Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 136)「ニュースを聞いて超驚いたよ。」

2010-02-11 | Weblog
表現136)I was so taken aback by the news.(ニュースを聞いて超驚いたよ。)

何かが急に起こった時に、びっくりした、どうしよう…と動揺したような時の気持ち・状態を言うのに使われるのが、(be) taken abackという表現です。abackって単語、聞いたことないでしょ。この単語そのものはもう死語に近く、今はtaken abackという表現の中だけで使われます。意味は、「後ろの方へ(in a backward direction)」という意味で、もともとはaとbackが離れていたものが、15世紀になって一つ(一語)になったそうです。同じような単語として今残っているのが、around。また昔は、adownという言葉もあったそうですが、今はありません。

このaback(後ろの方へ)とbe taken(連れて行かれる)が一緒になるので、全体の意味としては、何かがあって、それを聞いて(知って)驚きのあまり後ろの方へひっくり返る、ジャンプする(?)って感じになります。イスに座っていて、その驚きを表すために後ろへ目一杯倒れるって演技ありますよね。あんな感じかな?それが、be taken abackの意味です。通常のsurpriseとかstartle(スタートル)より、もうちょっと驚きの度合いが強く出る表現ということになるかと思います。

この言葉、もともとは船乗り用語だったらしく、帆船の帆が強い風で後方に引っ張られることを意味し、その後船がその影響で後方に動く状況を、The ship was taken aback.という言い方で表現するようになったとのことです。それが18世紀くらいまでで、19世紀(1800年代)になると、その言葉が「物が引っ張られる」から、「人が驚かされる」等の意味の比喩に使われるようになったそうです。あの有名なCharles Dickensも、1842年に出版されたAmerican Notesの中で、こう書いているそうです。

“I don't think I was ever so taken aback in all my life.”
(私は、これまでの人生の中で、こんなにも驚いたことはなかったように思う。)

ということで、ちょっとした「うんちく」でしょ(笑)。では、この表現を会話の中で確認してください。Here you go!

(Joe and Mark happened to have met at a coffee shop in a long time./ジョーとマークは長い間会っていなかったが、たまたまコーヒーショップで出会った。)

Mark: Hi, Joe. Long time no see. How're you doing?
(やあ、ジョー。久しぶり。元気かい?)
Joe: Oh, hi, Mark. I'm just fine. How about yourself?
(オーハイ、マーク。元気だよ、僕は。君はどうだい?)
Mark: I can't complain. I'm all right.
(問題ないかな。なんとかやってるよ。)
Joe: By the way, Mark. Did you hear about Toyota?
(ところでさ、マーク。トヨタの事、聞いた?)
Mark: You bet. I was so taken aback by the news.
(もちろんさ。ニュースを聞いて超驚いたよ。)
Joe: Do you think Prius is doomed?
(プリウスはもうダメかな?)
Mark: I don't think so. Even though Toyota recalled so many cars in the world, Prius is still the best-selling car in the world and that should stay for some time.
(そうは思わないな。トヨタが世界でどんなに多くの車をリコールしてもさ、プリウスがまだ世界でベストセリングカーだし、しばらくそのことは変わらないんじゃないかな。)
Joe: I see. But it has brake problems, which is a serious problem for drivers'safety. In addition, Toyota seems to have some problems in its management.
(なるほどね。だけど、ブレーキの問題だし、ドライバーの安全にとっては深刻な問題だよな。しかもさ、トヨタはその会社運営に問題があるように思えるんだよな~。)
Mark: You may be right. As a matter of fact, I was thinking about buying Prius this summer. I'm more concerned about it.
(そうかも知れないな。実はさ、この夏にプリウスを買おうと思ってたんだ。もっと心配になってきたな~。)
Joe: I understand how you feel. I might be of your help.
(君がそう思うのはよくわかるよ。僕が助けてあげられるかも知れないな。)
Mark: What do you mean?
(どういう意味だい?)
Joe: Here is my card. Give me a call anytime, 24 hours, my friend.
(これが僕の名詞。いつでもいいから電話して。24時間いつでもね。友達だもの。)
Mark: Your Friendly Car Sales Representative, Joe Black…Honda Insight Hybrid…Oh, I see.
(あなたのフレンドリーなカーセールスマン、ジョー・ブラック…ホンダインサイトハイブリッド車…あ~なるほどね~。)

まあ、競争相手にしてみれば、この機を逃さずtake advantage ofして市場の開拓を図らなきゃいけませんよね。わかります!Go for it, Joe!(頑張れ、ジョー!)あ、sorry…I just got carried away.ちょっと言い過ぎたかも。TOYOTAの方、I'm terribly sorry. To be honest with you, I like TOYOTA a lot. (^^) Okay, guys! See you soon. Goodbye! nao







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