サブカルチャーマシンガン

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槇原敬之 Concert 2024「TIME TRAVELING TOUR 2nd Season~Yesterday Once More~」@市川市文化会館 24.3.21 

2024-03-27 | LIVE











先週の木曜日、槇原敬之のコンサートを市川で観ました。










管理人は30代後半なんですが、
そのぐらいの世代の人にとってポップ・マエストロと言えばやはりマッキーだったんです。
特に、
自分はマッキーが全盛期の頃に子供だった為
今でもやっぱり大好きで、たまに当時の8cmCDを聴いたりもしている
思えば
小学校時代の数少ない(笑)友人Nくんもマッキーのファンだったし
(ちなみに生まれ育った町に帰った時連絡しようと思ったら既に引っ越した後っぽかった)、
同じgooブロガーの栗うさぎさんも槇原敬之さんが一番好きな歌手~だと言っていた。
とても素朴で、
どこか淋しい
そんなマッキーのポップ・ミュージックのファンは振り返ると人生の中で沢山居た気がする。
そう言えば、THE BOOMの宮沢和史さんも「敬称略」という奇天烈な曲の中で
「槇原敬之は高校生の頃から超一流のポップ職人」と称賛していた。

そんなマッキーが、
千葉の市川に来る!!って事で
初めて槇原敬之さんのコンサートに馳せ参じた次第でございます
一度は観たい~と思ってたのと
正直、
去年~今年にかけて
「いつか観たいな。」とぼんやり思ってたミュージシャンが旅立ってしまう事例がかなり多かったので
特に自分が物心付いた時に全盛期だった歌手やバンドは一度は観ないかん。ってモードにもなってたんですね
ぶっちゃけ
「一度は観たかったな・・・」って感じる事自体が大きな後悔なので。
緑黄色社会風に言えば「今なんじゃない?」という感じでこの日マッキーの生歌を聴きに行ったのでした。
なんか最近は色々な歌手やバンドの音楽に触れたい~ってモードになっているのを感じています。

















会場は市川市文化会館。
このホールに来たのは11年振り...って事で大分ごぶさたでした
でも、
その時の事は今でもよく憶えていて
限界ギリギリまでレビュー何本も書いてたから
すっげえ慌てながらせかせかと会場入りしてたような気がする
あの頃はまだ20代だったので一日に何本もレビュー書けてたんですな・・・恐ろしいわ。
そして会場がシックで落ち着いた色合い~っていうのも記憶通りだった。
そもそも、市川って街自体がそういう雰囲気があって格好良い。
ちなみに、
当時は市川駅が最寄り駅だと決めつけてて辿り着くまでに結構時間掛かってたんだけど
今スマホで調べると最寄り駅が本八幡だったらしい事が判明してあの頃の自分、、、ってなりました
今回含めて2回しか来てないんだけど、その割にはいっぱい思い出のある会場ですわぁ。


会場に着いて、
今回は90年代の楽曲を中心に選曲されたタイムトラベル的なツアーだと初めて知った
あ、これ自分みたいなライブ初参加者に優しいやつだ~と妙に安堵した
ステージ上に今までのアルバムのジャケが飾られているエモい演出にグッと来ながら、
初めてのマッキーのコンサートの一曲目は「ANSWER」からスタートした。
どこか物寂しい、大人のバラッドで幕開け
「愛という窮屈をがむしゃらに抱きしめた~」という歌詞に感情移入しながら鑑賞
こういう歌詞の意味が肌で理解出来る様になってるのは自分もそれなりに経験を重ねてるのかもしれない。
 MCでは
「皆さんこんばんわ~」
「初めての方っています? わ、結構多いですね! 離しませんよ~笑」
「皆さん千葉の方ですか?(結果を見て)やっぱり千葉の方が多いんですね!」

等、
イメージ通りの和む系の語りを挟んで
ちょっとノリの良いアッパーチューン「80km/hの気持ち」
いかにも90年代っぽいメロディに気持ち良くなってた「さみしいきもち」
そして、
「今降り出した雨だって 僕はやましてみせるよ」と力強い歌唱も響いた「僕の彼女はウェイトレス」...と
初期のアルバム曲を立て続けに披露
これがまた、
えらい良かった・・・
ほとんど今はライブで歌ってない曲達らしいけど
改めてマッキーの名曲の多さに唸る様な選曲だった。

サビの丁寧な歌唱に胸打たれたヒットシングル「二つの願い」を挟み、
マニアックなだけではない目配せで観客のハートをしっかりと掴むマッキー
キーボードの音色も心地良くて全盛期と変わらないあの純朴なボーカルもまた素敵でした。
 ここからまたレア曲祭りに。
リリース当時以来に歌う~という「I need you.」
この曲は大名曲「どうしようもない僕に天使が降りてきた」のカップリング曲でもありましたね
この曲は❝オトナのラブソング❞という印象で今のマッキーのビターなテイストがよく出ていました
そこから、
沁みるバラード「BLIND」
この曲も90年代っぽい素直なメロディ・・・まあ、実際90年代に出した曲なんだけど笑
「僕という目かくしをはずしてあげるよ」という歌詞を聴いてちょっと泣きそうにもなっていた。
この曲が入ってるアルバム「Cicada」は愛知に住んでた中学生時代母親に買って貰った思い出のアルバム。
今でも大切に所持しててコンスタントに聴いたりしている大事な作品だ。
 情念滾るギターソロも良かった「THE END OF THE WORLD」
上京した頃の気持ちを歌った~という初期の名曲「三人」
心温まるポップスで、だけども
「そして僕は誰かのために 歌い 生きていくことを決めた」と決意表明の様な言葉も熱い一曲でして、
これもすっげえ良かったなぁ・・・。なんか今に繋がってる要素満載の名曲でしたね。


そう言えば、
この日マッキーはカラフルな衣装を着てたんですけど
その衣装は千葉の東金市で作って貰った~という事実も告白
東金市と言えば管理人が今年初日の出を観に行った場所じゃないですか~!!
こんなところで繋がってくるのか...と伏線力を感じつつ、
「SPY」のカップリング曲だった「キミノテノヒラ」
「SPY」のシングル未だに持っててこの曲も聴いてたのでちょっと嬉しい。。
サビの歌詞がグイグイ来る隠れた名曲でした
ちなみにこの歌詞は実話らしい。
その流れで、
優しさがじんわりと伝わって来るようなバラッド「うん」
物に名前を付けて大事にしてしまう~という人柄がにじみ出ている「LONESOME COWBOY」・・・と
ライブの前半戦はバラッドがメインの構成になっていて
正直、
こういう❝オトナなコンサート❞も新鮮だな~って実直に感じていました
なんか、こう、、、自分も少しずつおじさんになっているのを如実に感じた夜でした
それは勿論、良い意味で~と言っておく。


MCでは「僕も今年で55歳です。」と告白
管理人の中では未だにマッキー=爽やかな青年のイメージがあるので
「ああ、そうかぁ。」と思いつつ、
「甥っ子に米津玄師と会った事ある?とか聞かれる」と生々しい発言もしてました笑
ただ、
最近TikTokで自分の曲で踊ってくれてる人もいる~と
今でも若者にも聴かれてる事を喜んでもいました。
その流れで、
タイトル通りオリコン1位を獲得した超名曲「No.1」からヒットパレードが始まった!
しかも、メドレーとかではなく、みんなフルで歌唱してくれたのが実に神懸っていましたね。
「今までで一番素敵な恋をしようよ」と歌うこの曲、
元々大好きでよく聴いてたんですが
生で聴くと、
突き抜けるようなメロディラインと目の前の景色を塗り替える様なポップネスに
やっぱ槇原敬之は至高のポップ職人だわ。。と唸らされました
ポップをひたすらに磨き上げると、
ロックにも負けない衝撃性があるんだな・・・としみじみと感じた一幕でした
ブレイクの部分の演奏も格好良く、バンド全体で魅せられた一曲だった。
 更に、
ニューウェイヴの様なギターも素晴らしかった大ヒット曲「SPY」
この曲は今でもライブの鉄板曲である事は何となく知ってたので、
会場の「待ってました!」という空気にニヤリとする。
音源よりも、
グルーヴィに感じられる最新のアレンジがまた格好良かったなぁ・・・
こういうのはやっぱり生でなければ体験出来ないよな、とつくづく感じられ
歌唱の面では「今僕を笑うやつはきっとケガをする~どうか信じさせて」の部分がアツかった
この曲はストーリーテラーとしてのマッキーのセンスが存分に発揮されててやっぱり大好きな曲です。




去年10月のXでのポスト。この時は生で聴ける事を知らなかった。。



そして、
これも思い出深い一曲「Hungry Spider」
この曲を今でもライブで歌ってくれている事実はあまりにも尊い。
当然の如く、場は盛り上がる盛り上がる。悲哀と狂気を戯曲の様なテイストにのせて
ダーク&ポップに仕上げているこの曲、ダンサブルな演奏とマッキーの渾身の歌唱も相俟って
「あの世界観」が目の前で再現されている事実に感動しながら鑑賞していました

途中、
確かメンバー紹介の時に
チーバくんのぬいぐるみを小道具として使っていて
「どれだけ千葉県民の心グイグイ掴みに来るんだっぺ!」とニマニマしていました(笑
「今死んで永遠にしようか」の部分のゾクゾクする感じは忘れられない。
 続いて、
軽快なポップスで爽やかなメロディが光る「PENGUIN」
その❝良い歌❞っぷりに浸りつつ
冬にはピッタリの「雪に願いを」
この曲も良かった・・・この日はまだ冬模様だったお陰で
完全に季節にフィットするキラーチューンとして響いていました
んで、滑らかなサビのボーカリゼイションがまた素晴らしかった・・・んですよぉ!
聴いていて目の前にスキー場が思わず出て来るようなカンジは広瀬香美に匹敵するメロディセンスでした。
雪繋がりで
「三月の雪」も披露
ちょうど関東でも今月雪降ったのでタイムリーな選曲でした
この曲もまた90年代ど真ん中のメロディで、切実な想いを歌う良い感じのミドルチューン
本編最後は、
「市川最高ぉー!!」との言葉も頂戴した誰もが知っている名曲「どんなときも。」で締め
コール&レスポンスも挟み盛り上がりのピークをきっちり作ってのラストでした
しかし
生で聴くとやっぱり「「好きなものは好き!」と言える気持ち 抱きしめてたい」って歌詞は名フレーズですね
この曲は平成初期に発表された曲ですけど、SNSの❝空気❞に左右されがちな令和のがピッタリな気もする・・・。
そんな事を想いながら、極上のポップネスに包まれた夜は終わりを告げたのでした。
小学生の頃から聴いてたマッキーに会いに行けてホントに良かった。
ありがとうございました!














1.ANSWER
2.80km/hの気持ち
3.さみしいきもち
4.僕の彼女はウェイトレス
5.二つの願い
6.I need you.
7.BLIND
8.THE END OF THE WORLD
9.三人
10.キミノテノヒラ
11.うん
12.LONESOME COWBOY
13.No.1
14.SPY
15.Hungry Spider
16.PENGUIN
17.雪に願いを
18.三月の雪
19.どんなときも。

20.北風
21.うるさくて愛おしいこの世界に
22.もう恋なんてしない

















アンコールでは、
まず「北風」が披露されたんですけど
これがこの日一番の完成度でした
街に溶け込むような、
景色に滲むような
その辺の平凡な風景ですら趣を感じて愛せそうな
そんな魔法のようなポップ・ミュージックでした。
音源としてはもっと好きな曲あるんですが、
生歌唱としてはこの日はこの曲が一番素晴らしかった気がする
めちゃくちゃ素敵なPOP
極上のメロディ...
正に、一流のポップス職人と評されるのも頷けるポップ・マエストロの本領発揮でした。
こういう一発で目の前の景色を変える事が出来る歌手は強いですよね。
 そして、
懐かしい曲ばかりではなく、
5月に出るという新曲「うるさくて愛おしいこの世界に」も披露
個人的にはドラ〇もんの主題歌に抜擢されてもいいくらいスケールの大きいバラッドにも感じた
ちょっと海援隊っぽい・・・?まだまだ現役!感を観客にアピールしたところで、
最後の最後はこれまた誰もが知ってる代表曲「もう恋なんてしない」で笑顔のフィニッシュ
原曲は失恋ソングなんですが、オーラスの雰囲気も合わさってなんだか楽しい曲にも聴こえた
それもまたバンド・マジックかな...と感じつつ、とても温かい公演は幕を閉じたのでした。

90年代の曲が中心~というコンセプトは守りつつ、
30年20年歌ってない曲も歌う・・・っていう
多少ひねくれた選曲になってるのもマッキーらしくて良いな。と思った公演
前半はオトナの渋み、後半はヒットソングの連発でアッパーに~とそのメリハリも面白かったです。
個人的に、
「どうしようもない僕に天使が降りてきた」等
まだまだ大好きなマッキーの曲もあるので
機会があったらまた行っちゃおうかな~と! やっぱり今でもマッキーの音楽は故郷の一つ.....ですわ。