Naoの誰でもわかる!英語の話

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「英語一問一答」(文法編/No.15)It is ~ that の作り方は?

2007-10-10 | Weblog
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Question 39:文の一部分を強調する時には、It is~thatの形を使えばいいと教えられましたが、まだ、その意味、使い方がはっきりしません。わかりやすく教えてください。(18歳、高校生、男子(のつもり))
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Answer:
わかりました。ではまず、次の会話を見てください。

Nao: Jan, you have a dog, don't you?
(ジャン、君は犬を飼ってるよね)
Jan: Yes, I do. He is so cute.
(ええ、彼はとてもキュートよ)
Nao: Don't you need any more dogs?
(もう犬はいらない?)
Jan: One is enough for me. Why did you ask?
(一匹で十分。何でそんなこと聞くの?)
Nao: Well, I found a baby dog on my way home, and I am looking for someone who might want to keep it.
(実はさあ、家に帰る途中で、犬の赤ちゃんを見つけてね。今、誰か飼ってくれそうな人を探してるんだ)
Jan: I think Mary needs a dog as she has lost one the other day.
(たしか、メアリーが先日犬を亡くしたので、いるんじゃないかしら)
Nao: Good. I will call her then.
(それはちょうどいいや。じゃあ、彼女に電話かけてみるよ)
Jan; Oh, no. That's not right. It is a cat that she needs, not a dog.
(あ、違うわ。そうじゃなかったわ。彼女が必要なのは、犬じゃなくて、猫だわ。)
Nao: Really. It is not a dog that she needs, is it?
(そうなの。彼女が必要としているのは、犬じゃないんだ。
Jan: Nope. I am pretty sure about that.
(違うわね。まず間違いないわ)
Nao: Okay. Then, I will keep looking.
(わかった。じゃあまた探し続けるわ)

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文中2回出てきましたよね、It is~thatの文。つまり、その文は、It以下のものを、他のものと比べる時に使うわけですね。上の場合は、犬ではなくて、猫、って具合にね。
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その通りです。このような形の文のことを、クレフト文(Cleft Sentence/分裂文)と言います。日本語の「分裂」が意味しているように、通常の文を分裂させて、It以下(that前まで)の部分を何かと比べることで強調する時に使う文のことです。そして、その文は、常に形式的な主語であるItで始まることから、It is that の構文と呼ばれることもあります。あ、僕たちは学校で、強調構文と習いましたね、たしか。

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なるほど。では、その作り方なんですが…。
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はい、それは結構簡単です。じゃあ、前に出て来た文を使って説明しましょう。

It is a cat that she needs.

この文は以下の文から作られました。

She needs a cat.

上の文は、主語(名詞句)がshe、動詞がneeds、目的語(名詞句)がa catですね。そして、比較強調したい部分が、目的語のa cat。そこで、強調したい部分(a cat)をIt isの後にもってきて、

It is a cat

そして、それ(a cat)を彼女は欲しいと言っているので、関係代名詞のthatを使い、

It is a cat that

あとは、文の残りをそのまま入れればいいのです。

It is a cat that she needs.

ね、簡単でしょ。ポイントは、強調したい部分は、一つの意味の固まりでなければいけないということ。つまり、名詞句、前置詞句といった具合にね。

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え?ということは、名詞句以外もこの形にすることができるってわけですか?
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そうですね。例えば前置詞句の場合だと…

It is in the kitchen that I study.

この元の文は、もちろん、

I study in the kitchen.

ですね。この場合は、勉強する場所が、勉強部屋でも、図書館でもなく、台所であるということを強調しているわけですね。また、強調されるもの(部分)がたまたま複数形であったとしても、It is~の形は変わらないので、気にしないでいいですよ。つまり、

It is these pictures that he wanted to steal.
(彼が盗もうとしていたのは、これらの写真だったんですね)

あ、でも、いつもthatを使うとは限らないので、その点は注意してください。あくまで、It is~that(関係代名詞)という意味なので、強調するもの(部分)が人であれば、当然whoを使うことになるわけです。つまり、

It is the policeman who wanted to steal these pictures.
(これらの写真を盗もうとしていたのは、警察官だったんですよ)

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なるほど。そうすると、基本的にはどんな文章もクレフト文にできるというわけですね。でも、もともとの文を作るっていうのも、何か変ですよね~?
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そうですね。さっき、いろいろとクレフト文の作り方を説明しましたが、その元の文というのは、実際は頭の中だけに存在して、表(口)には出てきませんよね。つまり、クレフト文を作るためには、しっかりした英文構造が即座に頭に浮かばなくてはいけないわけです。そのためには、日頃から英文を基本に忠実に、例えば、名詞句(主語)+動詞(主動詞)+目的語(名詞句)+前置詞句(前置詞+名詞句)というように、しっかり作る習慣をつけておくことが大事です。そうすれば、強調したい部分をIt isの後にもってきて、次にそれをthatが受けるのか、who なのかを即座に判断し、後は残りの文をそのままその後に続ければいいだけです。ね、簡単でしょ?要は、強調したいと思った部分をまずIt isの後に入れて言う。そしたら自然とその後は出来上がっていくはずです。まず、簡単な文からその練習をしてみてください。そうすれば、クレフト文はマスターできるはずです。

あ、もうひとつだけ。It is~that/whoという形ばかりをこれまで言ってきましたが、以下のような使い方も可能なので、理解しておいてくださいね。

It must be John who did such a thing.
(そんなことをしたのは、ジョンに違いない)
It can’t be me who did such a thing.
(そんなことをしたのが僕なんて、ありえないよ)
It’s got to be this gun that the killer used.
(殺人犯が使ったのは、このガンに違いない)

今回はクレフト文(分裂文/強調構文)についての話でした。あ、話だけに留めず、機会があれば、積極的に使ってくださいね。じゃないと、覚えませんからね、頭が。では、次回まで。See you all very soon. Goodbye!

(End of Story)


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