中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理古城9月1日から「古城維持費」を

2015年06月06日 | 大理古城

春城晩報に拠ると、大理古城では今年9月1日から、旅行客から一人に付き30元の「大理古城維持費」を徴収するとの事。また、大理古城内で商売等をしている人達からは、売り上げの1%を「大理古城維持費」として徴収するとの事です。以前に、このブログでも大理古城で観光客から「入場料」(中国語では門票という)を徴収すると云う事に付いて触れた事があるのですが、今回はどうやら本当に徴収が実地される様で、9月1日から「大理古城維持費」の名目でお金を取るとの事です。

大理古城内に「大理州大理古城保護局」の名前で、張り出された「布告」に拠れば、6月1日から3ヶ月間の公示期間を経て、9月1日から正式に「大理古城維持費」を徴収するとの事です。公示期間中に広範囲にわたり市民や住民の意見を求めた上、実施の運びとなるとの事です。徴収及び責任当局は「大理州大理古城保護局」との事です。

今回「大理古城維持費」として観光客や古城内で営業してる商店主や事業者から徴収するお金は、全て大理古城の環境保護やその整備、古城のインフラの整備等に充てられるとの事です。大理古城内では、昨年から、住民が住居や店舗等を建て替える際には、周辺の景観に配慮した建物や大理古城に相応しい建物を建てる様に、関係当局が要求している様ですが、今後は、建物を新築する場合には、「大理古城維持費」の中から一定額を限度に補助金もだすとの事です。

春城晩報等に拠ると、2014年に大理古城を訪れた観光客は約500万人に達したとの事で、今後もますます大理古城を訪れる観光客は増える事が予想されるので、古城内の観光資源の整備、保護等が急務との事で、そのような事情も考慮して、ようやく「大理古城維持費」を徴収する事に決定した様です。

大理州内でも有名な観光地として最近、特に賑わいを見せている洱海に面した「双廊鎮」では、既に、農地が無制限に貸し出され、その農地にホテルやゲストハウスをはじめとする商業施設を建てるのを制限する動きも出てきたとの事です。また、以前からある住居等も改修されてゲストハウスやレストラン等として営業するのを制限する動きも出ているとの事です。人口5千人足らずの双廊鎮に、普通の日でも人口を遥かに超える観光客が訪れ、観光シーズンにもなると鎮の人口の何倍もの観光客が訪れ、環境破壊、自然環境の破壊、洱海の汚染が心配されているとの事で、飲食店やホテル等の違法建築の取り締まりに乗り出したとの事。



最新の画像もっと見る