ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

3月8日

2014年03月08日 | 日記
 3月8日はロシア語で”ヴァスモエ・マルタ”と発音し、盛大なお祝いの日です。
日本には馴染みのない『国際婦人デー』です。

 私も学校から黄色の可愛らしいチューリップとわんぱくマリチクのひとりからピンクのチューリップの花束をもらいました。
午後5時を過ぎたオフィスで、ワインとコニャックを開け事務所全体でお祝いです。
お酒の席で女性が給仕することを求められる日本と違って、男性がお皿を用意しワインのコルクを抜き女性のために注いで回る姿は見惚れるものがあります。

 この日は夜の日本語コースもキャンセルで、ディスコに様変わりした学校の食堂に繰り出します。
プロの司会者と美しい女性ヴォーカリストを招いて舞踏会が繰り広げられます。
去年の初回の時は初めてのロシア風祝賀会に非常に楽しく興味深く、日本と違い派手なロシア教師に圧倒されました。
ロシアは教師は完全なる女性の仕事です。金髪の女性年配教師が派手な赤やピンクや白のワンピースに高いヒールを響かせて
楽しげに踊る姿は圧巻ものです。
通訳のアリョーシャは大変失礼で「でかい尻を振り回して踊っている」と言っていました。

 この後、事務所の同僚とロシア風サウナであるバーニャへ行きました。
引き続き食べて飲んで乾杯します。
私の好きなロシアの習慣に、こういう宴の席で一人ずつグラスを掲げ何か一言スピーチをしてから乾杯するという習慣があるのですが、この日、男性陣はロシア女性を甘いあま~い言葉でひたすら褒めたたえていました。
このあまりの過剰な甘さに3月8日の国際婦人デーが相当に大事な日なのを肌で感じました。

 どうやら発端はアメリカでの女性の選挙権の権利の主張から始まり、それがヨーロッパに広がり、そしてもっとも記念すべきことがこの日に起こったソ連、サンクト・ペテルブルグでの女性たちのデモ行進だったそうです。二月革命ですね。政治的思想の強かったスローガンが転じて今では女性に感謝し、女神のごとく褒めたたえる日だと解説されていました。
 私の家にもピンクと黄色のチューリップが踊っています。