西京極 紫の館

サッカー観戦、映画や音楽鑑賞、読書などなど、
日々のなんやらかんやらを書いてみようかな、と♪

家族を想うとき  監督/ケン・ローチ

2020年02月05日 22時38分20秒 | 西京極シネマ
【出演】
 クリス・ヒッチェン
 デビー・ハニーウッド
 リス・ストーン
 ケイティ・プロクター

【ストーリー】
マイホームを持ちたいと考えている父のリッキーは、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立する。母のアビーは、介護士として働いていた。夫婦は家族の幸せのために働く一方で子供たちと一緒に居る時間は少なくなり、高校生のセブと小学生のライザ・ジェーンはさみしさを募らせていた。ある日、リッキーが事件に巻き込まれる。

【西京極の評価】
福祉制度の矛盾を鋭く描いた問題作『わたしは、ダニエル・ブレイク』のケン・ローチ監督が今作で取り上げるのは“フランチャイズ問題”。身を粉にして働いても報われず、次第に家族が崩壊していく様をリアルに観せられ心が痛くなります。誰が悪い訳ではないけれど…それだけに明確な答えの出ないラストは、鑑賞後いつまでも胸の中に棘が刺さり続けます。こういう“残る”のが良い映画なのだと思います。

おまけ:
原題『Sorry,We Missing You』は宅配便の不在通知のお詫び文言。宅配便を受け取る時は、宅配業者さんの労をねぎらってあげましょう!

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆★
 演出/演技 ☆☆☆☆☆
 映像    ☆☆☆☆★
 音楽/音響 ☆☆☆★★

人気ブログランキングへ