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Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「使える英語表現」(No. 67)「終わり良ければ全て良し」

2008-05-18 | Weblog
表現67)All's well that ends well.(終わり良ければ全て良し)

今回は、またまた日本語とまったく同じ発想のいい回しのお話です。まずはその構造について確認しましょう。All is well(全てはいい)は問題ないですよね。そしてそのすぐ後にthatが来ているので、これは関係代名詞のthat。そして、そのすぐ後にends(終わる)という動詞が来ていて、 どう終わるのかというと、well(うまく、よく)終わる。ですから、この文章の隠れた構造はこうなっているわけです。

[All is well]+[All ends well](「全ては良い」+「全ては良く終わる」)

もともとは二つである文章の主語が同じなので、後から出てくる主語は関係代名詞(that)に代わり、この二つの文章は一文になります。全体の主語は最初に出ている主語(All)なので、その後に来る動詞(is)が主動詞。文はその意味が中心となって、後のものは全てそれを修飾することになります。ですから、この文の意味的な構造は以下のようになります。

[All [that ends well] is well]
「全て[←良く終わる]は良い」→「良く終わるところの全ては(結局)良い」→「終わりが良い全ては(結局)良い」→「終わり良ければ全て良し」

でも、この文章、何か言いにくくありません?そして意味が頭に入りにくい…。なぜか?それは、All is well(全ては良い)でまず文が終わるので、頭での処理がそこで終わってしまうんですよね。なのに、その後にthatが来るので、頭はまた処理を始めなければならず、それ(that)が意味している名詞(主語)を探し(Allですよね)、その後にくる意味をその名詞にくっつけて全体の意味を理解し直さなければならない。だから、何かわかったような、わからないような感じになるんです(あ、少なくとも僕はですね)。こっち(以下)の方がわかりやすくないですか?

All that ends well is well.
All [that(All)ends well] is well

ね?わかりやすいでしょ。ちょっと形は複雑ですけどね。だって、関係代名詞がその修飾する名詞のすぐ後に出てくるので、頭での処理がしやすいですからね。皆さんが文を書く(話す)時はそうした方が絶対にいいですよ。だって、その方が相手にはわかりやすいですからね。

な~んて文句言っても仕方がないですね、今回の表現の場合は。だって、これで一つの格言(?)みたいになっているわけですからね。え?誰が作った言葉か、ですか?はい、これはあの有名なShakespeareの言葉です。じゃあ、日本語の方は誰が…?知りません。でもまあ、どんな言語文化でも同じような言い回しがあるんじゃないですかね。ということで、今回は、ことわざっぽい表現を取り上げました。え?会話ですか?ん~、じゃ、こんなんでどうでしょう。

Bill: I had a first date with Liz yesterday.
(昨日リズと最初のデートしたんだ)
Micheal: Great. How did it go?
(よかったじゃない。どうだった?)
Bill: Well, I made a lot of clumsy mistakes.
(それがさ、つまらない失敗いっぱいしてさ)
Micheal: Like what?
(どんな?)
Bill: I bumped into her in a crowd and stepped on her foot as I was not watching her carefully. At the restaurant, I spilled water on her new blouse.
(人ごみの中で彼女にぶつかって足を踏んづけちゃってさ。彼女をよく見てなかったから。で、レストランでは、彼女の新しいブラウスに水をこぼしたし…)
Bill: Wow. Did she get angry?
(いやいや。それで彼女怒ったわけ?)
Micheal: Not really. At the end of the evening, she said, “I hope you'll ask me out again.”
(いや、そんな感じじゃなかったよ。デートの終わりに彼女、僕に言ったんだ。また誘ってくれたらうれしい、って。
Bill: Well, all is well that ends well, isn't it?
(じゃまあ、終わり良ければ全て良し、ってことね)
Micheal: Right. She is such a nice girl.
(そんなところかな。彼女はすごくいい子だよ)

まあ、人生、いろいろあります。山あり谷あり。その都度あまり悩まず、結局は、All is well that ends well.なんだった思っていれば、どんなに苦しい時も、それを楽しむくらいの気持ちで生きていけるんじゃないでしょうかね~。皆さん、共にそう思って、この人生、頑張って、でも、気楽に生きていきましょう!我々の合い言葉は、そう、All is well that ends well. ですよ。Okay, guys. This is it for today. See you in the next story. Bye-bye! Nao