昨日、かつて一緒に働いた女性パートさん二人が我が家に来てくれた
元気そうな姿に安堵したが、お二人からの用件は 「かつてお世話になった園芸農家のご主人さまが亡くなった」 との悲しい知らせだった
お二人にはその用件のためにご足労を掛けたたことに感謝するばかりだったが、その訃報はあまりにも私には辛すぎる内容だった
働いている誰もがご主人さまを 「お父さん、お父さん」 と呼びながら親しみを込めてのお付き合いをさせてもらった
もし、私がまた男として生まれることが出来たなら、お父さんのような性格の男になりたいといつも願ったほどの、温和で怒る表情などは見たこともない優しさ溢れる男性だった
私も約四分の三世紀を生きながら多くの男性との出逢いがあったがその中で 「最も素晴らしい男」 のイメージを持っていたのがお父さんだった
私以上にご家族皆様のご心痛の深さは想像だに出来ないが、神様は何故まだ若いお父さんを天国に召してしまったのだろうか?
「私のメモ帳」 によれば、お父さんと最後に会ったのは5月31日の午後のことだった
わざわざ自宅に来ていただき、大根などの野菜をいただいたが、その時の元気そうな姿は今でも鮮明に覚えている
目を閉じれば、温室の中でお父さんと共に働いた光景が私の脳裏に次ぎから次へと浮かんでくる
悲しみは尽きないが、ご家族皆様へ哀悼の誠を捧げると共に、「お父さん、いろいろお世話になりました」 と万感の気持ちを重ねて感謝申し上げます
合掌
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