nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

バースデイきっぷで行く四国の旅(4)

2015-04-29 22:16:00 | 国内の鉄道
鉄道ホビートレイン、いよいよ出発です。0系新幹線もどきのお顔のウラから窪川駅発車の模様を撮影してみました。

窪川からは土佐くろしお鉄道の路線となります。予土線の列車は一駅だけJRではない線路を走ることになるのです。けれど、バースデイ切符は、JR四国と土佐くろしお鉄道全線に有効なので、何の心配もいりません。18きっぷだったらひと駅間は別料金になり精算が必要ですね。

それで、次の若井駅。ここからが予土線になります。

厳密に言うと、この先にある川奥信号場、ここで土佐くろしお鉄道から再びJR四国の路線に戻るのです。

この信号場では人の乗り降りができないので、便宜上、先ほどの若井駅からが予土線になっています。信号場の写真に写っている右の線路が予土線、左が中村、宿毛方面の線路で、トンネルの中で一周して右方向へ進んでいくのです。

予土線は四万十川に沿って走ります。

さすが噂の清流だけあって見ごたえがあります。名物の沈下橋(手摺のない橋)もときどき出現します。


土佐大正、土佐昭和と停まり、次の十川手前で四万十川を横断して吊るされた「元祖こいのぼりの渡し」が見えてきました。壮観です。


バースデイきっぷで行く四国の旅(3)

2015-04-28 00:05:00 | 国内の鉄道
窪川からはJR予土線に乗ります。終点の宇和島まで2時間ほどかかるので、できたら面白い車両に乗りたいと思い、色々調べたら、10時前に発車する列車は「鉄道ホビートレイン」という車両で運行することが判明。これに乗ることにしました。

鉄道ホビートレインというのは、初代新幹線0系をイメージして、先頭部を団子鼻風にアレンジしたへんてこなディーゼルカーです。いかにも取ってつけたような感じで、写真で紹介されたときは笑ってしまいましたが、実物を見てもやはり変でした(笑)


片側は0系もどきですが、反対側は、ごく普通の顔をしています。

両サイドを0系風にするのは面倒くさくなったのでしょうか?いや、人気で乗客が増えたときに2両編成にすることを考えて片側だけにしたのだと好意的に解釈いたしましょう。

車内へ入ると、結構凝った作りになっていて、これには驚きました。座席は通勤型のロングシートが基本ですが、ごく一部だけクロスシート、それも往年の0系の座席を取り付けたようです。

また、ホビートレインと名乗るだけあって、車内に鉄道模型のショーケースがありました。

また床にはSLのイラストが描いてあり、楽しさ一杯。外観だけ見てバカにしていましたが、乗るとイメージが変わりました。

ところで、この車両をはじめ、予土線を走る車両にはトイレがないようです。

2時間ほど乗ることになる上に、列車本数が2~3時間に1本しかないので、おいそれと途中下車もできません。ホームで運転士がくつろいでいたので訊いてみると、江川崎で5分、吉野生で10分ほど停車するのでトイレに行けるとのこと。それでも江川崎までは40分ほどかかるので、一応トイレに行っておいて下さいと言われました。

階段を上り下りして用を足していたら、いよいよ発車時間になりました。

バースデイきっぷで行く四国の旅(2)

2015-04-26 14:19:00 | 国内の鉄道
JR四国のバースデイきっぷの旅2日目。まずは、高知発8時20分の特急「しまんと1号」のグリーン車に乗りました。



この列車のグリーン車は、昨日ほどガラガラではありませんでした。それでも数人の乗車でしたから、3分の1ほど席が埋まっていた感じでしょうか。

列車は海岸沿いを走るのですが、意外に山深いところが多く、たまにしか太平洋が望めません。それでも、僅かに見えるところは絶景の連続でした。

切り立った絶壁が目につきましたが、時には海岸を走ったりもしました。

伊野、佐川、須崎と停まり、土佐久礼の次が窪川。列車は土佐くろしお鉄道の中村行きでしたが、今回は土讃線の終点窪川で降りました。高知から1時間少々の旅。中々車窓が楽しめた道中でした。

この駅からは予土線に乗り換えるのですが、発車までは40分近くありました。構内には、次に乗る列車がすでに待機していました。


バースデイきっぷで行く四国の旅(1)

2015-04-25 19:30:00 | 国内の鉄道
JR四国には「バースデイきっぷ」という切符があります。年齢制限はないのですが、誕生日のある月に使えて3日間グリーン車乗り放題というおトクでリッチな気分が味わえるのです。お値段は10280円。中途半端な額ですが、かつては1万円ちょうど。消費税が上がったので、こんな額になったのでしょう。

とりあえず、新幹線で岡山へ。瀬戸大橋を快速マリンライナーで渡って坂出で下車。四国に到着です。さっそく駅の窓口で「バースデイきっぷ」を購入。バースデイが分かる証明として免許証を提示しました。


まずは高知へ行きたいのですが、その時間は坂出から特急は発車していませんでした。それで、普通電車伊予西条行きで丸亀へ。予讃線は四国の大動脈なのに1両の電車とはちょっと寂しいですね。それにしては混んでいました。

丸亀で高知行き特急「南風」に乗り換えます。いよいよグリーン車の旅の始まりです。

車内は通路を挟んで2人掛けと1人掛けシート。さすがにゆったりとしていますね。

しかもガラガラ。1つ前の宿毛行き特急は、グリーン車満席、指定席も窓側満席だったので、意外に混むのかなと先行きを懸念したのですが、たまたま混んだ列車だったみたいで、列車によって相当落差があるようです。1本遅らせたおかげで優雅な旅となりました。

土讃線は琴平から先は電化されていませんから、車両はディーゼルカーです。琴平を出ると山越えとなり、ディーゼル音を響かせて進みます。けれどパワーがあるようで、かなりのスピードで走ります。ディーゼルカーも高性能になったのですね。

阿波池田を出て、大歩危あたりの吉野川の渓谷美を車窓から堪能しました。


グリーン車は先頭車なので運転台後ろからのかぶりつきも楽しめます。ガラガラなので他人に気兼ねなく陣取りました。鉄橋の上にある土佐北川駅もチェック。但し、日よけのようなものが邪魔して良い写真は撮れないのが残念です。

かくして、丸亀から2時間ほどで高知着。変化に富んだ旅でした。高知は9年振りだったので、駅が新しくなってからは初めて。高架になり、路面電車が駅入口に横付けとなり便利になりました。

こうして1日目は無事終了です。

母校の同窓会月例会で講演

2015-04-11 17:36:00 | 作家活動
母校・愛知県立旭丘高校の同窓会「鯱光会」(ここうかい)では月例会を開いていて、毎回卒業生が交代で講演をし、食事会を行っています。伝統ある会合で、今月(2015年4月)は第670回にもなります。その会合で私が講師として呼ばれたので、名古屋まで出かけてきました。

会場は、名古屋の中心部・栄にある中日ビル5階の中日パレス。

演題は、最近の私の講演では定番の「鉄道旅行の楽しみ方」でした。

いつものようにパワーポイントを使って話を進めました。普段は1時間半から2時間近く持ち時間があるのですが、今回は1時間。いつもよりコンパクトにまとめました。また、幹事が招集をかけたため、同期(23期生)が27人も集まり、いわば身内みたいなものですから、ちょっと趣向を変えて、プライベートな思い出話も盛り込みました。

↑この写真は、同期の出席者でFacebook友達でもある小塚義男氏の提供によるものです。

話の骨組みとしては

1.鉄道趣味のきっかけ、物書きになるまで
2.ヨーロッパ鉄道旅行のすすめ
3.国内の鉄道旅行の現状とすすめ(観光列車を中心に)

こんなところを結構アドリブを交えて話しました。

参加者の最年長は、旭丘の前身である愛知一中卒業生の90歳になる人。23期以外では、我々よりも年長者が目立ちました。

終了後、23期生だけで記念撮影。私のクラスだった310と所属していた軟式庭球部のメンバーが多数でしたが、卒業以来40数年振りに再会を果たした人ばかりで、大変懐かしい会合となりました。


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