我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

「お袋さん」

2023-11-09 20:39:37 | 老いの暮し

               朝の湖面(印旛沼)

朝かかりつけのN医院に電話を入れて

予約を取った、

逆流性胃炎と前立腺肥大の薬が無くなったので

薬だけでも貰いたかった、

だが薬だけ出すという訳にもいかないらしい、

尿カップを渡されて尿を取り

下腹部をさらけ出しエコー診断も受けた結果

看護婦さんに❝残尿なし❞と告げられた、

これが医学的にどういうことを意味するかは

不明だが前立腺にたいした問題はない

と言う意味に理解した、

そこから女医さんに代わって

逆流性胃炎はどう~

前立腺肥大はどう~

のやり取りのあと

女医さん唐突に

❝今日もこれからスナックに歌いに行くんかい ?❞

と上州の女(おんな)弁的な言い方で聞いてきた、

頷くと

❝どんな歌うたうの❞ と言うので

❝森進一❞ と答えると

❝ あうあう あなたの声は森進一に合う❞

❝森進一の何を歌うつもり❞ と聞くので

❝お袋さん❞ と答えると

❝一度聞いてみたい❞ と言う、

そばで看護婦さんまで頷いているので

俺のテンションは上がるばかり、

おまけに女医さん机の上のメモ帳に

森進一の名と「お袋さん」の題名を

走り書きしたのを見て

これは次回来た時に話の繋ぎの資料にでも

するつもりなのかなあと思ったら

急に親近感が湧いてきて

❝これは一度カラオケに誘わねばならない❞

などとあらぬ心配が頭を過った。



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