ロシア日記

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雪の上の足跡

ロシアのハチミツのヒミツ

2013年01月08日 | 日記
 これは何だと思います?答えはハチミツです。
 ハチミツとは、日本で育った私の感覚だと常に黄金色で一種類なのかと思いきや、そうでもないみたいです。ロシアは何十種類ものハチミツが売っています。蕎麦の花やアカシアの木や菩提樹の木からのハチミツもあるらしいのです。私も幾種類か味見をさせてもらいましたが、どれも質感や味が違います。私は昔から、乳白色に惹かれるたちで、川の白い濁流や温泉、にごり酒は大好物だし、石の置物なんかも白くマーブル状に渦巻いているものなんかに落ち着きを感じます。ということで、このハチミツ売場でも、一見、セメントみたいな白いハチミツを買ってみることにしました。これはキレイの木からとったもので、質感は日本のトロトロしているものとは違いもっとしっかりと歯ごたえがあり、味も舌の上でとろけるというよりは、何か駄菓子の練子のようなねっとりとした味わいでした。家に帰ってヨーグルトの上にのせても、当然混じり合うはずはなく、選択を失敗したかなと思いました。けれどもう一つのカシタンの木からとったものは、見た目もトロトロの馴染んだハチミツの外見で、味は甘い中にキリッとした苦さがあり、ヨーグルトとも溶け合い、素敵な味のハーモニーを生み出し、こちらは気に入りました。