IPSO FACTO

アメリカの首都ワシントンで活動するジャーナリストの独り言を活字化してみました。気軽に読んでください。

グロテスクな事件

2004-12-21 16:53:09 | ニュース
昨日の晩は寒いながらも初雪に少し喜んだのだが、今朝起きてみると、外の気温はマイナス11度(マイナスですよ、マイナス!)。仕事がなければ家のドアすら空けたくないような天気だったが、10時過ぎになくなく外出…。ボストン時代にも何度か経験があるが、ひさしぶりに凍てつく寒さに見舞われた。本当に頬に爪をたてられたような感じで、歩くのにこんなにも体力がいるとは…、と妙に感心してしまったのだ。

明日から一時的に温かい天気が復活するとの事だが、、週末には寒さが戻ってくるようで、僕に週末サッカーの練習をしようと電話をかけてきた能天気なブラジル人の友人が今何を考えているのかが気になるところだ。しかし、ブラジル人だけに本当に練習する気かもしれないので、まだまだ油断はできない。もう週末は、自宅かカフェから出ないでおこうと決めているんだけど。

アメリカだからと言ってしまえばそれまでなんだが、どうも気味の悪い事件が発生していたようだ。クリスマス前のミズーリー州カンザスシティ近郊で4日前に発生した殺人事件は、犯行の異常さから全米の話題となっているが、容疑者の動機などに不明な部分も多く存在し、事件の解明にはしばらく時間がかかりそうだ。

36歳のリサ・モンゴメリー容疑者はカンザス州の自宅から200キロ以上離れた場所に住む妊娠8ヶ月のボビー・スティネットさんとインターネット上で知り合い、スティネットさんが飼っている犬の一匹を引き取るため、16日にスティネットさんの自宅を車で訪れた。モンゴメリー容疑者はそこでスティネットさんの首を絞めて窒息死させ、さらに腹部を切り開いて胎児を奪いとった。

モンゴメリー容疑者は夫と子供のもとに戻って、胎児を見せ、「昼間の買い物中に産気付いたので、近くのクリニックで出産をすませた」と語っていたようだ。容疑者の夫は事件について何も知らなかったようで、警察も捜査の対象には入れていないとの事。こちらでの報道を見ていると、容疑者家族と胎児は24時間近く一緒に過ごしているのだが、ダンナや子供達は本当に何も気付かなかったのだろうか?僕には子供がいないから分らないんだが、普通は気付かないかい?

今回の事件では、警察が事件現場から血液や指紋といった従来の捜査資料のほかにコンピューターを持ち帰ったことが、事件の早期解決につながったものとされている。警察はコンピューター内のメールやIPアドレスを徹底的にチェックし、事件前に被害者と連絡を取っていた人物を迅速にリストアップしたようだ。今回の事件でIPアドレスの調査が新たな操作方法になる可能性がでてきたが、IPアドレスの書き換えが可能になる時代も遠くないとの事で、これによる誤認逮捕などが出ないかも大きな問題となる。

来年1月20日にブッシュ大統領の大統領就任式がワシントンで行われるが、今回の就任式における警備活動は、大統領就任式でのものとしては過去最高のレベルのものになるらしい。ワシントン市内の多くの通りは閉鎖され、パレードを見に集まった観衆(デモ隊と言った方が適切なのだろうか…)も1人ずつ金属探知機などで徹底的にチェックを受けるのだとか。警察だけでなく、軍隊も警備活動に参加するとの事で、寒い中みなさん本当にごくろ~さまです。僕もこの日は就任式典前のパレードを見に行こうかと予定しているのだが、上手くいくのだろうか?

帰ってきてからバタバタしてて、関西人だけにバタバタ感はまんざら悪い気はしないのだが、見たい映画が目白押しの年末に映画館に行く事が出来ないのはやはり辛いのだ。とりあえず、年内に「オーシャンズ・イレブン」の続編とビル・マレー主演の海洋コメディだけは見に行きたいのだが、上手く時間を見つけれるかなぁ。この前帰国した際にも、見たかった日本映画が山のようにあったのに、全然見れなかった悔しい思い出がある(一番の原因は僕が風邪をひいてしまったことだったんだが)。日本映画に関しては、最近アメリカでも新作が劇場公開されたりするので、少し待ってみようかと思う。