ふうちゃん本舗

のんびりおじさんの社会科見学

お金の話し、昔は定期で預けると10年で倍になったのに

2018-05-16 22:47:15 | 街を徘徊して


銀行はお客からお金を預かって、
それを融資に回して金利で儲かる、
そしてそれがお客に利子として還元される、
と教科書で教わって来ました。

しかし今は日銀のマイナス金利のため教科書通りには行きません。
銀行としても、これでは商売ができないと先日、日銀に申し入れをしました。

実際、福井銀行が大きな損失を出しました。
経営のしっかりしている地銀の赤字は珍しいそうです

金利商売ではやっていけないので、
銀行が儲けるためにこんなからくりもあるそうです。

例えば退職金などで2000万円があったとします。
これを老後の生活の蓄えに、誰でも増やしたいと思うでしょう。

それで銀行はこんな提案をします。

「半分の1000万円を金利6%の定期預金にして、
残り1000万円を投資信託に回しませんか」

6%の金利ならウハウハですが、世の中そんなに甘くありません。
このままではマイナス金利ですから銀行の丸損です。

それで定期の期間を3か月間限定として、
満期後は普通預金になります。
これでも利子が3か月で15万円付きます。

ところが投資信託の諸々手数料として3%=30万円取られます。
これで銀行は差し引き15万円の儲け。

投資信託は自己責任ですから、損失が出ても銀行は一切関係ありません。

ところで退職金は必ず銀行振り込みになりますので、
銀行としてはお金が入ったことがすぐに分かります。

これを引き出されてよそに持って行かれる前に
「資産運用について考えませんか」と誘い出すそうです。

昔は定期預金に預けると複利だったので10年で倍になりました。
「♪ そんな~時代も~あったねと(中島みゆき:時代)」

歌にあるように、回り回ってもう一度巡ってこないかな。