
いま写真にある本を読んでいる、
「利休にたずねよ」
著者:山本兼一
出版:PHP研究所
それも布団の上で目覚めた直後から
目が疲れて読めなくなる頃までの
わずか3~40分ほどの間、
この本は4,5年前に買ってから
その直後1度読んだ、
だが当然ながら茶道で使われる言葉の意味など
分からないものがあまりに多く内容など
殆ど理解出来ていない、
それをまた読みたくなって読み直している、
もともと読書は根気がなくて
あまり好きでない私ではあるが
本のタイトル利休に惹かれて買い求めた、
❝茶❞など全く無縁の世界ではあるが
利休には大変興味がある、
利休の❝美感❞と言うか
❝わび、さび❞を具現した
利休の世界を少しでも感じたくて
興味が湧くのである、
そこにこそ伝統的な日本の美の神髄が
潜んでいるように感じている、
本の内容はご存じ
利休は秀吉によって死を命じられ果てる、
それは天正19年2月28日のこと、
この時を基準に何日前、何ヶ月前、何年前と
遡ってあった出来事を事細かく描写している、
どこまで史実にもとずいているのかは
知る由もないが
場面の描写が目に浮かんでくるほど素晴らしい、
利休の心理描写もまるで利休から直接聞いたかのように
微に入り細に亘ってしかも矛盾を感じさせない、
茶道と言う今日に伝わる日本の伝統的な美の世界は
今後も私にとっては憧れであり続けるのであろう。