中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

夢想小学校が9月1日に無事に開校

2012年09月04日 | 中国の農村教育事情

楊艾菁さんや関係者の微博等によると「夢想小学校」が予定通り9月1日に無事に開校したそうです。クラスは1年生から4年生迄で、児童数は4クラスで117人、さらに学前班と呼ばれる義務教育対象外の小学生一年生に達しないにクラスに児童45名が通うことになったとの事。

グランド、トイレ等の付属設備の整備に掛かる費用10万元は無錫市の某企業が負担し、学校の花壇は某企業が無料で整備、国旗掲揚塔の費用は納雍県に住むある退職した幹部が5000元を拠出、図書については杭州のネットユーザーが6000元を集め、700冊の本を寄贈したそうです。校舎の
設計などもある建築士が無料で設計したこともあり、今回の夢想小学校建設に際して地元住民の負担は、学校建設用地として、4亩を提供しただけですんだそうです。

新華社の報道等によれば夹岩村の村民の年間平均収入は600元で、平均耕作面積も、わずか半亩だそうで、そういう状況の中で学校建設用地として村民は4亩を提供したのだそうです。

9月1日には、開校の式典や儀式も無く、当日にはマスコミ取材等も無かったそうです。詳細は分かりませんが、このような場合に中国では普通よく行われるやたらに盛大で派手な落成式典や開校式の儀式もやらなかったのは、意外でしたが大変に良いことだったと思います。新しい学校の開校に際して、一切の儀式なしというのは、30万元を拠出したという謎の上海人の意向や楊艾菁さん考えに拠るのかも知れません。

先生が何人赴任して授業が始まったのか分かりませんが、少し気がかりなところです。年間平均収入がわずか600元だとすると学前班の費用がどのくらいなのかも気になります。



最新の画像もっと見る