西京極 紫の館

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東京二十三区女  長江俊和/著  幻冬舎

2019年03月08日 19時11分14秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
ライターの原田璃々子は、二十三区のルポを書くため、いわくつきの場所を巡っていた。自殺の名所と呼ばれる団地、怨念渦巻く縁切り神社、心霊写真が撮れた埋立地、事故が多発する刑場跡…。後ろ暗い東京の噂を取材する璃々子だったが、本当の目的は、同行する民俗学講師・島野の秘密を探ることだった。心霊より人の心が怖い、裏東京散歩ミステリ。

【総合評価】 ☆☆☆★★(満点は☆5つ)
 ドラマ性 ☆☆☆★★
  独創性 ☆☆☆☆★
 読み易さ ☆☆☆★★

【西京極の読後感想】
最近の僕のお気に入りのミステリー作家(元々は映像作家ですが…)長江俊和の連作集。東京23区、それぞれの歴史と名所旧跡を巡りながら人怖話を体験していく構成。著者の特徴であるどんでん返しが各話のラストに用意されていますが、意表を突かれたのは「品川区の女」かな?他はまぁソコソコ。本著では23区の内、板橋区、渋谷区、港区、江東区、品川区の5区だけなので、まだ続編がありそうです。東京最大の心霊スポット・将門の首塚のある千代田区が残ってるので期待です。「家康、江戸を建てる」も併せて読むと面白さが増すかも…

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