のぶひさの日記

生きていくのはいろいろあるね。出会いを大切に。また会えるといいね。

ゼロトレランス

2005年10月18日 | Weblog
こんな記事がありました(毎日新聞サイトより)

以下引用

◇違反者は例外なく処分

 文部科学省は、児童生徒に校内の規律を厳格に守らせる米国教育界の「ゼロトレランス(毅然(きぜん)とした対応)方式」の導入について検討を始めた。学校が規律と懲戒規定を事前に明示し、違反者は例外なく処分する指導法で、米国では荒廃した学校の再生に効果があったとされる。文科省は問題行動の抑止効果を強調するが、識者からは「教育の自殺」という強い批判も出ており、議論を呼びそうだ。

引用ここまで


佐世保の女児殺害事件、山口県立光高校の爆発物投げ込み事件がきっかけで検討が始まったとのこと。

本当におとなの対応ってその場しのぎであきれますね。

近年、犯罪学や教育学の成果や蓄積といったものが完全に無視されています。

邪魔者や不愉快な者は排除するという風潮がどんどん強まっています。

20年遅れで英米を追いかけている政策だと犯罪学では皮肉っています。

とにかく世の中は「わかりやすさ」を追い求めていますよね。

首相の靖国神社問題にしたって、戦没者の霊を弔って何が悪いんだ、
違憲判決が出たって、裁判所がおかしいんじゃないの?憲法がおかしいじゃないの?
ということになってしまう。

自衛隊だって現実には軍隊なんだから憲法変えちゃおうよという論理。

郵便局を民営化することが改革。現状を変えるんだからそりゃ改革に見えるかもしれないが、他のことは全部あやふやにごまかす。

あとは自己責任の論理で全部片付ける。とってもわかりやすい。


子どもたちの非行や逸脱行為、教育問題は成長途上にある子どもという存在にかかわることであるからこそ、わかりにくい。
わかりやすい子育てなんかあるはずはない。

それをわかりやすく解決することなんかできやしないよ。

校則をきちんと生徒が守っていれば、そりゃもちろん殺人も爆弾の爆発も起きないよ、たしかに。

でもそういう問題じゃないはずだよ。

有識者と呼ばれる頭のいい人たちが検討してるんだからさ、わかってくれるよね。