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Question:迷っていることがあって、アメリカ人の友人に、あることをした方がいいかなぁ、どう思う、って聞いたら、「I wouldn't do that.」と言われました。こんな言い方って、普通なんですか、英語では?(20歳、大学生、男(のつもり))
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Answer:
そう、普通と言えば、普通かな。でも、日本語でもそんな言い方することありますよね~?「僕なら、そうはしないだろうな~」てね。意味はそんな感じです。でも、日本でそう言う時って、どんな時でしょうね?
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ん~、ちょっと距離を置いて、どちらかというと客観的に物事を見ている感じですかね。なんか、他人事って感じで、相手には親身になっているようには響かないような気がしますね。
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なるほどね。僕自身もその言い方は、あんまりした記憶、ないですね。さて、その英語の言い方なんですけど、意味はもういいですよね。この言い方は、いわゆるアドバイスする時の表現の範疇に入ると思いますが、直接的にこれをした方がいいとか、だめとか言うわけではないので、アドバイスの間接的表現とでも言いましょうかね。直接的なものだと、以下のような表現を使いますよね。あ、まずは肯定的なものから。
You might want to do that.
(そうしてみたらいいんじゃない)
You should do that.
(そうすべきと思うよ)
You had better do that.
(そうした方がいいよ)
You must do that.
(絶対にそうするべきだよ)
Why don't you do that?
(そうしてみれば?)
そして、否定的なアドバイスは…
You shouldn't do that.
(そうすべきじゃないよ)
You had better not do that.
(そうしない方がいいよ*had betterの後にnot が来る事に注意)
Why do you do that?
(どうしてそんなことするの?)
Are you crazy?
(ばかじゃないの*これはアドバイスじゃないかも?)
まあ、他にもいろいろあるでしょうが、とりあえずは代表的と思われるものを書きました。質問の「I wouldn't do that.」は、否定的なアドバイスの範疇に入りますが、別に相手にこうした方がいいとか、イエスとかノーとか、はっきり言っているわけではないので、「間接的」否定的アドバイスと言えるかもしれませんね。
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でも、なんか無責任な言い方ですよね。「僕ならそうはしないだろうけど」なんて言うのは…。
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そう言えなくもないですが、相手に自分の考えを押し付けるのではなく、「自分ならそうしない(する)けど、あなたはあなたのやり方ですればいいんじゃない。僕と同じやり方をするかどうかは、あなた次第だけどね」という視点は、無責任とは言えないかも知れませんよ。むしろ、それが正しいか間違っているかは、本当はわからないはずなのに、相手に自分の考えを押し付けることが無責任な態度であり、相手の判断材料として自分ならどうするかを伝え、他の人の意見も聞いてみたら、というメッセージを暗に送ることこそが、本当は責任ある態度と言えるかも知れませんからね。
あ、ちょっと理屈っぽくなりました。ごめんなさい…。
ともかく、この少し距離をおいたような表現は、英語文化の一面を表わしているような気がします。僕もずいぶん前に、仕事上の一件で自分の考え(結論)をアメリカ人の仕事仲間に伝えた時に、こう言われた記憶があります。
Nao: Kate, I thought it over and I think we should do that.
(Kate、いろいろ考えたんだけど、やっぱりそうすべきだと思うんだ。)
Kate: Well, I wouldn't do that. But, it's not my problem. It's yours.
(まあ、私ならそうはしないけど。でも、それは私の問題じゃなくて、あなたの問題だものね。)
Nao: Are you saying I am wrong to do that?
(そうするのは間違いだって言うの。)
Kate: No, I'm not saying that. I'm simply saying that I wouldn't do that if I were you. That's all.
(いいえ。そんなことは言ってないわ。私があなたならそんなことはしないだろうって、ただ言ってるだけ。)
Nao: Well, I'll think it over again. Thanks.
(ん~、また考えてみる。ありがとう。)
Kate: Whatever. Again, it's not my problem. It's yours.
(どちらでも…。い~い、それは私の問題じゃないの。あなたのよ。)
さて、この会話、皆さんならどう捉えます?Kateは冷たいのか、なんなのか…?文化的違いがあるのか、ないのか?答えは皆さんにお任せします。あ、でも一つだけ。僕はこのKateから多くの貴重なアドバイスをもらいました…。では、今回はこの辺で。Goodbye, everyone!
(End of Story)
Question:迷っていることがあって、アメリカ人の友人に、あることをした方がいいかなぁ、どう思う、って聞いたら、「I wouldn't do that.」と言われました。こんな言い方って、普通なんですか、英語では?(20歳、大学生、男(のつもり))
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Answer:
そう、普通と言えば、普通かな。でも、日本語でもそんな言い方することありますよね~?「僕なら、そうはしないだろうな~」てね。意味はそんな感じです。でも、日本でそう言う時って、どんな時でしょうね?
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ん~、ちょっと距離を置いて、どちらかというと客観的に物事を見ている感じですかね。なんか、他人事って感じで、相手には親身になっているようには響かないような気がしますね。
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なるほどね。僕自身もその言い方は、あんまりした記憶、ないですね。さて、その英語の言い方なんですけど、意味はもういいですよね。この言い方は、いわゆるアドバイスする時の表現の範疇に入ると思いますが、直接的にこれをした方がいいとか、だめとか言うわけではないので、アドバイスの間接的表現とでも言いましょうかね。直接的なものだと、以下のような表現を使いますよね。あ、まずは肯定的なものから。
You might want to do that.
(そうしてみたらいいんじゃない)
You should do that.
(そうすべきと思うよ)
You had better do that.
(そうした方がいいよ)
You must do that.
(絶対にそうするべきだよ)
Why don't you do that?
(そうしてみれば?)
そして、否定的なアドバイスは…
You shouldn't do that.
(そうすべきじゃないよ)
You had better not do that.
(そうしない方がいいよ*had betterの後にnot が来る事に注意)
Why do you do that?
(どうしてそんなことするの?)
Are you crazy?
(ばかじゃないの*これはアドバイスじゃないかも?)
まあ、他にもいろいろあるでしょうが、とりあえずは代表的と思われるものを書きました。質問の「I wouldn't do that.」は、否定的なアドバイスの範疇に入りますが、別に相手にこうした方がいいとか、イエスとかノーとか、はっきり言っているわけではないので、「間接的」否定的アドバイスと言えるかもしれませんね。
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でも、なんか無責任な言い方ですよね。「僕ならそうはしないだろうけど」なんて言うのは…。
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そう言えなくもないですが、相手に自分の考えを押し付けるのではなく、「自分ならそうしない(する)けど、あなたはあなたのやり方ですればいいんじゃない。僕と同じやり方をするかどうかは、あなた次第だけどね」という視点は、無責任とは言えないかも知れませんよ。むしろ、それが正しいか間違っているかは、本当はわからないはずなのに、相手に自分の考えを押し付けることが無責任な態度であり、相手の判断材料として自分ならどうするかを伝え、他の人の意見も聞いてみたら、というメッセージを暗に送ることこそが、本当は責任ある態度と言えるかも知れませんからね。
あ、ちょっと理屈っぽくなりました。ごめんなさい…。
ともかく、この少し距離をおいたような表現は、英語文化の一面を表わしているような気がします。僕もずいぶん前に、仕事上の一件で自分の考え(結論)をアメリカ人の仕事仲間に伝えた時に、こう言われた記憶があります。
Nao: Kate, I thought it over and I think we should do that.
(Kate、いろいろ考えたんだけど、やっぱりそうすべきだと思うんだ。)
Kate: Well, I wouldn't do that. But, it's not my problem. It's yours.
(まあ、私ならそうはしないけど。でも、それは私の問題じゃなくて、あなたの問題だものね。)
Nao: Are you saying I am wrong to do that?
(そうするのは間違いだって言うの。)
Kate: No, I'm not saying that. I'm simply saying that I wouldn't do that if I were you. That's all.
(いいえ。そんなことは言ってないわ。私があなたならそんなことはしないだろうって、ただ言ってるだけ。)
Nao: Well, I'll think it over again. Thanks.
(ん~、また考えてみる。ありがとう。)
Kate: Whatever. Again, it's not my problem. It's yours.
(どちらでも…。い~い、それは私の問題じゃないの。あなたのよ。)
さて、この会話、皆さんならどう捉えます?Kateは冷たいのか、なんなのか…?文化的違いがあるのか、ないのか?答えは皆さんにお任せします。あ、でも一つだけ。僕はこのKateから多くの貴重なアドバイスをもらいました…。では、今回はこの辺で。Goodbye, everyone!
(End of Story)