サブカルチャーマシンガン

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カネコアヤノ「野音ワンマンショー2024」@日比谷野外大音楽堂 24.8.3

2024-09-06 | LIVE











8月3日にカネコアヤノのライブに行きました。









6月に観たZepp DiverCityでのライブがとても良かったので、
野音でも観たくなってこの日のチケットを取りました。
カネコアヤノのライブは気持ち良いんですよね 
サウンドが。
今、
2000年前後くらいのオルタナロックをここまで綺麗に受け継いでるバンドも早々いないかもですね
ま、管理人が無知なだけで実は沢山いるかもしれないけど笑
でも、
結局は、
素敵なうたと燃えるサウンドがそこにある。っていう事です。
では以下。











以前も書いたけど、
このライブが始まる前に
近くのベンチでくつろいでたら
お兄さんの荷物の見張りを頼まれて
そのお礼にアサヒのスーパードライを頂いた〜という事があった
普段ビール飲まないけど、この日だけは飲みながら観た
それも初体験だったが案外新鮮で良かった気もする。

一曲目は「サマーバケーション」。
あ、もう、既に気持ち良い。
少し、
昭和歌謡のテイストも齧ったメロディラインと昔からある野音との親和性がいい。
夕暮れにも似合う感覚を受けつつよりタフになった歌唱で「わたしたちへ」 
後半のディストーションも早くも炸裂し、のっけからロック・モードのカネコアヤノ。
心地良いリズムでカントリーの匂いも感じた「栄えた街の」
一転して、
さわやかなメロディがハミングの様に耳を包み込む。
ロックを基本線としながらも、きっちりポップも表現出来るのがkanekoayanoの良いところ。

浮遊感あるエイトビートで「明け方」
凛とした伸びやかな声が気持ち良かった「ごあいさつ」と
繰り出す曲繰り出す曲が"いちいち良い"のも彼女の素晴らしい部分だ。
 音源よりファンキーな演奏で、
それこそ昭和歌謡のいちエッセンスである「フーワ」というゆるいコーラスが心地良かった「さよーならあなた」
この曲は去年のツアーで印象的だった曲でもあったので野音でも聴けて嬉しい。
若干、
アレンジが祭囃子みたいでもあって
中々に和の要素高めでそれも馴染み深くて良かったなぁ。

正直、このサウンドなら半永久的に聴けるな。と陶酔しつつ・・・
「ふざけた言葉がだいすき」ってフレーズの後の
「いいでしょおぉ〜」ってマジで崩した歌唱がまた良い意味で弾けてて良かった笑
アウトロではどんどんロックンロールに染まって行くその緩急がまた素晴らしかった。
個人的にはこの曲が前半のハイライトだった様にも感じていた。


ベースが中心のサウンドに思えた「エメラルド」
前にもライブで聴いた記憶があるけど、
「焼肉でも食べたい」って歌詞が本当に良いよね。
本当は、
みんなもっとこういう歌詞聴きたいと思うよね。僕はそう思うね(髭の「虹」風)。
「気分」の辺りから涼風も吹き実に夏の野音っぽくなった。
イントロの雰囲気たっぷりのディープなギターリフからして堪らなかった「タオルケットは穏やかな」
この曲、
ライブハウスツアーでは演らなかったので内心嬉しかった笑
それと、久々に生で聴くと船を漕ぐ様なバンドアンサンブルがとても素敵だなと
この曲は聴いてると気持ちの整理がつく様な感覚もあり本当に大好きな一曲
またセトリに組み込まれた事自体が個人的な希望だった。
歌も、実に滑らかで素晴らしかった!

サイケデリックに「ラッキー」
蠢くようなベースラインに後半ロックに変化する緩急にやられる
それと、ちょうど夜になるタイミングにこの妖艶な曲ってのは計算されてたとしたらスゴいな、と。
「こんな日に限って」は、
原曲はもっとメロディアスな曲だけど
この日はよりロッキンなアレンジに変えられてて
それがまたテンションぶち上がる印象でかなり燃えた。

具体的に書くと、サビメロがテンポ遅くなってより感情的に歌われてて…
この変化は違和感も少ないし流石だな〜って感じていました。
ビートロックの様な「カーステレオから」
後半は、
PUNKなアレンジで怒涛の疾走感と衝動で会場を沸かせていました
こうして書いてると、カネコアヤノはオルタナで括られてるけど
ポップス的な曲もあるしパンキッシュな一面もあるし
意外と…でもないか。
振り幅も広い事にも(改めて)気づいた。


ライブはクライマックスへ。
「月明かり」
回転する光の演出、シルエットみたいになるメンバーの影、
そして、
何気に歌詞に「真夏」って入ってる事にも気が付いた
個人的な印象だけどこの日は夏って言葉が入ってる曲が多めだった様に思った。
踊れるベースにリズミカルなドラムと、リズム隊のビートに酔い痴れた「やさしい生活」
間奏のトリップ感も流石の仕上がりで一気にテンションも上がっていく。
 管理人が、
初めてカネコアヤノの音楽に出会った「腕の中でしか眠れない猫のように」
この曲では「私達いつも頑張ってるね」ってフレーズの盛り上がりがスゴくて、
実際自分も握り拳掲げて共鳴していました。

別に公開するロードムービーじゃないから、
日々自分がどれだけ頑張ってるとか
苦労してる事とか
葛藤とか
他人は知らないし知り得ないし、でも汗水流して人知れず働いてる自分は確実にいて・・・
一応しょうがない。とは納得しつつどこか虚無感みたいなのもあって、
だから本当にこの曲を聴きながら「そうだよ!頑張ってるんだよ!!」みたいな、、、うん、そんな感じ笑
で、モロに感情移入しながら胸を熱くして聴き惚れていました
この曲もゆるいコーラスが昭和ちっくでそこも聴いてて楽しい。

前回のライブハウスツアーでも大いに盛り上がった「恋しい日々」
畳み掛ける様なサビメロが兎角気持ち良いこの曲、
野外という事もあり、
そこはかとない解放感も手伝ってライブハウスとはまた違ったカタルシスがあった
そして、カネコアヤノのボーカルもよりロックシンガーらしくて痺れる熱演でした
歌ってることは「未読の漫画を読まなくちゃ」とか生活的な事なんですけど、
それがまた日常に根ざしてる感じでイイ。
 本編ラストは、
ロックンロールなテンションとアレンジで魅せた「アーケード」
この曲では「情けないことも許してほしいよ」って歌詞が聴いてて沁みた
特に今は、
無駄にツッコミ&揚げ足取りな時代だからこそ…
最初にオルタナって書いたけど、
そういう曲も多いけど、
案外王道感もあるロックナンバーもちょこちょこあるな。と、カネコアヤノの音楽は頑固ではなく多角的でもある
そんな彼女はソロとバックバンドではなく、kanekoayanoというバンドとしてこれから活動してゆく事も宣言。
カネコアヤノのライブはMC無いんですけど、
最後に
「バンドになりました!」
珍しく報告している様がまた祝祭感あって良きでした。
様々な音楽の良さを確かなアンサンブルでじっくり堪能出来た至福のライブでした
ありがとうございました!!!!













1.サマーバケーション
2.わたしたちへ
3.栄えた街の
4.明け方
5.ごあいさつ
6.さよーならあなた
7.エメラルド
8.気分
9.タオルケットは穏やかな
10.ラッキー
11.こんな日に限って
12.カーステレオから
13.ゆくえ
14.月明かり
15.やさしい生活
16.腕の中でしか眠れない猫のように
17.さびしくない
18.恋しい日々
19.アーケード













すいません、
またライブレポ大幅に遅れるようになってしまいました
これとか1ヶ月以上前だもんね。まあ一応約1ヶ月か…
ただ、
8月は7本しかライブ行ってないので
頑張れば追い付けるはずです
正直、
あんまり今って音楽の時代ではない気もしてるけど笑
それでもブログって日々の体験記的な側面も強いと思うので
これからも懲りずに小さな石ころを転がし続けてゆきます。

カネコアヤノ、
kanekoayanoとしての新たな旅立ちの一歩。
ある意味曽我部恵一的な変遷ですけど、
そこには
限りない愛情も含まれている気がしてその多幸感もまた印象的な夜だったのでした。



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