楽器修理.comブログ

楽器修理のお話やその他いろいろ載せてます!

トランペットの種類!

2013年10月16日 18時57分39秒 | トランペット

皆さんこんにちは~




台風は大丈夫でしたでしょうか?
今朝の駅は戦場でしたね…
無事に出社できて良かったです




さて!
本日はトランペットの仲間をご紹介したいと思います


トランペットにはいろんな仲間がいます
こちらはピッコロトランペットです


管の長さはトランペットの半分で、音全体が1オクターブ高い楽器です
ピストンが3つのタイプもありますが、4つが主流。ピッコロトランペットは楽器全体が短いので、低い音を出すために第4ピストンバルブが必要になります


コルネットとフリュ-ゲルホルンもトランペットの仲間です

こちらはコルネット

管の長さはトランペットと同じですが、トランペットより少し円錐管状になっており、やわらかい音色が特徴です


そしてフリューゲルホルンです

フリュ-ゲルホルンは、全体的に円筒形に近い管のトランペットやコルネットと比べると、かなり広がりの目立つ円錐管です
円筒管より円錐管の方が音はやわらかくなるので、印象がずいぶん違います




吹奏楽・オーケストラでも花型のトランペット
よく見ていると、意外と持ち替えの多い楽器です
音色の変化に気が付くと思いますよ



では、次回の記事もお楽しみに~


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ウォーターキィスプリング!

2013年09月03日 18時22分27秒 | トランペット


皆さんこんにちは~


週末は台風はどこえやら~なお天気でしたね
残り少ない暑い季節も楽しみましょう


さて!
本日はウォーターキィ(以下WK)のスプリングにスポットを当てていきましょう


金管楽器の水分除去で使用するWKにはコルクが付いています
このコルクはただ、付いているだけでは意味がありません
コルクを管体にぴったり密着させるための「力」が必要になります

その役目を担っているのがWKスプリングです


一般的なWKスプリングの形状は楽器やメーカーによって多少の差異はありますが、基本的な巻きはほぼ一緒で2箇所の脚を管体に引っ掛ける事によってスプリングとしての役目を果たします





WKスプリングも消耗品です!
不具合があれば交換しなくてはなりません


WKの不具合はほとんどが「割れ」によるものです
このような症状が起きるとWKをきちんと塞ぐ事が出来なくなり、音が出なくなったり、出にくくなったりしてしまいます


しかし、引っ掛かっている2箇所の足が同時に折れたり外れたりしてしまう事はほとんどありません
まず片側が折れたり外れたりする事が多くあるのですが、もう一方の脚が掛かっているため突然音が出なくなったりする事はありません
しかしWKスプリングの力が半減してしまっているので、きちんとコルクが塞がれていない可能性があります
WKの開き加減が急に軽くなったりしたら要注意ですよ

こちらは片側だけ折れたスプリング(左)と新品スプリング(右)




楽器やメーカーによって色々な形があります




WKスプリングのチェックをして、折れていたり外れていたりしたら早急に交換しましょう
スプリング交換だけであれば、その場でご対応させていただきます



では、次回の記事もお楽しみに~


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トランペットの抜差し管!

2013年08月30日 17時40分20秒 | トランペット

皆さんこんにちは~



秋が近づいてきているのかと思いきや…
今日は久しぶりの猛暑になりましたね~
台風も接近しているようです、お天気の変化にお気を付けください




さて!
5年以上トランペットをお休みしていて、最近再開しようとケースを開けたら…
抜差し管全てが固着して、動かなくなってしまいました~
というトランペットをお預りしました

抜差し管の固着は良くあるトラブルです


固着は叩いたり、温めたり、ひっぱたりと色々な方法で修理をします


その後、洗浄・調整をしてグリスやオイルを塗り修理をしていきます


ここで登場する、グリスとオイル
抜差し管の箇所によって、注すオイルが異なるので注意してください



まず!チューニング管と第2抜差し管です

こちらは、スライドグリスを塗るようにしてください



そして!第1・3抜差し管です

こちらは、演奏中に音程補正の為、頻繁にスライドさせる場所です
チューニング管と同じスライドグリスでは、粘土が高すぎてスライドが重くなってしまい、演奏に支障がでてしまいます
なので、こちらには粘土の低いチューニングスライドオイルを注すようにしてください



オイル1つで楽器の調子を悪くさせてしまう事があります
適した場所に適したグリスやオイルを塗るようにしましょう


では、次回の記事もお楽しみに~



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ピストン楽器のトラブル!

2013年07月24日 18時03分30秒 | トランペット

皆さんこんにちは~


今日は昼から雨でジメジメ…
今週は雨が多くなるようですね
足元にお気を付けください



さて!
本日はピストン楽器についてお話します


ピストンの掃除をしたら、お…音が…で・な・い
なんて経験をされた方、いらっしゃいますか~


私が中学生の頃、年に数回「楽器メンテナンスの日」という日がありました
普段出来ないお掃除を全員で行うのです
ピストン楽器は、ピストンを分解してブラスソープ(楽器専用の洗剤)でジャブジャブ洗います
そして、組み立てると~
お…音が…でない~と、どこかで叫んでいる子が必ず1人はいましたね

これの主な原因はピストンを入れる向きを間違えていることです
ピストンには番号がついています


ピストン自体にも番号が打ってあり、一般的に楽器を構えた時にピストンの番号が手前になる向きでセットします
※メーカーによっては向きが違う事もあるので、ピストンを抜くときに確認しておくのがよいですね



他には、ウォーターキィコルクの破損や管内の汚れなども原因になります
原因が分からないときは、お気軽にお問い合わせ下さい

03-3399-8261
楽器修理担当:平原・金井


では、次回の記事もお楽しみに~

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トランペットのハンダ付け

2013年05月17日 19時24分17秒 | トランペット

皆さんこんにちは




5月ももう中旬になって暖かくなってきましたね
冷え性の私にとってはとってもとてもうれしいです!!
上下ヒートテックにモコモコパジャマ&靴下を着なくても寒くなく快適に寝れるなんて…
最高ですね





さてさて
今回の記事はトランペットのハンダ付けについて簡単にではありますが書いていきたいと思います



主に金管楽器のパーツなどを接着するために使用されているのがハンダです

楽器に強い衝撃などで力がかかったり、経年劣化などでハンダが取れてしまう事があります

このトランペットも練習中に落としてしまいマウスピースレシーバーと支柱が外れてしまっています




拡大して見るとわかりますか








それではここにハンダを流して接着しましょう



と…いきたいところですが



きちんと古いハンダを除去してからではないと
ハンダがうまく流れていかないですし、強度が弱くなってしまってまたすぐに取れてしまうのです








まずはハンダが除去しやすいように、まだ付いている支柱の反対側をバーナーで炙り1度ハンダを外します

ポロっと取れます








古いハンダをしっかり除去します

パーツの接着面に残っているハンダも忘れずに~








ここまで来たらやっとこさハンダ付けです





巨大洗濯バサミのようなものでしっかり固定して~







バーナーで炙りハンダを流します(肝心なところの写真がないのは…ご愛敬…







はい
しっかり接着できました






全体図










簡単な説明ですが、こんな作業でハンダ付けは行っております












これからコンクールの練習が本格的にはじまりますね


ついつい急いでいて楽器を落としてしまい、ハンダが取れてしまった

なんて楽器が多く出てくる頃です









皆さんくれぐれも楽器は大切にしましょう













それでは次回の記事もお楽しみに~