ブログ、巨人軍。

頑張れ、ジャイアンツ!
頑張れ、日本のプロ野球!

指揮官・原辰徳の導いた勝利。

2009-11-08 16:59:10 | 2009年シーズン

あぁ~終わってしまった、一番の正直な気持ちである。

ジャイアンツが7年ぶりに日本一に輝いた。
ファンとしても歓喜の瞬間である。
それに間違いないのだ、うれしい。
でも、なぜか、その喜び以上に、あぁ~もうこれで今年のシリーズは終わってしまうのか、
もうこの緊迫した、興奮する、09年ジャイアンツの日本シリーズはもう見えないのか、
という寂しさ、せつなさ、喪失感に襲われてしまった。
それほど、今回の(イヤ、今回も、なのかもしれない)日本シリーズは楽しかった。
もう1戦、見たかったというのが本音だが、かなり楽しませてもらった。
それほど、両チームには差がなかった。接戦だった。
印象としては、日本ハムファイターズのほうが、常に試合では押していた感じがする。
ほんとうに、よく打った。
持ち味の繋がりこそ、今シリーズでは充分に発揮できなかったファイターズだが、
選手個々の能力、センス、勝負勘、どれをとっても現日本のプロ野球界においてはトップレベルであると言っていいだろう。

証拠に、個々の選手の今シリーズでの成績を比較してみても、ジャイアンツで常時出場した選手のうち3割を超えたのは、
阿部と松本の3割04厘(古城が3割08厘)の2人であったのに対し、ファイターズは田中賢3割6分0厘、高橋3割8分5厘、
小谷野3割9分1厘、糸井に至っては4割3分8厘と驚異の数字を残し、
4人のレギュラー選手が3割を越える成績を残した(代打のみの選手は除く)。

それにしても、勝利が交互につく接戦のシリーズだった。
最後はジャイアンツが連勝でシリーズをものにしたわけだが、
どちらに勝利が転がってもおかしくないような展開が1試合目から続いた。
原監督、梨田監督、両監督のすがすがしさが目立った。
そんな両監督の人柄を象徴するようなシリーズだった。

そして、このシリーズを見てつくづく感じたことは、
今年は最後まで「原イヤー」だった、ということである。

WBCでもそうだったが、原監督の指揮官としてのスタイルが、
チームづくりに明確に現れていた気がする。
選手との間に距離を置かず、選手を身近に束ね、選手の中に入ってチームを引っ張る。
兄貴肌を存分に活かした選手との関係性は今の時代には理想的か。
そんなリーダーシップが際立った今年のシーズン、シリーズではなかったか。

対照的とは言わないが、くしくも今シーズン、楽天の野村監督が退任(解任)した。
そしてその後任が、野村をして「万年Bクラスの監督」とコケおろされた元広島カープの監督、ブラウン氏だ。
年齢も比較的若く、選手ウケしそうなタイプの監督である。
楽天があくまでも野村氏ではなく、新監督にこだわった理由、
ブラウン氏に白羽の矢を立てた理由も、そういったリーダーシップを期待してのことではないか。
時代をゆく企業らしい選択である。

いずれにしても7年ぶりの日本一。
なにかジャイアンツ・ロスに陥ってしまいそうな充実感と喪失感が交じり合う。
当分、振り返るネタが尽きなそうだ。


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