土曜日午後、最近大型の平面テレビを買ったとメールしてきたギリシャ人の友人の家に遊びに行った。彼は政府関係の仕事でカリフォルニアに6週間ほど滞在していたため、僕も会うのは実に2ヶ月ぶりのことだった。他の友人らと新しい平面テレビで、とりたてて目新しくない内容のイタリアサッカーの中継を見ていると、テレビの所有者である友人と同じアパートに住む女の子が遊びに来た。どうも家族ぐるみで仲がいいらしく、母親からケーキを渡されて下の階まで来てくれたようなのだ。
先に言っておくと、この女の子はメチャクチャ綺麗だった。自宅から歩いて10分の所にある友人宅にデジカメを持っていく奴もいないだろうが、昨日は本当にデジカメを持って行かなかった事を後悔した程だ。部屋にいた男達は、情けないことにデレデレ状態で、全員が全員、子供の頃見たアニメに出てくるような目がハートの状態になっていた…。まぁ、僕もその情けない男の1人だったんだけど。両親がジャマイカ出身という彼女は、高校と大学でも幾つかの外国語を学んだそうで、カリフォルニアの高校時代には2年ほど日本語も勉強したそうな。
僕の英語にしてもそうかもしれないけど、外国語として学校などできちんと語学を学んだ場合、その言葉の文法はかなりしっかりしたものだ。アメリカに来てからも、学校で日本語を学んだ人達と話をする機会が何度かあったのだが、みな文法だけは本当にしっかりしている印象があった。このジャマイカ系の彼女も、発音やボキャブラリーはまだまだといった感じだったが、文法に関しては大阪や神戸に住む僕の友人らよりも完璧だなと感じてしまった。
明日20日発売予定の米誌タイムは年末の恒例企画となっている「今年の人」にブッシュ大統領を選び、絶対に妥協のすることの無い「カウボーイ的政治」によって多くの有権者の意識を変化させ、再選を果たした事などを選出理由に挙げた。ブッシュ大統領が「今年の人」として、年末のタイム誌の表紙を飾るのはこれが2回目で、前回はフロリダ州での開票集計トラブルを経て大統領に当選した2000年末に選ばれている。
タイム誌の編集部内ではブッシュ大統領の他に選挙顧問のカール・ローブ氏や、映画監督のマイケル・ムーアやメル・ギブソンを推す者もいたそうだが、最終的には2期目の当選を果たしたブッシュ大統領で落ち着いたようだ。カール・ローブ氏やマイケル・ムーア監督の推薦にはいくらか納得できる部分もあったが、個人的に驚いたのはメル・ギブソンを推薦する声があったことだった。これは何もギブソンの推薦に否定的だとかではなく、彼の名前を聞いて色々な事が頭の中に浮かんだからである。
『リーサル・ウェポン』などで知られる俳優のメル・ギブソンは、キリストの受難を描いた『パッション』で監督をつとめているが、敬虔なクリスチャンとして知られる(正確には、ボーン・アゲイン・クリスチャンらしいが)ギブソンがメガホンをとったこの映画は、映画史上最大の前売り券販売数を記録している。ちなみに、ギブソンは興行収益から1億ドルをカトリック教会に寄付したとか。この映画がアメリカだけで約400億円の収益を記録したことや、今年の大統領選挙でキリスト教的モラルが一部の有権者の間で重要視されたことを考えた時、幾つかの点がつながって線になった気がした。
僕はたまにスーパーで魚を買って、家で料理して食べることがあるんだが、当分魚を食べたくなくなるような話が今朝のワシントンポスト紙に出ていた。ワシントンを流れるポトマック川の水質汚染に関しての話だが、さすがにゾッとしてしまった。ワシントンで売られる魚介類のほとんどはメリーランドにあるチェサピーク湾でとったものらしいので、直接的には自分の食生活に大きく影響しないんだろうけど、それでも気味が悪いことには変わりない。以下はワシントンポスト誌の記事の要約だ。
政府機関に勤める科学者達は先週、メリーランド州内のポトマック川において卵をもつオスの魚を発見したことを明かしたが、関係者はこの突然変異がポトマック川の上流に位置するウエスト・バージニア州で問題となっている公害問題となんらかの関係があるのかを調査し始めた。ウエスト・バージニア州にあるポトマック川支流では地元住民の癌発生率が全国平均よりもはるかに高く、以前から現地での公害問題との因果関係が指摘されている。
ワシントンから約90キロ離れたメリーランド州で発見された6匹のオスのコクチバスは体内に卵を宿していた。同様の突然変異を起こした魚はウエストバージニア州でも過去に発見されており、関係者らはウエストバージニアとメリーランドの発見場所の持つ共通点として、付近に汚水処理場や肥育場、工場などが建ち並び、これらが生態系の破壊につながった可能性が高いと指摘した。
ウエストバージニア州の連邦魚類研究所は先週、メリーランド州で発見されたコクチバスの細胞組織を細かく検査したが、これらの魚は生物学的に言う「間性」だったそうで、オス・メス両方の機能が体内には備わっていたのだという。この研究所はウエストバージニア州で昨年発生した川魚の大量死の原因を調査していた際、同じように間性の魚を何匹も発見している。ポトマック川の水質調査は現在も行われており、調査発表と共に何らかの対策がとられるのは確実だが、連邦政府はこれまでポトマック川の水質改善に資金的な援助をあまりしてこなかったため、水質調査発表を受けてもすぐに新たなアクションが起こしにくいとの声も上がっている。
魚の生態系変化に関する記事を過去に読んだことはあったが(確か、もう何年も前に櫻井よしこさんが書いた記事の中にエピソードとしてあった記憶がある)、今までは対岸の火事として、ほとんど気にもしてこなかった。けれど、自分の家の近くを流れる川の上流では現実問題として魚の生態系における突然変異が確認されており、原因等が非常に気になってしまう。ある生物が有害物質などによって生態学的に突然変異を起こすなんて、それこそ映画のゴジラのようなSF世界の中だけかと思っていたが、実際には僕らの身近でも発生しているようだ…。
先に言っておくと、この女の子はメチャクチャ綺麗だった。自宅から歩いて10分の所にある友人宅にデジカメを持っていく奴もいないだろうが、昨日は本当にデジカメを持って行かなかった事を後悔した程だ。部屋にいた男達は、情けないことにデレデレ状態で、全員が全員、子供の頃見たアニメに出てくるような目がハートの状態になっていた…。まぁ、僕もその情けない男の1人だったんだけど。両親がジャマイカ出身という彼女は、高校と大学でも幾つかの外国語を学んだそうで、カリフォルニアの高校時代には2年ほど日本語も勉強したそうな。
僕の英語にしてもそうかもしれないけど、外国語として学校などできちんと語学を学んだ場合、その言葉の文法はかなりしっかりしたものだ。アメリカに来てからも、学校で日本語を学んだ人達と話をする機会が何度かあったのだが、みな文法だけは本当にしっかりしている印象があった。このジャマイカ系の彼女も、発音やボキャブラリーはまだまだといった感じだったが、文法に関しては大阪や神戸に住む僕の友人らよりも完璧だなと感じてしまった。
明日20日発売予定の米誌タイムは年末の恒例企画となっている「今年の人」にブッシュ大統領を選び、絶対に妥協のすることの無い「カウボーイ的政治」によって多くの有権者の意識を変化させ、再選を果たした事などを選出理由に挙げた。ブッシュ大統領が「今年の人」として、年末のタイム誌の表紙を飾るのはこれが2回目で、前回はフロリダ州での開票集計トラブルを経て大統領に当選した2000年末に選ばれている。
タイム誌の編集部内ではブッシュ大統領の他に選挙顧問のカール・ローブ氏や、映画監督のマイケル・ムーアやメル・ギブソンを推す者もいたそうだが、最終的には2期目の当選を果たしたブッシュ大統領で落ち着いたようだ。カール・ローブ氏やマイケル・ムーア監督の推薦にはいくらか納得できる部分もあったが、個人的に驚いたのはメル・ギブソンを推薦する声があったことだった。これは何もギブソンの推薦に否定的だとかではなく、彼の名前を聞いて色々な事が頭の中に浮かんだからである。
『リーサル・ウェポン』などで知られる俳優のメル・ギブソンは、キリストの受難を描いた『パッション』で監督をつとめているが、敬虔なクリスチャンとして知られる(正確には、ボーン・アゲイン・クリスチャンらしいが)ギブソンがメガホンをとったこの映画は、映画史上最大の前売り券販売数を記録している。ちなみに、ギブソンは興行収益から1億ドルをカトリック教会に寄付したとか。この映画がアメリカだけで約400億円の収益を記録したことや、今年の大統領選挙でキリスト教的モラルが一部の有権者の間で重要視されたことを考えた時、幾つかの点がつながって線になった気がした。
僕はたまにスーパーで魚を買って、家で料理して食べることがあるんだが、当分魚を食べたくなくなるような話が今朝のワシントンポスト紙に出ていた。ワシントンを流れるポトマック川の水質汚染に関しての話だが、さすがにゾッとしてしまった。ワシントンで売られる魚介類のほとんどはメリーランドにあるチェサピーク湾でとったものらしいので、直接的には自分の食生活に大きく影響しないんだろうけど、それでも気味が悪いことには変わりない。以下はワシントンポスト誌の記事の要約だ。
政府機関に勤める科学者達は先週、メリーランド州内のポトマック川において卵をもつオスの魚を発見したことを明かしたが、関係者はこの突然変異がポトマック川の上流に位置するウエスト・バージニア州で問題となっている公害問題となんらかの関係があるのかを調査し始めた。ウエスト・バージニア州にあるポトマック川支流では地元住民の癌発生率が全国平均よりもはるかに高く、以前から現地での公害問題との因果関係が指摘されている。
ワシントンから約90キロ離れたメリーランド州で発見された6匹のオスのコクチバスは体内に卵を宿していた。同様の突然変異を起こした魚はウエストバージニア州でも過去に発見されており、関係者らはウエストバージニアとメリーランドの発見場所の持つ共通点として、付近に汚水処理場や肥育場、工場などが建ち並び、これらが生態系の破壊につながった可能性が高いと指摘した。
ウエストバージニア州の連邦魚類研究所は先週、メリーランド州で発見されたコクチバスの細胞組織を細かく検査したが、これらの魚は生物学的に言う「間性」だったそうで、オス・メス両方の機能が体内には備わっていたのだという。この研究所はウエストバージニア州で昨年発生した川魚の大量死の原因を調査していた際、同じように間性の魚を何匹も発見している。ポトマック川の水質調査は現在も行われており、調査発表と共に何らかの対策がとられるのは確実だが、連邦政府はこれまでポトマック川の水質改善に資金的な援助をあまりしてこなかったため、水質調査発表を受けてもすぐに新たなアクションが起こしにくいとの声も上がっている。
魚の生態系変化に関する記事を過去に読んだことはあったが(確か、もう何年も前に櫻井よしこさんが書いた記事の中にエピソードとしてあった記憶がある)、今までは対岸の火事として、ほとんど気にもしてこなかった。けれど、自分の家の近くを流れる川の上流では現実問題として魚の生態系における突然変異が確認されており、原因等が非常に気になってしまう。ある生物が有害物質などによって生態学的に突然変異を起こすなんて、それこそ映画のゴジラのようなSF世界の中だけかと思っていたが、実際には僕らの身近でも発生しているようだ…。