一昨日(9月18日)
わが町の公民館で開かれた
能楽の勉強会に参加した、
自分の知らない世界に興味は深々だ、
講師は
この町の出身だという観世流の若い能楽師、
30人ほどが集う教室の周りには
色鮮やかな衣装、
古式ゆかしい面や扇子が展示されていた、
レジュメが配られて
初めに能の歴史を話してくれた、
続いてそれぞれの装束や面の使われる
場面などの説明があった、
2部では休憩を挟んで
参加者全員を含めて
謡(うたい)「高砂(たかさご)」の歌い方を
練習した、
❝たかさごや
このうらぶねにほをあげて
このうらぶねにほをあげて
つきもろともにいでしおの
なみのあわじのしまかげや
とおくなるおのおきすぎて
はやすみのえに
つきにけり
はやすみのえに
つきにけり❞
はぁ~
こんな文言だったんだ!
初めて 高砂 の文言を文字で見た、
忘れもしない
子供のころから明治生まれの父親が
酒に酔って興(きょう)が高じてくると
鼻歌を歌うがごとく歌っていた、
否
子供心には唸(うな)っているようにさえ聞こえた、
そして結婚式に出席して披露宴になれば
イの一番に父が たかさごや~ を披露した、
時には村内の親類でもない家の結婚式に
招かれて披露していたことを思い出す、
わが家の歌好きのルーツは
ここにあるのかもしれない、
余談になってしまったが
今回の講義を通じてまた新たな興味が
ふつふつと湧いてきた。