中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

楊艾菁さんの夢想小学校の完成が遅れる。

2012年08月08日 | 中国の農村教育事情

7月24日付けの「新闻晨报」(電子版)によると、楊艾菁さんの「夢想小学校」の完成は現地畢卒地方も6月、7月の2ヶ月の間、毎日のように雨が降り続いたせいもあり大幅に遅れる見通しだそうです。本来の予定では7月8日迄に校舎が完成する予定でしたが、最近の貴州省全域の天候不順の影響を受け、現在の段階では1ヶ月程遅れて工事が完成するようです。

8月初めには、校舎本体がようやく完成、その後内装の作業に入ったそうで、現在の状況では、何とか9月1日の入学式には間に合わせるとの事です。しかし、8月に入っても、現在私が住んでいる貴陽市などでも毎日の様に雨が降る等依然として天候不順が続いており、特に、貴陽市は連日のように大雨が降り続きました。夢想小学校が建設中の貴州省地畢卒市纳雍県は貴州省の中でも海抜も高い地域ですので今後も天候の影響が大いに懸念されます。

校舎本体が完成したのに伴い、トイレや運動場、塀などの学校の付属施設の工事も始まったそうです。建設が始まった運動場は、運動場というもののバスケットコート1面程度の大きさの中国に農村の小学校でよく見かける大きさ程度の運動場のようです。楊艾菁さんの微博などによれば、30万元では2階建て校舎の建設費(内装費も含む)のみで、トイレ、運動場、塀、花壇などの建設費は別途必要となるそうです。不足分の費用については楊艾菁さんも微博などで改めて募金を呼びかけています。

これらの費用については、本来は昆寨郷政府が拠出することになっているが、地元の村の負担で思うように集まっていないようです。郷政府が拠出するというものの多くの場合は、村人に割り当てとなり、費用を負担させるケースも多いようです。図書室の本等については浙江省のある人が寄付してくれる事になったそうです。また、机、いす等の器材については地元教育当局が負担するそうで、すでに手配をしたそうです。

昆寨郷夹岩村には、2ヶ所教学点があるそうですが、何れも1年生しか通うことが出来ないので、2年生以上は別の村の小学校に通う必要があり、子供によっては学校まで1時間半もかかり、朝五時に起床し、懐中電灯持参で学校まで通うような子供もいるそうです。しかし、夹岩村に夢想小学校が出来れば、そのような事もなくなるので多くの子供たちは新学期を心待ちにしているそうです。(注:貴州省は緯度が低いので朝五時は、夏でも真っ暗といった感じです)

 

 

 



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