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セリーグCS第一ステージⅡ

2009-10-19 23:46:31 | 2009年シーズン
セリーグCS第一ステージはドラゴンズが突破した。

今日の第3戦、横綱相撲とはいかなかったが、スコアほど見た目に拮抗した感はなかった。やはりドラゴンズの安定感が印象に残った。

その象徴的なシーンが8回表にあった。
緊張感のある、圧巻なシーンだった。

8回表からマウンドには浅尾が上がっていた。
イマイチ、球のいかない浅尾を攻め、連続ヒットでノーアウト1、2塁。
点差は4点。バッター宮本の打った打球は1、2塁間のゴロ。
これを捌いたファーストのブランコはゲッツー狙いでセカンドへ送球。
この送球がファーストからセカンドへ走るランナーと重なった。
セカンドに入ったのはショートの井端。
スローで見ると判るが、一瞬、井端は完全にボールを見失っている。
しかし突然ランナーの脇から現れた送球を井端は見事にグラブの先っちょで補給した。
ダブルプレーにはならなかったが、これは大ファインプレーである。
解説者もしきりにこのプレイを褒めていたが全くの同感だった。
これがぬけていれば3塁に達していたランナーはホームイン。送球のスピードと角度からいって下手すればもう1点、あるいはノーアウト2、3塁の場面だった。

連続ヒットでピンチを招き、エラーで失点。最悪の展開。尚、ピンチは続く。
これを井端が見事に救った。井端の落ち着いたプレイで最悪の状況を回避できた。

ヤクルトも青木らの連続ヒットで2点をいれ尚、ワンアウト満塁のチャンスは続く。
しかしドラゴンズはこのピンチに動じない。
ドラゴンズ、あるいは落合監督はまったく慌てる素振りを見せず(もちろん内心は判らないが)浅尾を続投させる。
2点を獲られ、尚ワンアウト満塁の場面で、森ピッチングコーチがマウンドに向かう際、ベンチから出る間際に落合監督に何かを確認してから浅尾のもとに向かった。
何を確認したのかは当然わからない。
森コーチの問いに落合監督が何かひと言発してうなずいたように見てた。
続投か交替か、森コーチの問いに、落合監督はベンチに腰を下ろし腕組みをしたまま「続投」とつぶやいたか。
とにかく、浅尾は続投だった。

コントロールが明らかに定まっていなかった。
フォークもワンバウンドばかり。谷繁がよく止めた。
カウントはツースリー。
結果はショートゴロ。
川端が丁寧に捌いてダブルプレー、チェンジ。
このショートゴロの前に、ベンチの川相コーチが落合監督に確認し、大きな身振り手振りでベンチから内野手にゲッツー態勢を指示した。指示を出す川相コーチの表情も落ち着いていた。

ベンチの、あるいは落合監督の、この落ち着きはなんなのか。
あえて落ち着いて見せて、クールを装っているというのもあろう。
しかし、負けたら終わりの短期決戦だ。

試合後のコメントで落合監督は「両チームが必死に闘って、勝つか負けるかだけ。今日勝って次に進んだだけ」と激闘を振り返った。
必死さの中で見せる冷静な瞬間瞬間の決断。
ドラゴンズもやはり、強い集団である。