アパート探しと並行しながら年賀状の残りを仕上げるのに全力投球した1日だったが、本当に右手が痛い。これだけペンを長時間持ち続けたのも何年ぶりだろうか…。高校生の頃、英単語を必死で覚えるためにノートに同じ単語を何十回と書いた記憶があるが、その時も今日と似たような右手の痛みを感じた事を記憶している。たかが年賀状かもしれないが、それでも紙の上に自分の字で新年の挨拶(半分は与太話になってしまっているが…)を書くのは大切な事じゃないかなぁと、自分ではそう思っているのだ。
日頃はパソコンのキーとプリンターのお世話になりっぱなしの僕にとっては、手書きのグリーティングカードというのは想像以上の労力を要するものなんだが、それはそれで新鮮だから、意外とこれが楽しくて仕方ないのです。ただ、1つだけ心配なのは、僕の手書きの字は御世辞にもきれいとは言えず、送った先のみなさんに読んでもらえるかが悩みのタネ。どうも字の汚さは日本語だけに限らないようで、大学院時代には、僕と僕の担当教授の2人が光栄にもクラスの中で「最も字が読み辛い2人」なる称号をいただいている…。
大学が神戸にあり、実家も兵庫県の尼崎という町にある僕にとって、来年1月はちょっとした意味を持つ。阪神・淡路大震災の発生からとうとう10年になるのだが、10年かけて阪神地域の震災の傷跡が癒される中、新潟と東南アジアで最近発生した2つの大地震のニュースには、どうしようもなく悲しい気持ちになった。2つの地震のニュースをそれぞれ初めて耳にした際、95年1月の地震で大きく揺れた実家や(損傷はほとんどなかったが)、避難所のボランティアで一瞬にして家を無くした被災者の方々と話をしたときの事などが頭をよぎった。今回の東南アジア一帯を巻き込んだ大型地震のニュースは、被災地域が欧米人観光客の人気スポットだったことや、同地域からの移民がアメリカにも多く住んでいることから、こちらでも常に報道されている。また、アメリカ政府も今回の地震に対して、迅速な支援活動を発表している。
米政府は月曜日、大型地震による深刻な被害を受けた東南アジアの幾つかの地域に災害専門家らを派遣し、さらに1500万ドルの援助を誓約した。「これは国際的な悲劇であり、我々は復興にできる限り協力するつもりだ」、とパウエル国務長官は語った。今日開かれた記者会見の中で長官は少なくとも8名のアメリカ人が地震によって死亡し、現地のアメリカ大使館が残りの数百のアメリカ人の所在等について確認作業を続けていることを明らかにした。
それぞれの被災国のアメリカ大使館は現地政府に10万ドルを送り、国際赤十字には400万ドルが送られた。米国際開発局によれば、政府は災害専門家をインドネシアとタイを中心に展開させ、フィリピンとUAEのドバイに貯蓄してあった水や食料、仮設住宅用の建材等を緊急に災害地域に送り出すことが決定された。数百万の被災者を出した今回の地震、復興には莫大な時間と金がかかるが、とにかく世界中が協力しあって被災地の復興を目指すことを強く願う。
ニューヨークのNPO団体「ティーチ・フォー・アメリカ」では3000名の若い教師を全米の都市部などにある荒廃した学校の送り込み、そこで2年間の教師として働かせるプログラムを実施しているが、このプログラムに参加する若者が増えてきており、出口の見えないアメリカの教育問題に幾らかの希望を与えている。
AP通信の記事によると、ニューヨーク大学を卒業したルース・ゼメルさんもこのプログラムに参加して、現在は首都ワシントンの中でも最も荒れた高校で数学を教えているが、プログラム開始直後は生徒の家庭環境にショックを受けてばっかりだったという。ゼメルさんの話では、ホームレスの生徒や、虐待を受けている生徒、英語の分らない親を助けるために学校を休む生徒、家計を助けるために週40時間以上働く生徒などがおり、今まで自身が知らなかった世界を初めて目にしたのだという。
アメリカ都市部の貧しい地域では、教師側のモチベーションの低下も懸念されており、このプログラムを主催するNPO団体は若くてやる気のある若者を教育現場に送り込むことで、環境を少しでも変えれないかと模索している。興味深いことに、2年間のプログラムが終了しても、60パーセント以上の参加者が同じ学校での教職を希望しているのだという。プログラムも好評で、今年は約2000人の募集に対して約1万4000の応募があった。
貧困地区の学力低下はアメリカで深刻な問題となっており、小学校4年生の段階で、幾つかの学区の生徒は読み書きと算数で3年の遅れをとっているとの事。ブッシュ政権は国内の教育事情改善に頑張りを見せているものの、それが実際にどれだけ機能しているのかは疑問だ。こういった民間団体がアメリカの教育界で忘れ去られてしまった学区の子供達に教育を与えることで、もしかしたら何か新しい解決案が見えてくるかもしれない。僕は密かに期待している。
2004年も残すところあと4日。もう来週は2005年なんだなぁ…。時間の経つのが本当に早い今日この頃です。
日頃はパソコンのキーとプリンターのお世話になりっぱなしの僕にとっては、手書きのグリーティングカードというのは想像以上の労力を要するものなんだが、それはそれで新鮮だから、意外とこれが楽しくて仕方ないのです。ただ、1つだけ心配なのは、僕の手書きの字は御世辞にもきれいとは言えず、送った先のみなさんに読んでもらえるかが悩みのタネ。どうも字の汚さは日本語だけに限らないようで、大学院時代には、僕と僕の担当教授の2人が光栄にもクラスの中で「最も字が読み辛い2人」なる称号をいただいている…。
大学が神戸にあり、実家も兵庫県の尼崎という町にある僕にとって、来年1月はちょっとした意味を持つ。阪神・淡路大震災の発生からとうとう10年になるのだが、10年かけて阪神地域の震災の傷跡が癒される中、新潟と東南アジアで最近発生した2つの大地震のニュースには、どうしようもなく悲しい気持ちになった。2つの地震のニュースをそれぞれ初めて耳にした際、95年1月の地震で大きく揺れた実家や(損傷はほとんどなかったが)、避難所のボランティアで一瞬にして家を無くした被災者の方々と話をしたときの事などが頭をよぎった。今回の東南アジア一帯を巻き込んだ大型地震のニュースは、被災地域が欧米人観光客の人気スポットだったことや、同地域からの移民がアメリカにも多く住んでいることから、こちらでも常に報道されている。また、アメリカ政府も今回の地震に対して、迅速な支援活動を発表している。
米政府は月曜日、大型地震による深刻な被害を受けた東南アジアの幾つかの地域に災害専門家らを派遣し、さらに1500万ドルの援助を誓約した。「これは国際的な悲劇であり、我々は復興にできる限り協力するつもりだ」、とパウエル国務長官は語った。今日開かれた記者会見の中で長官は少なくとも8名のアメリカ人が地震によって死亡し、現地のアメリカ大使館が残りの数百のアメリカ人の所在等について確認作業を続けていることを明らかにした。
それぞれの被災国のアメリカ大使館は現地政府に10万ドルを送り、国際赤十字には400万ドルが送られた。米国際開発局によれば、政府は災害専門家をインドネシアとタイを中心に展開させ、フィリピンとUAEのドバイに貯蓄してあった水や食料、仮設住宅用の建材等を緊急に災害地域に送り出すことが決定された。数百万の被災者を出した今回の地震、復興には莫大な時間と金がかかるが、とにかく世界中が協力しあって被災地の復興を目指すことを強く願う。
ニューヨークのNPO団体「ティーチ・フォー・アメリカ」では3000名の若い教師を全米の都市部などにある荒廃した学校の送り込み、そこで2年間の教師として働かせるプログラムを実施しているが、このプログラムに参加する若者が増えてきており、出口の見えないアメリカの教育問題に幾らかの希望を与えている。
AP通信の記事によると、ニューヨーク大学を卒業したルース・ゼメルさんもこのプログラムに参加して、現在は首都ワシントンの中でも最も荒れた高校で数学を教えているが、プログラム開始直後は生徒の家庭環境にショックを受けてばっかりだったという。ゼメルさんの話では、ホームレスの生徒や、虐待を受けている生徒、英語の分らない親を助けるために学校を休む生徒、家計を助けるために週40時間以上働く生徒などがおり、今まで自身が知らなかった世界を初めて目にしたのだという。
アメリカ都市部の貧しい地域では、教師側のモチベーションの低下も懸念されており、このプログラムを主催するNPO団体は若くてやる気のある若者を教育現場に送り込むことで、環境を少しでも変えれないかと模索している。興味深いことに、2年間のプログラムが終了しても、60パーセント以上の参加者が同じ学校での教職を希望しているのだという。プログラムも好評で、今年は約2000人の募集に対して約1万4000の応募があった。
貧困地区の学力低下はアメリカで深刻な問題となっており、小学校4年生の段階で、幾つかの学区の生徒は読み書きと算数で3年の遅れをとっているとの事。ブッシュ政権は国内の教育事情改善に頑張りを見せているものの、それが実際にどれだけ機能しているのかは疑問だ。こういった民間団体がアメリカの教育界で忘れ去られてしまった学区の子供達に教育を与えることで、もしかしたら何か新しい解決案が見えてくるかもしれない。僕は密かに期待している。
2004年も残すところあと4日。もう来週は2005年なんだなぁ…。時間の経つのが本当に早い今日この頃です。