古寺巡礼日記

有名無名な古寺・名刹めぐりの貴重なる記録

「節分の京都」を訪れる

2013-02-04 10:46:45 | 日記

節分とは本来、季節の変わり目のことですが、二十四節気のうちの立春(2月4日)、立夏
(5月6日)、立秋(8月8日)、立冬(11月7日)の前日を指していました。このうち立春の頃
が旧暦で正月にあたり、特に重要視されたのが今日の節分となりました。
この日、京都・洛陽三十三観音霊場を訪れ、以前から興味のあった都の節分の風習を確
認がてら巡拝し、期待通りの発見、体験を得て多いに楽しんでまいりました。
全国的には、浅草寺、成田山新勝寺、川崎大師平間寺など有名な節分祭がありますが、こ
こ京都では日本を代表する有名な節分祭「壬生寺の壬生狂言」があり、多いに賑わいを見
せました(巡拝寺院9ヶ寺、そのうち節分行事4ヶ寺)。


     
       < 洛陽三十三観音霊場第28番札所・壬生寺 / 本堂を望む >
壬生寺は、正歴2年(991)、快賢僧都の創建で、観音像が祀られている中院は寛永年間
(1624~1643)に本良律師によって創建されました。
この日の節分祭の見ものは、何と言っても厄除け開運にきくと言われる「壬生狂言の炮烙
割」で、多くの参拝客が炮烙を求め、思い思いの祈りを書き納めていました(炮烙割りの狂
言そのものは、時間の関係で見ること叶わず)。

     
          < 同上第2番札所・誓願寺 / 節分祈祷の様子 >
誓願寺は、天智天皇6年(667)、天皇の勅願により奈良に創建され、のち平安遷都後に京
都に移りましたが、若者や観光客で賑わう新京極通りにあり、芸道上達の寺としても知られ
ています。
節分のこの日は、本尊の阿弥陀如来像の前で節分祈祷が行われており、小生も魅力的な
ご本尊を眺めながら、温かな雰囲気に暫し酔いしれていました(写真は了解済)。

     
           < 同上32番札所・廬山寺 / 節分祭の「三鬼」 >
ここ廬山寺は、天慶元年(938)に船岡山のふもとに創建されるも応仁の乱で焼失、再建後、
秀吉によって天正13年(1585)現在地に移されました。この地は紫式部が「源氏物語」を
執筆した紫式部邸宅跡で知られていることは、余にも有名です。
京都の節分会の代表行事の一つである当山「追儀式鬼法楽」は、通称「鬼おどり」と言われ
多くの信者、観光客によって盛り上がりを見せていました(一際多くのカメラ愛好家の姿あり)。

     


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
先日は有難うございました (sati)
2013-02-04 18:25:35
楽しい京都の旅有難うございました。
又素晴らしい写真を有難うございました。
京都を感じながら美味しいお茶をいただいてます。

今日のブログの神々しい阿弥陀様を、拝ませて
いただいてます。
私は風邪気味です。
先生もお気を付け下さい。
返信する
節分 (気ままにオーマ)
2013-02-04 21:17:52
何か御利益のありそうな節分行事です。

その地その地の節分会、カメラマンがたくさん押し寄せていることでしょう。
返信する

コメントを投稿