ロシア日記

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~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

ミハイロフスキー劇場

2017年01月15日 | 日記
  本日、バレエ鑑賞に行ってきました。
サンクトペテルブルグを代表する劇場の一つ、ネフスキープロスペクトを一本入った道の奥にあるミハイロフスキー劇場です。
この街に来てから、まだまだ身体が緊張してるのか、はてまて冬の寒さのせいか睡眠があまりよくありません。もともと寝つきはよくないのですが、眠れない夜が幾日も続き、3時間前後の睡眠で過ごしていると疲れも溜まってきます。友達は、ミルク紅茶ハチミツの効用とか温めたおしぼりを瞼の上においてはどうかとかいろいろ提案してくれます。

  今日も最後のほうは頭がこんがらがってつらかった文法のクラスからようやく家に帰りついて、今夜の劇場を行きが苦行のように感じました。先月もくるみ割り人形を見た日には、たくさんのお誘いを断るすべを知らないまま詰め込んでしまって、その合間のバレエ鑑賞が余韻もないまま次の用事をこなすというもったいない感じになってしまいました。
なんでいっつもこんなきついときにバレエ鑑賞が重なっちゃうんだろうと思ったりしながら、とにかく今日の宿題をものすごい勢いでこなし、とりあえずバレエの時間まで仮眠することにしました。

  夜中の不眠の疲れがたたってそのままストンと眠りに落ち、午後六時にアラームが鳴った時には何事かとびっくりしました。劇場行きを思い出しおしゃれもしないまま平服で劇場に向かいました。
席に座ったままボーとしていたのですが、演目が始まるとだんだん魅入ってきました。
カラフルな妖精、オーロラ姫が無邪気に踊り、悪者のラボスが黒い衣装をまとってでてきます。映画ではアンジーの扮していたマニフェセンタですね。そして例の糸つむぎの針も登場。最後の全身真っ白な猫ちゃんの格好をしたバレリーナが何を意味するのかはわかりませんでしたが、疲れてはいてもすーっと舞台に入りこめていい時を過ごせました。

  もう一つ、劇場の醍醐味は幕間のワインやケーキを豪華な天井の下でいただく優雅な時間です。私は一人で劇場の片隅で取るデザート用のワインと甘いケーキがいつだって至福のひと時です。今日は自分でも目がうつろなのがわかりましたが、それでもほっとできるいい時間でした。
写真はシャッターチャンスもすっかりわすれて、最後に幕ももう閉まるというときにあわてて撮った一枚です。