楽器修理.comブログ

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クラリネットの種類!

2013年10月11日 18時25分34秒 | クラリネット

皆さんこんにちは~



今日も暖かい日になりましたね
明日の夜からは冷え込むようです
体調管理にお気をつけください





さて!
昨日に引き続き…
本日はクラリネットの仲間を紹介します



まずは、私達が普段呼んでいる「クラリネット」、これはB♭管のクラリネットなので「B♭(ベー)クラリネット」になります

総合的に優れた機能を持つB♭管が一般的で、ソロやオーケストラはもちろん、吹奏楽では大活躍します



次は、A管のクラリネットです

A管はオーケストラでは絶対に必要な楽器で、この楽器のために書かれたソロや室内楽曲もたくさんあるのですよ
吹奏楽ではまれに使用されるのみですが、やや暗く深い音、柔らかな響きを持ち、モ-ツァルトの協奏曲などに用いられます
指使いはB♭管と同じで、マウスピースも同じものが使用できるのです
A管は「A(アー)クラリネット」とは呼ばず、「A管」と呼ばれることがほとんどです



そして、E♭管のクラリネット

B♭管より完全4度高く、高音なため音程をとるのが難しい楽器です
B♭管ほどの表情の幅はありませんが、明るくシャープな音を持ち、合奏では音色に幅を与えます
吹奏楽、オーケストラともによく用いられますね
E♭管は「E♭(エス)クラリネット」と呼ばれることが多いです




さらに、アルトクラリネット

E♭クラより1オクターブ低く、編成の大きい吹奏楽でB♭管の低音補強として多く使われます
深く落ち着いた音色が特徴です





最後は、バスクラリネットです

B♭管クラリネットより1オクターブ低い楽器です
低音域は強力な響きを持ち、同じ音域のファゴットより強弱が自由なため、大編成の吹奏楽では木管楽器全体を支える役割をしています
オーケストラ、ジャズでもその特有の音色が好まれ、よく使用されますよ


まだ種類はありますが、良く使用されているラインナップは、この5種類です
オーケストラや吹奏楽をご覧になるさいは、どのクラリネットが使用されているのが、ご注目してみてください



では、次回の記事もお楽しみに~




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クラリネットタンポと音色の関係!

2013年10月01日 18時34分33秒 | クラリネット


皆さんこんにちは~




消費税が来春より8%にあがるようですね
高いような…そうでもないような…
でも20数年前は消費税が無かったですが、今では5%が当たり前の事!
いつか当たり前の日が来るのでしょうね




さて!
本日はタンポの素材と音色の関係についてご紹介します


皆さん、タンポの材質にこだわったことはありますか?
なかなか素材までこだわる方は、少ないと思います…が、今の音色に満足できない方!タンポを替えることによって、その悩みから解き放たれる
かも…しれません


今回は、代表的な3つのタンポを紹介致します



まずはオーソドックスな「フィッシュスキンタンポ」


現在最も一般的に使用されるタンポです
圧縮したフェルトの上に、ブラダー(豚の腸)を巻いています
特徴は、素材が薄いため、トーンホールへの密着が非常に良いという事です
そしてフェルトの柔らかさが伝わりやすいので、音も柔らかく繊細で、指への振動も自然ですまた、価格がリーズナブルなのも魅力の一つです
ただ、素材が薄いため耐久性はあまり良くありません
湿度や水分の影響を受けやすく、時間が経つにつれて表面にシワが寄り、このシワが雑音になって音に出てきます
寿命は、毎日数時間吹くような場合で、だいたい半年程度です
キィの場所によっても、交換の頻度が異なり、水分の通り道となるキィは傷みやすくなってしまいます
ご自分の楽器をご覧頂いて、パッドが膨らんでいたりケバケバになっていたり、擦り切れているようであれば要交換です




そして「ゴアテックスタンポ」

フィッシュスキンタンポの上に薄い「ゴアテックス」が巻いてあります
ゴアテックスは、ウィンドブレーカーなどの衣類にも使用されている素材で、湿気を外へ逃がし、かつ密閉性、耐久性に優れています
薄くてもかなり丈夫で、フィッシュスキンタンポで起こる、雑音を防ぐ事が出るのも大きな特徴です
また、表面がツルツルしていてとても滑らかなので、息の通りがスムーズになり、音色も明るくなります
中身はフィッシュスキンタンポと同様なので、フィッシュスキンタンポのよさを残している反面、使用していくうちに中のフェルトが圧縮されて硬くなってきます
「まったく狂わないタンポ」というわけではないので、交換後の調整も行っていくことが大切です
価格はフィッシュスキンパッドよりもやや高めです




最後に「皮タンポ」

フェルトの上に皮を巻いたパッドです
非常に耐久力があり、密閉性にも優れています
吹奏感が重たくなると思われがちですが、最近では皮の加工技術の向上により、薄く表面の滑らかなものが使用されているため、音の反応がよく、音色は重くならず柔らかい音色になります
純正がフィッシュスキンタンポの楽器でも、耐久性に優れているという事から、傷みやすい部分に皮を使用しているものを最近では良く見るようになりました
素材の硬化が進むにつれ、音も硬くなってきます
硬くなると音が多少明るめに聞こえるので、「それが良い」という方もいらっしゃいます
また、皮タンポの中には防水加工が施されているものもあります
そういったタンポはベトツキが出る事もあるので、きちんとお手入れをする必要があります
こちらのタンポもゴアテックスと同様、高めの価格設定となっております




いかがでしょうか?

いままで何の興味も無かった方、結構いらっしゃると思いますが、タンポ一つでもこれだけ変わります
この様々な素材に興味があれば、是非交換が必要になった時にチャレンジしてみてください
きっと、今まで使用していた楽器でも、また違った反応になったり、音色も変わってくると思いますよ
困った時は、お気軽にご相談ください



では、次回の記事もお楽しみに~



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クラリネットのジョイントコルク交換!

2013年09月20日 18時09分17秒 | クラリネット


皆さんこんにちは~


朝晩は冷え込みますが、日中はまだまだ暖かいですね~
服装も1枚余分に羽織物をもっていると、いいかもしてません



さて!
本日はクラリネットのジョイントコルク交換についてです


こちらは劣化して、手でも簡単に剥がれてしまう状態になってしまったコルクです



では、コルクの交換をしていきましょう

まずは、作業の妨げにならないようキィやレバーを外します



そして、古いコルクを除去していきましょう


コルクが外れたら、接着剤もきれいに除去します(接着剤が残っていると新しいコルクの接着強度が弱くなってしまいます
接着面は凸凹になっているので、溝の隙間まできれいにします
地味に時間がかかりますが、大切な作業です



除去できたら、新しいコルクを切り出します



サックスのネックコルクと同様に、コルクとコルクの接合面を斜めにカットします∠!



そして、接着剤を付けて接着していきます


ビニールテープでぐるぐるにして、圧着します

この状態で、半日~1日放置です!!!


完全に乾き、圧着したら整形していきます
ヤスリで本体を傷つけないように、マスキングテープ等で保護をしてから削ります


コルクグリスを塗ってスルっと入るようになれば、OKです


コルクの劣化が進む原因は、コルクグリスの塗りすぎです
コルクグリスは、管を組み立てる時に、コルクが新しくてはまりにくい場合に、滑りやすくするためのものです
スムーズにはめることができるなら、使用する必要はありませんよ
それだけでなく、グリスはコルクの中に浸透すると、コルクの接着剤を溶かしてしまいますので、決して塗りすぎないように注意してください
特に、コルクのグリスを拭き取らずにケースにしまうと、コルクが急速に劣化してしまいます
演奏後は、かならずコルクに付いているグリスを拭き取る習慣をつけましょう


では、次回の記事もお楽しみに~


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1ヵ月に1度のお手入れ(クラリネット)

2013年08月26日 18時17分17秒 | クラリネット


皆さんこんにちは~



日曜日から暑さも落ち着き、過ごしやすい日が続いていますね
ところで週末は高円寺の阿波踊りが開催されていましたね~
皆さんご覧になりましたかっ
私は近所に住んでいますが、1度も間近で見たことがありません
今年も電車で通過するときにチラリっと見ただけです
1度は近くで見てみたいですね



さて!
1ヵ月に1度シリーズ(勝手に命名)本日はクラリネット編です




クラリネットでも使用するのが

トーンホールクリーナーさんです



今回も半分に折り曲げて…
トーンホールの中やキィの内側を磨いていきましょう





レバーの間なんかも以外と汚れています



全て磨くと…

真っ黒になりますよ~



そして最後に!キィオイル(ミディアム)を注してキィの動きをスムーズにします




バスクラリネットにはキィオイル(へヴィー)を使用してください
オイルの粘度が異なるので、B♭クラリネットにヘヴィーキィオイルを注すとキィの動きを悪くしてしまいます





日々のお手入れも大切ですが、定期的なお手入れも忘れずに行ってください


では、次回の記事もお楽しみに~

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バスクラリネットの組み立て!

2013年08月08日 18時01分07秒 | クラリネット

皆さんこんにちは~



親知らず抜歯後…昨日は何事もなかったのですが
今朝、鏡を見てビックリ
左頬がパンパンに腫れてしまいました
リアルアンパンマンです





さて!
本日はバスクラリネットの組み立てについてです

各パーツの名称から
パーツはベル・ネック・上管・下管の4種類です!




まずは、ネックと上管を組み立てましょう
このときサックスと同様、ネックの持ち方に注意してください

ネックの先端を持って組み立てると、曲がってしまう恐れがあります

必ず、根元をもって組み立てましょう



次はベルと下管の組み立てです
このとき、ベルのキィを押さえて、下管と連絡するレバーを逃がしながら組み立てましょう

また、下管のレバー部分に負担をかけないように持つところにも注意してください





そして最後に、上管と下管の組み立てです
ここの組み立て場所には長いレバーがたくさんついています、注意してください

B♭クラリネット組み立てのときにもでてきましたが、上管のキィを作動させて連絡レバーを逃がしながら組み立てますよ




B♭クラリネットより、パーツ管体も大きいので力が必要です
無理矢理に組み立てないようにしましょうね


では、次回の記事もお楽しみに~

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