夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

世界に輝け!創価同窓の光 (長編詩)

2006-05-06 01:19:18 | 長編詩
世界に輝け! 創価同窓の光

          山本 伸一

師子の子は
若師子となり
やがて師子王となる。
これは生命の法則だ。

私は信ずる!
いかに遠回りに見えようとも
究極において
人類の闇を破り
未来を照らしゆく光は
断じて「人間」の中にあると!

それゆえに
私は決めたのだ。

人間をつくれ!
師子の人間をつくれ!
「教育こそ
 わが最終の事業なり」と!

見よ!
黄金の太陽は昇り
「創価教育の世紀」が
絢欄(けんらん)と幕を開けた!

東京の小平の天地に
高校と中学が開校し
創価教育の原点が刻まれて
ここに三十六星霜になった。

創価大学
創価女子短大から
さらに
創価小学校
創価幼稚園まで
一貫教育の陣列は整い
創価の大教育城は
世界へ未来へと広がった。

日本
そして世界の
各界に躍り出た
わが愛する
創価の同窓の友は!
わが信じあえる
同窓の友は!
わが勝利と栄光に向かいゆく
同窓の友は!
六万数千の師子の
大陣列となった。

威風も堂々と
「人間主義」の旗を
高く振り上げ
それぞれ
使命の世界に向かって
縦横無尽に飛び始めた。

「創価教育の学校」建設は
初代・牧口先生から
第二代・戸田先生へ
さらに
私へと受け継がれた
師弟三代の大願であった。
師弟は不二なれば
その実現に
私は生涯を捧げた。

アメリカ・ルネサンスの哲学者
エマソンは叫んだ。
「お前の学んだこと
 行ったことは、
 ちゃんと実を結ぶ。
 失意の時に、屈辱の日に、
 負債と不振と
 災難の時代に学べ。
 天が暗くなるほどの
 矢をくぐって、奮闘せよ」

来る日も来る日も
心血を注いだ。
そして
「名実ともに
 世界のトップクラス」との
揺るぎない評価を得るに至った。
私は嬉しい。

それは
私と同じ心と決意で
大切な わが学園を
世界的なレベルの学園にしたいと
誓った君たちの勝利だ。

道なき道を
よくぞ優秀な君たちは
賢明なる学問という戦いで
勝ちとってくれた。
永遠に輝く栄冠だ!

ある世界の教育者の叫びを
私は思い返すのだ。
「勉学の勝利の中心は
努力だ。
学問の勝利の根本は
決意だ。心だ」と。

「どこまでも
 忍耐と希望を持て!
 そして勉学に励むのだ」とは
わが師・戸田先生の
若き日の私に対する
励ましであった。
いな遺言であった。

今日も
君たちの卒業文集を開いた。
これは私の「宝」だ!
君たちの便りは
私の「力」だ!
君たちの決意と報告に
接するたび
鉛のように疲れ切った体にも
新しい勇気がみなぎる。

私は 何があっても
君たちを守る!
君たちを信ずる!
いかなる運命の濁流に
君が押し流されようが
地位も 名誉も
財産も失おうが
君が失意の底に沈もうが
たとえ
牢獄につながれようが
君は
君たちは
わが最愛の弟子だ!
私は断じて一生涯
君の味方だ!

創価教育の師弟は
尊くして深き使命に生きゆく
時空を超えた
魂の結合であるからだ。

君たちよ
忘れないでくれ給え!
何のために
栄えある創価教育の城で
学んだのかを――

無名の庶民を守り抜き
民衆の安穏と幸福のために
そして疲れた貧しき人々の
絶対なる幸福を築きゆくために
努力することだ。

イギリスの劇作家である
シェークスピアの言葉を
贈りたい。
「善きことばは
 悪しき剣にまさるのだ」

そのために
若き君よ!
一生涯 断じて
不正と邪悪とは戦うのだ!
正義のために戦うのが
真の学問を仕上げた人だ。

本来
教養も 知識も
不正と戦う知恵を開き
善をなすためにある。
しかし
悪を見ながら見ぬふりをし
保身に汲々(きゅうきゅう)とする
利己主義で冷酷な知識人の
なんと多いことか!

悪は放置すれば
瞬(またた)く間に繁殖する。
人心を蝕(むしば)み無気力化させ
時代と社会を
混迷と苦悩の泥沼へと
引きずり込む。

ゆえに牧口先生は
「不善は悪!」と叫ばれたのだ。
悪と戦い
善をなさずば悪だと
喝破(かっぱ)されたのだ。

人を愛するゆえに
人を不幸にするデマは許さない!
社会の繁栄を願うがゆえに
社会を混乱させる不正は
許さない!
世界の平和をめざすがゆえに
世界を破壊する暴力は許さない!
これが創価の魂だ。

文豪・魯迅は叫んだ。
「どんなに攻撃を
 加えられようと、
 『言わずに隠しておく』ような
 まねはしません」
師子ならば
真実を叫ぶ勇気をもて!
わが正義を
火を吐くが如く
語りに語り
言論の弾丸を撃ちまくるのだ。

暗黒の歴史に
ピリオドを打つために
二十一世紀は
正義と真実が勝つ
時代にするのだ。

わが創価教育の歴史は
栄光の山頂をめざす
人間性豊かな英才育成の
挑戦また挑戦の連続であった。

関西学園の
NASAの教育プログラム
「アースカム」へ十一回の参加は
「世界一」の壮挙だ。

ギリシャのアテネで行われた
「国際化学オリンピック」にも
アルゼンチンで行われた
「国際哲学オリンピアード」にも
日本代表に選ばれた
東京の学園生の英姿(えいし)があった。

全国の
ディベート選手権では
東京校の中学・高校ともに
三度の「日本一」に輝いている。
関西小学校の
アンジェリック・ブラスバンドは
六度の「日本一」を
獲得してきた。

創価大学が
これまで送り出した
司法試験の合格者は
戦後に創立された
私立の高等教育機関のなかで
「日本一」を誇っている。
待望の法科大学院も
晴れやかに開学の春を迎えた。

「生涯学習」の模範たる
創価大学の通信教育部には
二万人を上回る向学の友が
生き生きと真剣に
探究している。
在籍者数のスケールも
そして卒業率の実績も
ともに「日本一」の
学の光を放った。

さらに
数多くの分野で
「日本一」の栄冠は
凛々(りり)しく輝き光る。

人間が人間を育てる――
知性と人格と信念の
創価同窓の教育者も
はや四千人を超えた。
創価教育の理想は
大河の如く
滔々(とうとう)と果てしなく流れ
未来の世代を育(はぐく)んでいる。

世界に開かれた
創価大学が結ぶ
学術教育交流は
四十の国々を数え
九十の名門大学に及ぶ。

我らの母校の
輝かしき勝利の伝統は
創価同窓生が
人生の「完勝王」たる
使命の証(あかし)なのだ。

完勝の歴史は
一朝一夕にはつくれぬ。
一日一日の
たゆみない着実な精進こそ
一つ一つの
小さな勝利の積み重ねこそ
大勝利の源である。

歴史の勝利者たるには
まず 自己の悲哀に勝て!
嘆きを決意に変えよ!
逡巡するな! 臆するな!
勇敢に粘り強く
前進 前進 また前進の
歩みを開始しゆくのだ!

断じて今日を勝て!
徹して社会で勝て!
断固として
信頼の大旗(たいき)を打ち立てよ!

創価教育の勝利は
君たちの心に灯(とも)された
「誓い」の火から始まった。
あの思い出のキャンパスで
荘厳な夕陽を見つめながら
友と語り合った「誓い」!
故郷の父母(ちちはは)に
感謝を込めて綴(つづ)った「誓い」!
私とともに
寮歌を 校歌を 学生歌を
高らかに歌いながら
胸中深く刻んだ「誓い」!

フランスの戦う精神
ロマン・ロランは謳(うた)った。
「誇りを知る魂というものは、
 決して誓いを
 取り消すことはしない」
師との誓いを果たさんと
私は
戦って戦って戦い抜いた!
私は
勝って勝って勝ち抜いた!
これが
わが人生の最高最大の誇りだ。

君もまた
わが弟子なれば
決して「誓い」を忘れるな!
青春の「誓い」に結ばれた
創価同窓の連帯こそ
世界をつなぐ
金の橋であるからだ。

保身と利欲が渦巻く
現実世界にあって
「友のため」
「正義のため」
「平和のため」に献身する
雄々(おお)しき魂の
友情の交響曲は
青年の希望!
教育の奇跡!

この創価同窓の
偉大なるスクラムこそ
民衆を守る平和の砦だ。
創価の学舎(まなびや)を訪れた
アメリカの識者が絶讃した。
「この人たちになら
 世界の運命をまかせられる!」
決して忘れるな!
君たちの双肩に
世紀の命運は
かかっているからだ。
カナダの女性作家
モンゴメリーは語った。
「決めたということは、
 行動するということ」
「わたしたちは
 最後には勝つのだ。
 一瞬たりと、
 それを疑ってはならない」

おお!
あまりにも深き縁(えにし)の君たちよ!
私とともに
人間性の勝利の時代を開きゆけ!

友情の道を結び
文化の橋を架け
平和と人道の
新しき勝利の歴史を残すのだ。

民衆が「勝った!」と
高らかに凱歌(がいか)をあげる時代を
勇気と執念で
築き上げてくれ給え!

それこそが
私と君たちが約束し合い
この世で巡り会った
尊き誓いの使命であるからだ!

世界に輝け!
世紀に輝け!
燦然(さんぜん)と輝け!
創価同窓の君たちよ!

君よ!
また会う日まで
お元気で!
共に偉くなって
共に断じて勝利者として
生き抜こう!

君よ!
いつまでも健康で!
あなたよ
いつまでも幸福で!

  二〇〇四年三月二十五日

   わが敬愛する
    全創価同窓生の皆様の
     栄光と勝利を祈りつつ。
              世界桂冠詩人

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