nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

web記事~JR因美線&西武40000系

2017-02-16 16:08:00 | 作家活動
昨秋、このブログでも紹介した「中国地方ローカル線の旅」。

広島県の福山から始まり、福塩線、三江線と乗り、江津からは特急「スーパーおき」で一気に鳥取へ。1泊後、因美線で津山へ向かい、「津山まなびの鉄道館」を見学して、津山線で岡山へ向かい新幹線で帰京しました。

まだ未紹介だった因美線の旅は、このほどBESTTIMESの連載でレポートしましたので、

こちらをご覧ください。





また、3日前の月曜日に、西武鉄道の小手指車両基地で行われた新型車両40000系の報道公開に参加しました。そのレポートは、

こちらです。



東武の蒸気機関車C11試運転

2017-02-02 20:36:00 | 国内の鉄道
今年の8月に復活運転を開始する東武鉄道の蒸気機関車C11形207号機。列車名は「SL大樹」と決まっています。運転開始までは半年近くありますが、南栗橋駅隣接の車両基地である車両管区構内で試運転が始まっているらしいとの情報がネット上で飛び交っていました。何でも「SL見学広場」があって誰でも撮影できるとのこと。案内板の写真が載っていたので、それを頼りにはるばる南栗橋(埼玉県久喜市)まで、地下鉄半蔵門線から直通電車・南栗橋行きに乗って出かけました。先日の新型特急「リバティ」の報道公開で訪れたばかりでしたから、なんとなく位置関係は把握していました。

それで、南栗橋駅東口から線路に沿って北の方向へ歩いて行くと車両管区の正門よりも50~100mくらい手前にネットで見た案内板があり、そこが「SL見学広場」でした。駅から歩いて10分以上かかったと思います。

本当に動くのかどうか半信半疑でしたが、目の前にお目当ての蒸気機関車が停まっていましたから一安心です。

広場の柵の中には地元の幼稚園児が20人ほどいて、蒸気機関車を見学中。そのため停止していたのでした。しばらくして、SLは一旦前進して、転線の上、バックで車庫の方へ引き上げていきました。

見学広場から車庫までの距離はかなりあり、200mmの望遠レンズでも機関車は小さくしか見えません。もう一度こちらへやってくるのかな、と期待していても中々動きません。半ば諦めかけた頃(20分以上経っていたと思います)、ようやく動き出して、こちらへやってきました。今度は、車掌車だけではなく、青い12系客車を2両連結して、列車らしくなっての再登場でした。

先程と異なり、ホームのようなものの向こう側の線路で一旦停止。JR四国から譲り受けたという客車はかなり傷んでいます。

しばらく停車したのち、動き出して南栗橋駅の方へ去っていきました。



しばらくして、客車を先頭に推進運転でSL列車は戻ってきて、見学広場の脇を素通りして車庫へ。今度は、すぐに発車して再びSL列車として先程と同じく駅の方へ去っていきました。広場にとどまっていても同じような写真しか撮れないので、駅の方で撮影できるところはないのかな、と線路沿いに歩いてみました。

途中で東武の詰め所などの建物があり、少々線路が遠ざかる地点があるのですが、そのあたりで推進運転して車庫へ戻っていくSL列車に遭遇しました。


さらに歩くと、東北新幹線の高架をくぐって、ふたたび線路際の道を進みます。南栗橋駅のホームの先端部が目と鼻の先に見えるあたりで、手前の非電化の線路が車止めで終わっています。架線がないので、電車が走るわけはなく、SLの試運転線だろうなと見当をつけ、しばし待つことにしました。扉があり、関係者以外立ち入り禁止の札がかかっています。もちろん中へ入るわけにはいきませんが、扉と壁の間に隙間があったので、そこからカメラを構えてみました。誰もいないので、ここまでは来ないのかなと不安に思っていましたが、やがて汽笛が響き、煙が見えます。かなり手前ですが、SL列車は停止します。そして係員が降りて何やら作業をしたのち、ふたたび列車に乗ると、汽車は蒸気と煙を吐いてゆっくりとバックしていきました。



寒かったけれど、C11形207号機「SL大樹」の元気そうな姿を拝むことができて満足な1日でした。