我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

スキンシップとセクハラと

2024-08-03 05:54:16 | 老いの暮し

        会津南郷町のヒメサユリ

 

定刻の午後4時を過ぎて

予定していた歌も歌い終り

客のみんなが席を立った、

その時ママが俺に声をかけてきた、

暫し 間をおいて

❝ベンケイさん ちょっと❞

2人きりになったところで

ママは席にかける仕草をした、

❝あれはよくない、やめた方がいい❞

と言った、

その日

店には10名ほどの客の中に

いずれも顔馴染みとまでは言えないが

挨拶を交わす程度の女性客3名がいた、

その内の一人が2曲ほど歌ってから

その後歌おうとしないので

俺は席を立って彼女にデュエットの相手を

お願いに行った、

後ろから肩の付近に触れるように

そっと手を置いた、

彼女は一瞬驚いて首を左右に振って

後ろを振り向いた、

彼女の返事は

❝ごめんね、今日は声の調子が悪くて歌えないの❞

だった、

彼女の肩に触れた行為を目にして

ママは俺に

注意した方がいいと感じたらしい、

いわゆる セクスチュアルハラスメント、

続けてママは言う、

❝あなたには少し女に触れたがる癖がある、

そう私に告げる女性客もいる❞

触れることで親近感を表現するつもりでも

女性の側はそう取らない場合もあると言う事だ、

ショック !

これからの人生観を変えるほどのショック、

だが触れられることに不快感を感じるのであれば

それは反省しなければならない、

折角 時間と場所を共有するのだから

全くあかの他人でいるよりも

少しでもお互いを身近に感じながら

過ごしたいと思う行為が

まかり間違えば犯罪行為になろうとは !!!

相手に触れなくても親近感を醸し出すことは出来る、

そこは相手によりけりだ、

それを間違えてはならない、

今日(こんにち)

日常茶飯事と言っても言い過ぎではない

セクハラ事件、

中高年の男性諸君、

女には心して当たれ。

 

(裏の声)

スケベ根性が無いかと問われれば

無いと言えば嘘になる、

深層心理の奥深くをたどれば

女の肌の温もりを感じていたい

が根底にある気がしないでもない、

だが

男の側からすれば

男女の触れ合いを否定してしまっては

味気ない世の中になることも確かだ、

私には男女の触れ合いこそが

ある部分では生きる原動力になっている

と言う事も否定できない率直な感想だ。