楽器修理.comブログ

楽器修理のお話やその他いろいろ載せてます!

ピストンフェルト!

2013年06月20日 18時48分37秒 | ユーフォニウム

皆さんこんにちは~



今日も一日雨模様でしたね
台風の行方も気になりますっ






さて!
昨日の記事で、ピストンのお話をさせていただきました
本日はもっとピストンのコアな内容に入っていきましょう



ピックアップするパーツはこちら

ピストンフェルトです






このピストンフェルト!いったいどんな役割をするパーツかご存知ですか


大きく分けて2つあります
*ノイズ(雑音)を軽減する
*穴位置を合わせる




「ピストンのノイズ」とは、フェルトが薄くなったり、水分やオイルを吸ったときにカチカチと金属同士が当たる音です
この音がすると、楽器を吹いている時に音色の邪魔をしたり、吹奏感を悪くしてしまいます
こうなるとフェルトの交換をしたほうがいいですね




「穴位置を合わせる」とは、ピストンの穴と抜差し管の穴の位置をぴったり合わせる事です
この穴があっていないと吹奏感に悪影響がでてしまいます
息の流れがスムーズでなくなり、抵抗感を感じたり詰まったような感じがしてしまうのです
楽器を吹いていて何かいつもと違うと感じたら、ピストンのフェルト、笠のフェルトを確認してみてください




またこのように、フェルトが汚れていたり、薄く伸びてしまっている時はすぐに交換してあげましょう




見た目も良くないですし、衛生的にも良いとは言えません






交換時期のまとめ
*ピストンを動かしたときにノイズがする
*フェルトが汚れたり薄くなっている
*ピストンの穴と抜差し管の穴の位置がずれている





また、けして高いパーツではありません
交換時期をむかえる前に定期的に交換することをオススメします



バルブオイルを注すとき、キレイなフェルトが見えると嬉しいですよね






では、次回の記事もお楽しみに~


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ピストン分解!!

2013年06月19日 18時04分57秒 | ユーフォニウム

皆さんこんにちは~


今日は風がビゥービゥーと凄かったですね
私の地元では、砂ぼこりがひどくて、こんな強風の日は必ず口の中がジャリっと・・・します



さて!
本日はピストンについてお話します


金管楽器のトランペットやユーフォニウム・ピストンチューバを吹かれているかたなら、お馴染みのピストン

こちらはユーフォ二ウムのピストンです



バルブオイルを注すときなど、この状態の物を見る機会は多いと思います


では、このピストン
どのくらいの部品が集まってできているかご存じですか




早速分解していきましょう~





ジャジャジャンッ

実はこんなに沢山の部品でできているのです


小さな部品1つ1つ、楽器を演奏する為に必要な部品なんですよ

1つでも欠けていたり、交換時期をむかえていると、演奏に悪影響を与えてしまいます


でも
ここまで分解すると、元に戻せなくなってしまう可能性があるので
絶対に絶対に良い子はマネをしないでください


金管楽器は、木管楽器に比べると比較的扱いやすく、調整も頻繁にやらなくて、大丈夫のように思われますが
実はこんなにたくさんのパーツがあり、シンプルな構造だからこそ、1つ1つのパーツが重要になります


金管楽器も定期的に、楽器屋さんで見てもらうようにしましょう




では、次回に記事もお楽しみに~


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金管楽器のウォーターキィコルク!

2013年06月18日 19時08分45秒 | ユーフォニウム

皆さんこんにちは~



今日は急な夕立がありましたね
帰宅途中に降られてしまったなんて人はいませんでしたか


夕立の中、傘はあるけど差さず、ニコニコしながらダッシュ
をしている少年を発見しました
小学生男子に、傘はただの荷物のようですね







さて!
本日は金管楽器のウォーターキィコルク(以下:WKコルク)についてお話します




WKは楽器内にたまった水分を除去するためのキィです
そこにはコルクがついていますが、このコルクも交換時期があるんです



経年劣化でコルクが変形してしまい、しっかりとキィを塞げず、そこから水分が漏れてきてしまったり
接着剤が弱くなりキィからコルクが取れてしまったりなどが交換の主な原因です



が!
まれに学校現場で水分を除去するさいに、布でゴシゴシとコルクを拭いている生徒さんをみかけます


たとえば、このユーフォニウムのWKコルクですが

片側だけが不自然に磨り減っていますね

左は新品コルク!
これはいつも同じ方向から、布で拭いているのが原因ですね


きっと、こんな感じでコルクに残った水分までキレイに拭いているのでしょう





楽器をキレイに保つのは、とっても良いことですが
この場合は、コルクを傷める原因になってしまいます


もし、残った水分が気になるようでしたら
WKを押しながら息を吹き込むだけで十分、水分除去になりますよ
あとは、優しくコルクに触れないように拭いてあげましょう

こんな感じです




WKコルク交換だけであれば、その場でご対応させていただきます
不在の場合もございますので、お越しのさいはご連絡いただけるとスムーズにご対応できます
03-3399-8261 担当:平原・金井まで



では、次回に記事もお楽しみに~


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週一回のお手入れに!

2013年06月07日 17時59分03秒 | ユーフォニウム

皆さんこんにちは~
今日は少し雨模様になりましたね
雨は好きではないですが、新しいレインシューズを購入したのでちょっぴりルンルンな一日になりました





さぁ!
本日は某小学校より修理依頼がありましたユーフォニウムについて耳よりなお話を少しだけ




こちらのユーフォ、ピストンの底ブタが固着してしまい取れなくなってしまったようです





よいしょっと底ブタを取ってみると・・・


わぁぁーーーみみ・・緑・・・(お食事中のかた、大変失礼いたしました
汚れの原因になっているのは古くなったグリスや食べカス等です
食事後に演奏するさいは歯磨きをすると大分改善されます
食後の歯磨きと演奏前の歯磨きは必須です




さて!上ブタはバルブオイルを注すときなど頻繁に取り外しますが
底ブタって以外と開けませんよね


そういえば・・・いじってないなぁ~
と思ったかたも多いのではないでしょうか



ここで週に一回のお手入れをご紹介いたします
これをするだけで、底ブタの固着・汚れを大幅に防止できます



用意するのは、ふだんお使いのスライドグリスとクロスだけです



底ブタにこのグリスを少量付けて~


あとは普通に取り付けると自然と全体に行き渡りますたったのこれだけっ
次回塗る時は、前回に塗ったグリスをクロスでしっかりと除去することをお忘れなく
古くなったグリスがそのままだと固着の原因になってしまいます




毎日のお手入れももちろん大切です
時間がある時は特別なお手入れの日を作って、いつまでもベストな状態で演奏できるように心がけましょう




では、次回の記事もお楽しみに~