中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

学姐と小姐 

2015年05月23日 | 中国事情

中国語で云う「学姐」とは、中国では一般に女性の先輩を指す言葉の様です。女子大学生達は、大学の女性の先輩達を「学姐」と呼びます。何時頃から、大学等で、「学姐」と云う呼び方が始まり、定着したかは良く判りませんが、今では大学生の間では「学姐」と云う呼び方が定着しているようです。私も短い間でしたが、貴州の某大学で日本語を教えていたのですが、良く「学姐」と云う言い方を聞いたものです。昔ながらに名前を呼ぶ学生もいましたが、「学姐」と云う呼び方はすっかり定着している感じでした。

私が持っている愛知大学編纂の「中日大辞典」第二版には、この「学姐」と云う単語は載っていませんが、今は確か「中日大辞典」は第三版が出ているはずですので、こちらには載っているのかもしれません。因みに、私が今持っている上海辞書出版社編の「現代漢語大詞典」にも、「学姐」と云う単語は載っていません。但し、小学館・北京商務印書院編「日中辞典」第二版には「学姐」と云う単語は載っています。そういう意味では「学姐」と云う単語は、意外に新しい単語のようです。因みに男子大学生は、大学の先輩を「学長」と呼ぶ様です。

2015年5月1日号の「新週刊」と云う雑誌では、「白語文運動100年」を記念して「漢語」の変遷の歴史を特集した記事を幾つか掲載しています。その中で、例えば、中国では「小姐」と云う単語がどの様に使われ、また、時代とともに意味がどの様に変わって来たかを解説しています。その記事に拠れば、「小姐」とは、明朝・清朝の時代の小説の中では「大家」の令嬢を指したそうです。現代のある時期に於いては、英語で云うところの「Miss」を意味したそうです。80年代に香港等で、「夜総会」(ナイトクラブ・キャバレー)が流行るようになると、そこで働く若い女性を一般を指すようになったとの事です。特に、昨今では「小姐」は、一般に「サウナ」「按摩屋」「髪廊」「夜総会」等で性的サービスをする女性を指す場合が多いとの事ですので、「小姐」と云う言葉を使う場合は、特に注意が必要との事です。

私も90年代には結構頻繁に中国を訪れていたのですが、その頃はレストラン等で働く女性従業員に対しては、「小姐」と呼びかけるのが一般的で、「服務員」と云う呼び方は、既に廃れていた様に思います。私も、その後「小姐」と云う呼び方は使わない方が良いと中国人から聞いてからは、「小姐」という言葉を使う事はなくなりました。

最近では、スーパー、レストラン、食堂等では、従業員に声をかける場合は「你好」と云う言い方も一般的の様で、この様な言い方も以前は無かった新しい使い方だと思います。「你好」は、年齢や男性、女性に関係なく使えるので、私も最近は、店頭等では良くこの「你好」を使います。この場合の「你好」は、日本語で云えば、「すみません」とか「あのー」に当る使い方ですが大変便利です。以前このブログでも触れたのですが「美女」「師哥」と云う言い方も無論健在です。



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