http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130505-00000066-san-eurp
反移民、反EU…英「政界の転換点」に 地方選で独立党躍進、既存政党は危機感
英国では長引く経済の停滞への不満を背景に、「移民に仕事を奪われた」「無料の医療や生活保護など社会保障のただ乗りは許されない」などと、反移民の声が高まっていた。UKIPは反移民の保守層に加え、「裕福なエリート集団」という印象がある現政権に対する低所得者層の反発を背景に躍進を果たした。
マルクスの予言通り、そして私の予想通り、金融帝国の末期に到達した英米仏資本主義は、
その崩壊の危機に直面しています。マルクスが偉大なのは、英の資本主義の初期と
中期を見てその行く末を予測した事です。残念なのはユートピア思想にそまり、
共産主義を理想と誤解したことです。
世界で先に近代資本主義が発達した英国は、その崩壊と分裂と内戦の危機に直面しています。
紳士の国ですから、USA程の内戦は起こらないと思いますが、しかし革命は避けられません。
この地方選挙が何よりも物語っています。
つまり、日本の戦国時代、中国の共産党独裁時代、ソ連、キューバ、北朝鮮、韓国のような国への変革です。
一言でいえば、武人の時代です。金融帝国に変身した経済システムは最早後戻りできません。
貧富の差が広がり、スーパーリッチの誕生と貧困の拡大はセットであり同じことなのです。
これに反発する庶民の最後の抵抗は革命です。どれほど暴力的になるかは、支配者の残虐性に
比例します。例えば、ツアーリはユダヤや農奴を残虐に扱い、その結果として資本主義の
主役であったユダヤがお金の力でロシア革命を起こしたとも言えます。
しかし、武人の時代であるがゆえに、共産党はより残虐となり、多くの国民が殺されました。
中国は富者の清の時代≒資本主義の時代が末期となり、腐り更にイギリス等の西欧の
列強に侵略され、立ち上がった武人が毛沢東となり最終的には共産主義が支配します。
この武人の時代の特徴は
1.戦国時代である。テーゼは強いものが天下を取る。
1.下剋上、永続革命の時代であり、270年は続く。
1.多数派による革命であり、少数派や移民は迫害の対象になる。
1.今までのシステムの破壊が特徴である。云えば時代をリセットする役割である。
1.戦いや政治闘争が第一であり、企業活動や知恵者の身分制度は二の次である。
1.武人は富者や知恵者を抑えて優位に立つ。
従って起こりうる事は
1.移民や少数派の排撃やユダヤや金持ちの弾圧。
1.政治闘争の繰り返しや内戦の繰り返し、又はこれに近い状態である。
1.公平の追及により、全員が貧乏になるようなシステムであるが、勿論皇帝=支配者は例外である。
1.対外的には侵略や戦争が基本である。国際協調よりも戦いである。
1.宗教の弾圧と、企業家の衰退である。
従って、資本主義のトップランナー、英国は先に武人の時代への突入である。既に北アイルランド紛争で
内戦は経験していますが、今後は国内のUKIP=独立党が何処まで暴力を行使するかである。
又は彼らが政権を取った時に、労働者軍団の代表=共産党が内戦を仕掛けるかどうかである。
そして誰が最終的に勝利するかである。英国共産党なら、英国王室は崩壊でしょう。