楽器修理.comブログ

楽器修理のお話やその他いろいろ載せてます!

トランペットの抜差し管!

2013年08月30日 17時40分20秒 | トランペット

皆さんこんにちは~



秋が近づいてきているのかと思いきや…
今日は久しぶりの猛暑になりましたね~
台風も接近しているようです、お天気の変化にお気を付けください




さて!
5年以上トランペットをお休みしていて、最近再開しようとケースを開けたら…
抜差し管全てが固着して、動かなくなってしまいました~
というトランペットをお預りしました

抜差し管の固着は良くあるトラブルです


固着は叩いたり、温めたり、ひっぱたりと色々な方法で修理をします


その後、洗浄・調整をしてグリスやオイルを塗り修理をしていきます


ここで登場する、グリスとオイル
抜差し管の箇所によって、注すオイルが異なるので注意してください



まず!チューニング管と第2抜差し管です

こちらは、スライドグリスを塗るようにしてください



そして!第1・3抜差し管です

こちらは、演奏中に音程補正の為、頻繁にスライドさせる場所です
チューニング管と同じスライドグリスでは、粘土が高すぎてスライドが重くなってしまい、演奏に支障がでてしまいます
なので、こちらには粘土の低いチューニングスライドオイルを注すようにしてください



オイル1つで楽器の調子を悪くさせてしまう事があります
適した場所に適したグリスやオイルを塗るようにしましょう


では、次回の記事もお楽しみに~



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工具紹介(ヘラ編)

2013年08月29日 17時16分15秒 | 工具


皆さんこんにちは~



台風が接近してきているようですね
明日から天候が悪くなってくるとのことですので、足元にはご注意ください




さて!
本日も工具をご紹介します
今日はヘラ編です



ヘラはパッド(タンポ)の調整時に使用する工具です
楽器によって、大きさはもちろん、材質や厚みも異なります




木管楽器のパッドは一部を除くほぼ全てで、加熱すると溶ける接着剤で付いています

その接着剤の量やタンポを付ける角度で穴(トーンホール)の塞がりを調整していきます


ピッコロやクラリネットなどは丸く薄いヘラを使用します




サックスのタンポはブースターと言う反射板がタンポの真ん中に付いています

その為真ん中に穴が開いているヘラで調整をします





楽器の特徴に合わせた工具を使用し、修理しております



では、次回の記事もお楽しみに~



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工具紹介(リークライト編)

2013年08月28日 18時11分06秒 | 工具

皆さんこんにちは~



私ごとですが、今年は編み物に挑戦しようかと秘かに企んでおります
先日、実家で編み物の道具一式(小学校のとき家庭科クラブで使用したもの)を発見しました
少し編んでみようとしましたが、全く覚えていませんでした
今から編み始めたら、冬に間に合うでしょうか…



さて!
本日は工具の紹介です


サックスのパッド(タンポ)調整するさいに、きちんと息が漏れないようにパッドが塞がっているのかは、ただ目視しただけでは分かりにくいです
そこで簡単に確認できる工具があります
それが!こちら!!リークライト~(ドラえもん風に!)



スイッチを入れると…このように光ります

コンサートのときに使うペンライトの巨大版のような形ですね
大まかな構造は、小さな蛍光灯が黄色ビニールで覆ってあるという感じです



使用方法は…このようにサックスの管体に入れて使います

そうするとトーンホールから光が見えます


例えば!
こちらのパッドの調整をしてみましょう


キィを塞ぐと…
光がくっきり見えていますね
これではここから息が漏れてしまいきちんと音が出ない状態です



これを調整すると~
光が見えなくなりましたね
これでしっかり塞がり、息漏れしない状態になりました



こうやって1つ1つのパッドを確認していきます
指の力や、経年劣化で少しづつパッドがずれて、息漏れがおきてしまうのは自然の事です
半年に1度は、楽器店で調整をしてもらいましょう

お気軽にお問い合わせください
03-3399-6-8261
または「ニュースター楽器」で検索
担当:平原・金井


では、次回の記事もお楽しみに~


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バルブオイル!

2013年08月27日 17時56分20秒 | 商品

皆さんこんにちは~



今日も比較的過ごしやすい1日になりましたね
このまま秋に突入でしょうか…



さて!
本日はピストン楽器に欠かせない、バルブオイルについてご紹介します


まず、バルブオイルとは…?
ピストンとバルブケーシングを内側からコーティングして金属を錆から守り、素早いレスポンスと滑らかさが持続して軽快なバルブアクションが得られます


こんなに優秀なバルブオイル…実は(?)たくさん種類があったのはご存知ですか




今日はヤマハから発売されているバルブオイル4種類をご紹介していきます



まずは、スタンダードなこちら

バルブオイルレギュラー粘度:中間
スチューデントモデル等ピストンクリアランスが中庸の楽器用で、輸入楽器にもこのオイルがオススメです


次に

バルブオイルライト粘度:低い
特別に早い動きを必要とするジャズ奏者やプロモデル、カスタムグレードモデル等ピストンクリアランスの小さい楽器用です


そして~

バルブオイルスーパーライト粘度:大変低い
アドリブなど特別に速いパッセージの演奏に適したオイルです。ピッコロトランペットなど高音での演奏が求められる特殊管にもオススメです


最後は

バルブオイルヴィンテージ粘度:高い
長期間愛用しピストンクリアランスが大きくなった楽器、ユーフォニアムやチューバなどの低音楽器用です


バルブオイルといっても種類があり、粘度の違いで用途も変わってきます
オイル1つで、楽器も奏者も劇的な変化があるかたもいらっしゃいます
是非お試しください~



では、次回に記事もお楽しみに~


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1ヵ月に1度のお手入れ(クラリネット)

2013年08月26日 18時17分17秒 | クラリネット


皆さんこんにちは~



日曜日から暑さも落ち着き、過ごしやすい日が続いていますね
ところで週末は高円寺の阿波踊りが開催されていましたね~
皆さんご覧になりましたかっ
私は近所に住んでいますが、1度も間近で見たことがありません
今年も電車で通過するときにチラリっと見ただけです
1度は近くで見てみたいですね



さて!
1ヵ月に1度シリーズ(勝手に命名)本日はクラリネット編です




クラリネットでも使用するのが

トーンホールクリーナーさんです



今回も半分に折り曲げて…
トーンホールの中やキィの内側を磨いていきましょう





レバーの間なんかも以外と汚れています



全て磨くと…

真っ黒になりますよ~



そして最後に!キィオイル(ミディアム)を注してキィの動きをスムーズにします




バスクラリネットにはキィオイル(へヴィー)を使用してください
オイルの粘度が異なるので、B♭クラリネットにヘヴィーキィオイルを注すとキィの動きを悪くしてしまいます





日々のお手入れも大切ですが、定期的なお手入れも忘れずに行ってください


では、次回の記事もお楽しみに~

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