夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

悪を見逃さぬ目をもち、悪とは敢然と戦うこと

2009-02-14 14:57:10 | 小説「新・人間革命」
人間には、誰にも、名聞名利や私利私欲を貪る心はある。だが、広布に生きようと、懸命に信心に打ち込んでいる時には、そうした生命は冥伏されている。しかし、油断が生じ、惰性に陥る時、悪しき性癖が噴き出し、心は邪心に染まっていく。ゆえに、大聖人は「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」(御書一一九〇ページ)と仰せなのである。

信仰とは、己心の魔と仏との戦いでもある。幹部として広宣流布の力となり、一生成仏の道を歩むか、あるいは、退転・反逆していくかは、わずかな一念の差であり、紙一重ともいえよう。

自己の生命の魔性に敗れた、沼山広司・三重子夫婦は、学会の組織や会員を、自分のために利用することしか考えないようになっていったのであろう。

では、どうすれば、こうした問題を防ぐことができるのか。

少しでも、学会の指導に反する行為が見られたならば、相手が誰であろうと、すぐに指摘し、戒めていくという、勇気ある行動をとることである。それが根本的には、学会の組織を守り、相手を守ることにもなる。

ともかく、皆が聡明になることだ。悪を見逃さぬ目をもち、悪とは敢然と戦うことだ――それを訴え続けていく以外にないと、山本伸一は思った。

8巻 清流

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