楽器修理.comブログ

楽器修理のお話やその他いろいろ載せてます!

ホルンの種類!

2013年10月21日 18時48分51秒 | ホルン

皆さんこんにちは~



休日は、肌寒い雨のお天気になってしまいましたね
お出かけを中止されたかたも多いのではないでしょうか?
私は、とある所に出かけておりましたが、雨と寒さで存分に楽しむ事が出来ませんでした
またの機会に期待します



さて!
本日はホルンの仲間をご紹介したいとおもいます



ホルンは金管楽器の中で最も広い音域を持つ中低音金管楽器です
非常にやわらかで深々とした音色は、金管と木管との中間的な特徴を持ち、ハーモニー楽器としてあらゆる楽器の音色とよくとけ合います
さまざまな表情があり、神秘的な雰囲気から、荒々しさまで表現することが可能ですよ
こうした多彩な音色と多様な表現力をあわせもつ楽器の特性が、ホルンの最大の魅力だとおもいます
また右手をベルの中に入れ音色を作ったり、音程を微妙にコントロールしたりするのもホルンの大きな特徴と言えますね



F管シングルホルン

F管「エフカン」のシングルホルンで、F管はホルンの基本的な調子です
独特の美しい音色を持っています



B♭管シングルホルン

B♭「ベー」管のシングルホルンで、F管より4度高い調子です
明るく歯切れの良い音がします




フルダブルホルン

現在もっとも広く使われている一般的なタイプで、ひとつの楽器でFとB♭の両方の調子を出すことができます
F、B♭両方の音色が得られるのが特徴です




セミダブルホルン

B♭管と、つなげてF管にできる補正管がついた楽器です
フルダブルホルンより軽量な設計になっています




トリプルホルン

フルダブルホルンに更に高音域のHigh F管がついたタイプで、音域は変わりませんが高音域が安定する楽器です
B♭管で演奏し、必要に応じて管を切りかえます



パッと見では区別がつきにくいですが、音色を聞くと、それぞれの良い色が聞こえてくると思いますよ





では、次回の記事もお楽しみに~


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ホルンのロータリー!

2013年10月03日 19時19分16秒 | ホルン

皆さんこんにちは~



最近はハロウィンアイテムを街で良く見かけますね
特に仮装のアイテムは見ているだけで、ワクワクします




さて!
本日もホルンの修理をしていたら、年期の入ったロータリーを発見いたしました




口からのタンパク質やオイルなどが溜たり、汚れが付いてしまっています
汚れが溜まると、息の流れが妨げられることもありますが、一番は吹いている人の健康に悪影響がある場合があります


こうならない為にも、日々のお手入れが大切ですが
ホルンは沢山のオイルを使用します
そのオイルを正しく使用するのも、とっても大切です


まずは、ローターオイルです


ホルンのロータリーは、抜き差し管を外し、外管からオイルを注します




そして、ロータリースピンドルオイル
これは、粘度がとても高く、ロータリーの中心部(一番摩擦がかかる部分)に注しましょう



レバーオイルはその名前の通り、レバーのバネ部分に注してください



少し小さいですが、お分かりですか


2種類のオイルが混ざってしまうと、故障の原因になることもあります
注意してオイルを注してあげてください



では、次回の記事もお楽しみに~


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ホルンロータリー分解!

2013年09月26日 18時27分09秒 | ホルン


皆さんこんにちは~



寒さが本格的になってきました
風邪が流行っているようです、お気をつけください



さて!
本日は、ホルンのロータリーを分解していきましょう



まず!
ホルンには「ロータリー」と呼ばれる、管の長さを変えるシステムが備わっています
トランペットの「ピストン」と同じ役割のものです


シングルやダブルなど、ホルンの種類によって数と多さが異なります


まずは、外蓋を外します

すると、内蓋が見えてきます(ロータリースピンドルオイルは、この内蓋の中心に注します)


ホルンをひっくり返し、裏側のロータリー止めネジを、少し緩めます



緩めたネジを、ハンマーで叩いていきます

ネジが細い場合は、叩いた衝撃で折れてしまう場合があるので、あて木などをすると安心です


少しづつ叩くと、ポロっと内蓋が外れます



外れたら、先程少し緩めたネジを完全に外すを、ロータリーもケーシングから外れます

並べると、このような感じです


なーんだ!意外と簡単だ!僕にも(私にも)出来る!
と、思ったそこのあなた!
ホルンのロータリーは、組み立てが難しいのです
ロータリーや蓋は順番や場所がきちんと決まっています
1つでも間違ってしまうと、ロータリーが動かなかったり、音が出なくなってしまうのです
実際に、分解したけれど戻せなくなってしまいました~という修理依頼もございます

ヤマハのホルンなどは、ロータリーや蓋に印がついているので、分からなくなっても安心ですが、中には何も印がついていないメーカーもございます
黒丸の中に点が打ってあります!(左は点が3つなので3番ロータリーです!右は2つで2番ロータリーになります)



リペアマンでも、分解時にメモを取ったりします
ロータリーに異状を感じた時は、速やかに楽器店にもって行きましょう



では、次回の記事もお楽しみに~


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ホルンのレバー!

2013年07月29日 19時00分18秒 | ホルン

皆さんこんにちは~


週末は楽しめたでしょうか??
私は、映画を観に行きましたが…人の多さに諦めました
ジブリの新作もモンスターズインクもとっても人気でしたよ
皆さんはご覧になりましたか~




さて!
本日はホルンのレバーについて少しお話します




ホルンのレバーアクションにはメカ式とヒモ式があり、ヒモ式の方が一般的です
ヒモはロータリーとレバーを連動させる役目を果たしています。
メカ式がメリハリの利いた操作感なのに比べて、ヒモ式は押し始め・戻り始めが滑らかで、レバーの高さを無段階で調整できるメリットがあります!



上記の説明にあるように、ヒモ式のレバーは手の大きさ等に合わせて高さが変えられるのです

ネジでヒモの位置を変えることによってレバーの高さを変えられます




一番左のレバーのように、こんなに高くしたりできるのですよ





また、長く使用しているとネジが緩みレバーの高さにバラつきが出来てしまいます
知らず知らずにレバーがガタガタに…なんてこともあります
レバーの高さ調整はその場でご対応させていただきます

まっすぐのレバーで気持ち良く練習してくださいね




では、次回の記事もお楽しみに~



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