Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 137)「その機会を逃さない手はないから…。」

2010-02-14 | Weblog
表現137)I will make hay while the sun shines and buy dozens of gifts.(その機会を逃さない手はないから、ホワイトデイのために何十個か贈り物買っとこ。)

今回の表現はアメリカ(欧米かな?)の文化的背景がはっきりと反映されていますよね。この間書いた、find a needle in a hay stack(何かをすることは至難の業、骨折り損)に通じるものがありますね。hay(ヘイ/干し草)は牧場では家畜のえさとして必要なものですが、それを作るのはなかなか難しい。草を切るのが早すぎると緑が濃すぎてだめ。遅くなってしまうと雨が降って草がだめになってしまう可能性が大になる。また、干し草は当然夏しか出来ませんので、農家の人たちは日の照り具合にいつも気をつけながら、冬に備えて干し草作りをしなければならないわけです。つまり、農家の皆さんは、make hay while the sun shines(太陽が輝いている間に干し草を作る)ことになるわけです。

このことから、この表現は以下のような意味合いで使われます。

To take advantage of a brief opportunity while it is still there.
(ちょっとした機会があれば、それがまだあるうち(間)に利用すること。)
To take an opportunity to do something when the time and conditions are available.
(時間や条件が好都合の時にその機会を逃さず何かをすること。)

どちらも同じような意味ですよね。要は、「出来る時にその機会を逃さず実行する」ということなんですが、訳はつけにくいですよね。なので、この表現はその言葉の意味ではなく、概念をしっかり覚えて使うことになります。だって、僕たちの普通の会話の中で「太陽が輝いている間に干し草を作る」なんて言わない(意味しない)ですよね。農家の人ならともかく…。

意味はわかったとして、問題はその使い方です。今回の表現は動詞句(述部)全体が一つの成句になっています。ということは、主語がmake hay while the sun shinesすることになりますが、それを言っただけでは意味をなしませんよね。何をすることが、あるいは、何をするために「干し草を作る」のかを言わないとね。つまり、何らかの文脈がないと、この表現は意味をなさないことになるわけです。「う~ん、どんな文脈?」例えば、

□ 昨日はいつもと違って結構暇な時間があったので、make hay while the sun shinesして、たまっていた宿題をやっちゃった。
□ Make hay while the sun shinesして、そのパーティではできるだけ多くの人たちと知り合いになるぞ~。
□ 今度いつこんなおいしい仕事が入ってくるかわからないから、make hay while the sun shinesして、稼げるだけ稼いでおこう。

といった感じです。「う~ん、ちょっと使うタイミングが難しそう…」確かに…。感覚的には、「この機会を逃さないで(make hay while the sun shines)(~するつもりなんだ。)」あるいは、「(~だったので、)そのチャンスを逃さなかったよ。(made hay while the sun shone)(それで~したんだよ。)」というふうに考えて使ってください。では、この表現が会話でどう使われるか、以下でご確認ください。

David: I hear that K-mart has a big bargain sale of miscellaneous items.
(ケーマートがいろいろな物のバーゲンセールをやってるってさ。)
Nao: Really? That's good news. I will make hay while the sun shines and buy dozens of things for the White Day.
(ホントかい?それはいいニュースだ。その機会を逃さない手はないから、ホワイトデイのために何十個か贈り物買っとこ。)
David: How many chocolates have you got?
(チョコレート、いくつもらったんだい?)
Nao: So far, one.
(今のところ、一つ。)
David: Only one? And how many more do you expect to get?
(たった一つ?で、あとどれくらいもらうと思ってるわけ?)
Nao: Who knows? But there is much time left today.
(それはわからないよ。でも、今日の時間はまだいっぱい残ってるじゃない。)
David: It's always good to be optimistic, for sure.
(確かにいつも楽観的でいるってことはいいことだ。)
Nao: How many have you got?
(君はいくつもらったんだい?)
David: Seven, so far.
(7つかな、今のところ。)
Nao: Great. Let's make hay while the sun shines and get a bunch of things at K-mart at discount prices.
(すごいじゃない。一緒にこの機会を逃さないでケーマートで安い物をたくさん買おうぜ。)
David: Okay. Sounds like a good idea. By the way, how many chocolates did you get last year, Nao?)
(オーケー。いい考えかもね。ところで、去年はチョコレートいくつもらったの、ナオ?)
Nao: One.
(一つさ。)
David: Oh, is that right?.
(あ~そうなんだ。)
Nao: Things change, David. I can feel it.
(物事は変化するものさ、ディビット。そんな予感がするんだ。)
David: I'm envious of your optimism.
(君の楽観主義はうらやむばかりだな。)
Nao: Thanks, David. Then, let's go!
(ありがと、ディビット。じゃあ、行こうぜ!)

まあ、なんという前向きな生き方…というか、天然?(ん?Nao?)Any way, I hope you understood the expression, make hay while the sun shines, and that you could use it when the time comes. 一度無理やりでも使ってみてください。そうすれば、その感覚がなんとなくわかると思いますよ。Okay. This is all for today. I will see you soon in the next story, folks. In the meantime, have a good one! nao


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