昨日、国産ジェット旅客機 「MRJ (三菱リージョナルジェット)」 が初飛行した
最初の計画より大幅に遅れた初飛行だったが、戦後初のプロペラ旅客機 「YS-11」 以来約半世紀ぶりの国産ジェット旅客機だから日本の航空機産業の発展につなげる期待が高まっている
だが航空機は飛ぶのが当たり前だから初飛行を喜ぶのは筋が違うと思わねばならないし、新入りの航空機が量産に入るにはさらに数百の厳しいテストに合格しなければならない義務が待ち受けている
私は機体のことはあまり判らないが、ターボファンエンジン (ジェットエンジンの一種) の開発に携わった経験からすると、厳しい幾多のテストをクリアしないと量産ベースに乗らない壁が幾重にも立ちはだかることに驚いたものだった
おそらくはエンジン以上に機体は更に厳しいテストがあるはずだから、量産への過程は厳しく前途多難と言えるだろう
MRJには約100万点の部品が使われているが、約7割は海外メーカー製。そのため航空ファンの中には 「MRJは純国産ではない」 との声もあるようだ
確かに最も重要な部品であるエンジンも米国プラット・アンド・ ホイットニー社製の 「PurePower PW1200Gエンジン」 ですから、国産と言うならエンジンも国産品を使って欲しかったです
テレビでMRJの機体を見た私の第一印象は 「スマートで整った機体だ」 と思った
私は旅客機の飛行姿にはあまりスマートさを感じないのだが、かつてJALで就航した 「ダグラスDC8型機」 の飛ぶ姿だけは好きな機体だった
昨日、MRJの飛行姿を見ていたら、ふとそのDC8型機を想い出してしまった
現状の計画では2017年4~6月にMRJ量産1号機が全日本空輸に納入される予定だが、日本の航空機識別番号を付けたMRJが日本国内を飛ぶ姿を早く見たいと願っている
|