明日から博多山笠の本番です。
先日は各「流れ」で走る舁き山の棒締め(ぼうじめ)がありました。
これは山を担ぐ6本の棒を麻縄で山笠台に固定させる作業ですが、気合を入れる大事な行事です。
しっかり固定させるためには人が引っ張ったくらいでは強く締まりませんので、長い棒に麻縄を巻き付けテコの原理で締め上げます。
隙間が出来たら後から緩みますので金づちで縄を叩きながら締め上げて行きます。
この時、麻縄と台が悲鳴を上げて「キュー、キュー」と泣きます。
もしも機会があればぜひこれを聴いて頂きたいと思います。
棒締めが終わると山の組立て、飾り付けをして
7月1日に山に櫛田神社の神を迎え入れて(ご神入れ)博多山笠本番のスタートです。
博多山笠で使う「流れ」とは400年前に太閤秀吉が行った「博多町割り」に従ったものです。
千代流れ、恵比寿流れ、土居流れ、大黒流れ、東流れ、中洲流れ、西流れの7つがあります。
なぜ「流れ」と言うのか、それは町割りが川に沿って縦長になっていたので、川の流れに例えたのではないかと云われています。
この川(那珂川)で分けて、黒田藩の武士の町の方を「福岡」、商人の町の方を「博多」と呼びました。
商人は福岡に入ることが許されましたが、武士は博多の方には行きませんでした。橋にゲートがあったそうです。<
(テコの原理で締め上げる)
(赤てのごい=赤手拭いは地位が上の人を示す。上下関係はきびしい)