ELLの足跡

人は最後は一人だという・・・でも、・・・今は妻が傍にいてくれる・・・

胃ろうの母と同居 どうすれば・・・

2012-11-18 | 雑記

人は目で見・・・さらに口から物を入れ・・・甘味、苦味、辛味、酸味・・・等々、感じながら食を楽しみますが、

その口から物を食べることが出来なければ・・・

本人はもちろんの事、周囲の家族はどう対処すればよいのでしょう・・・

今朝は、この悩みに対するお便りを紹介した記事を転載してみます。

~以下、11月18日読売新聞朝刊より抜粋~

 岡山県倉敷市の前田育代さん(50)から便りをいただきました。入院中のお母さん(81)が、お腹に穴をあけて胃に管で栄養を送る「胃ろう」の状態で、もうすぐ退院なさるそうです。その後は、育代さん家族との同居になりますが、どう迎えたらいいのか、育代さんは悩んでいます。

 お母さんは今年4月、胸の激しい痛みを訴え、入院しました。食道が破れてしまう、特発性食道破裂でした。手術で一命をとりとめました。

*

 <毎日の手厚いリハビリ、看護師さん達のケアのおかげでボケることもなく、歩行も出来るようになりました。ただ一つ出来ないこと……食べることが出来ないのです>

 縫合した食道は、今も1にも満たない穴が塞がらず、胃ろうによる栄養補給が続いています。食道の穴が塞がるのにどの程度時間がかかるのか、解らないそうです。


 <口から飲めない、食べられない。母は、「もう慣れたよ」と笑いますが、「あの時、死んどいたらよかった」「助かっても何の楽しみもない」とつぶやく時があります。「死にたくなったら思いっきり果物を食べるから、その時は助けないでほしい。これは遺言だから」といいます>

胃ろうの母と同居 どうすれば

 お母さんは昔、給食調理員をしていました。料理を作るのも食べるのも大好きな方だったのです。
 <広い家ではありませんから、そんな母の横で私たち家族は日常の営みである食事をすることになります。食事の様子が母からは丸見えです。私達は、どう接したらいいのでしょうか>

*

 これは……難しいですね。
 胃ろうに詳しい国際医療福祉大学病院(栃木県那須塩原市)の外科医、鈴木裕教授(53)によると、胃ろう利用者は全国で推定約32万人いるそうです。脳溢血(のういっけつ)などの患者さんだけではなく、育代さんのお母さんのように、意識もはっきりしていて、自宅で生活するケースもあります。

 鈴木教授は、「お母さんには、穴が塞がれば食べられるという希望があります。焦らず、ステップを踏んで行こう、と伝えることが大切です」とおっしゃいます。

 ご家族の食事については、「食べられるようになるための我慢だからと説明して、家族の食事時間にお母さんも胃ろうから栄養を取ってもらうなど、割り切ることも必要です」と。調理の音や香り、食べたいという欲求が、回復につながることもあるそうです。

 そして、「体調が良ければ、外出して紅葉を楽しむなっど、食事以外の楽しみも見つけてあげて下さい」とアドバイスをくださいました。

 食べられない毎日をどう過ごすか。体験者の皆さんからも、ご助言を頂けませんか。育代さんが心の準備をするためにも。

(坂根薫)

お便り、〒530-8551(住所不要)読売新聞大阪本社社会部「日曜便」係、
ファクスは06・6361・3065、メールはnichiyobin@yomiuri.comです。
ウェブサイト(http://osaka.yomiuri.co.jp)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 11月は要注意!・・・肩凝り | トップ | メニエル病 一日中耳鳴り・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雑記」カテゴリの最新記事