中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

夏休みの宿題代行業が繁盛

2012年08月10日 | 中国事情

8月8日付けの貴州省の新聞「貴州都市報」(電子版)に拠れば、ネット上では、夏休みの宿題を代行するという広告が多く見られるとの事です。貴陽市の某地区の小学3年生の子供は代行業者を見つけ、友達数人と300元で数学、国語の両科目の宿題を代わりにやってもらう事にしたそうです。

また、その記事よれば料金も様々で、ある業者は1科目500元、作文は800字で250元で代行するそうですが、値段については相談にも応じるそうです。更に数人が、まとまって契約する場合はさらに安くなるとの事。

ある業者の場合は、小学生は1ページにつき1元、中学生の場合は一ページにつき1,5元で、全ての科目をこの値段で代行するとの事。この業者の場合は、すでに5名程と契約したそうですが、主に小学生ですが中学生もいるそうです。

このように宿題代行業者が繁盛すること対して先生や保護者は、当然の事ですが大変に憂慮しているとの事。ある小学校の教師は、宿題が自分でやってなく代行業者に頼んでやってもらった事が発覚した場合には、全部やり直しになると話しているそうです。

また、子供が未成年で、経済的にも独立していない状態で、保護者に内緒でこのような契約を結んで法的に問題がないのかという点も親から指摘されているようです。この指摘に対してある法律家は、小学生が業者とこのような契約を結んでも当然無効であるとの見解を述べているそうです。契約は無効なので払った費用は業者から返却してもらう事が出来るとしています。

また、別の新聞等によれば、代行業者とはいうものの、夏休みに宿題を代行をする人は大学生や勤め人も多いようで、インターネット上で宣伝して顧客を見つけるそうです。ある大学生は宿題代行業を始めて3年目になるそうですが、毎夏休み毎に千元程から1500元程度収入になるそうです。中国の場合休み中の間には割りのいいバイトは少ないので、この宿題代行は人気があるようで、ある大学生によると、周辺の友達も宿題代行をやっている人が多いそうです。

確かに中国語で「代写作業」と検索をかけるとネット上で代行業者が見つかります。私が見つけた業者の中で、比較的安いのは小学生1年生から3年生まで1科目32元、4年生から6年生は1科目44元。作文の場合は800字で15元というのもありました。また、小学生の宿題は1律20元、中学生は30元、高校生は40元。作文は800字で15元から20元と言うのもありました。

宿題代行は最近大きな問題になっているようで、ネットで検索すると中国各地の地方紙の電子版はもちろん、人民網、新華網、鳳凰網などの電子版でもこの問題を報じています。特に8月なってからほとんどの新聞の電子版が、このニュースを取上げています。

今年の清明節の頃には、墓参りの代行の話が新聞で話題になりました。特に墓参りの際、単にお墓参りだけでなく、お墓の前で泣く場合は別料金がかかると言うことで結構話題になった記憶があります。また、春節の頃には彼女がいない人が、帰省の際にお金を払い彼女役を務めてもらう人を業者にお願いして、一緒に実家へ帰省するというような話題も新聞等で見た記憶があります。値段はいくらだったか忘れてしまいましたが。

 

 





最新の画像もっと見る