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「使える英語表現」(No. 124)「男女関係編11」「恐妻家になっちまったのか? 」

2010-01-22 | Weblog
表現124「男女関係編11」)Have you become a henpecked husband?(恐妻家になっちまったのか?)

この頃テレビ番組で奥さんが強い(つまり、旦那さんが弱い)芸能人がよく出て笑いのネタになっていますよね。日本語ではそんな夫のことを「恐妻家」と呼びますが、その英語にあたるのが今回のa henpecked husbandです。どうしてそういう表現になったかは知っておられる皆さんも多いとは思いますが、一応おさらいということで取り上げました。

henは「めんどり」のこと。これはいいですね。そして、peckは「つつく、ついばむ」という動詞(名詞もあります)。すると、henpeckは「めんどりがつつく」という動詞?ではなく、そのhenが女性を意味するんですね~、なぜか(?!)。そこで「(女性が男に)口やかましくいいなりにする」「尻に敷く」という類いの意味になります。語源はご想像にお任せしますが(冷汗)、その動詞が過去分詞になって「夫」を修飾すると、「尻に敷かれた夫」「(奥さんの)いいなりになった(なる)夫」となり、つまり、「恐妻家」となるわけです。henpeckという動詞の意味をある英英辞典で見てみると、以下のような説明がありました。

<henpeck>
To dominate or harass (one's husband) with persistent nagging
(自分の夫を執拗なしつこさで文句を言い、支配する、あるいは困らせる(苦しめる)こと。)
そしてそれが形容詞(henpecked)として使われると、
<henpecked>
(of a man) continually harassed or tormented by the persistent nagging of a woman
(絶えず女の執拗な(しつこい)口やかましさによって困らされる、あるいは、ひどく苦しめられる(男について言う))

ちなみにdominate(ドミネィト)は「支配する」、harassはハラスメントのハラスで、「困らせる」「悩ます」「嫌なことをする」、persistent(パーシスタント)は「持続する」「永続的な」「根強い、粘り強い」「固執する」と言った意味から、「しつこい」「執拗な」、nag(ナーグ)は「人にしつこく文句を言う」「悩ませる」、そして、torment(トーメント)は「ひどく苦しめる、悩ます」という意味です。ちなみにtormentは名詞になると、「苦痛」「苦悩」の他に「拷問」という意味もあることから、かなり強く人を苦しめるといった感じの意味合いと持ちます。

実は今回のhenpeck =To dominate or harass (one's husband) with persistent nagging
(自分の夫を執拗なしつこさで文句を言い、支配する、あるいは困らせる(苦しめる)こと。)と同じような意味の表現として以下のものがあります。

<keep someone on a tight leash> (leashは動物をつなぐひも(鎖)のこと)
(誰かを厳しく規制(拘束)する)

これを使って、He is always kept on a tight leash by his wife.(彼は奥さんにいつも厳しく拘束されている。)とすると、ほぼHe is a henpecked husband.ということになりますね。

ついでと言っては何ですが、「恐妻家」に対する言葉として、「愛妻家」がありますよね。これを英語では、a devoted husband(献身的な夫?)と言います。「妻を恐れる」のではなく、心から献身的に尽くす(devoted)夫ということでしょうか。あ、それと「亭主関白」という言葉もありますね~。これは英語では…the man in charge(仕切っている男)という感じでしょうか。

今回は夫婦に係る表現として、「恐妻家」「愛妻家」「亭主関白」などの英語について話をしました(上を再チェックしてくださいね)。では、会話をどうぞ。Here you go!

Scott: Let's go drinking tonight, Tony.
(今晩飲みに行こうぜ、トニー。)
Tony: I need to call Emily to find out her schedule.
(エミリーに電話をして彼女のスケジュールを確認しなきゃ。)
Scott: What? You can call her from the bar, Scott. Let's go.
(え、なんで?バーから電話したらいいじゃん。行こうぜ。)
Tony: I have to find out whether it's okay or not.
(そうしていいかどうか、確かめないといけないんだよ。)
Scott: Come on, Tony. Have you become a henpecked husband?
(おいおい、トニー。恐妻家になっちまったのか?)
Tony: I just can't make a decision by myself. That's all.
(ただ勝手に決められないってだけさ。それだけだよ。)
Scott: When you were single, didn't you say that you were going to be the man in charge?
(独身だった時に亭主関白になるって言ってなかった?)
Tony: Well, Emily is very demanding.
(何と言うか~エミリーはいろいろ注文が多いわけよ。)
Scott: See? You are completely henpecked now.
(な?今完全に尻に敷かれているってことだろ。)
Tony: Call me a devoted husband.
(愛妻家って言えよ。)
Scott: Are you afraid of Emily or not? Be honest.
(エミリーが恐いのか、恐くないのか、正直に言えよ。)
Tony: You win. I AM a henpecked husband. So what?
(君の勝ちだよ。僕は恐妻家さ。だから何なんだよ!)
Scott: Just give her a call.
(彼女に電話かけな。)
Tony: Thanks. I will.
(ありがと。そうする。)

結婚の形はいろいろありますからね~。別にhenpeckedでもdevotedでもin chargeでも、何でもいいですよね、幸せであれば。If you are married, I just wish you a happy marriage. I wish I had one. Now, that is all for today. See you in the next story, folks. In the meantime, have a good one! nao


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