猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

母の愛

2009年05月10日 | 身辺雑記
突然ですが、風薫る爽やかな5月の母の日に
ネガティブな発言してもいいですか。
(ダメって言われても書くけど)

ここ何年か母の日がくるたびに思うことがあります。

私がこのままこの先何十年生きしたとしても
私に母の日のプレゼントをくれる人はいないんだなぁ
ってこと。

まぁね、もし子供がいても「ばばぁ、うぜーよ、
母の日なんて関係ねーよ」って子かもしれないですけど。

先日病院で娘さんが乳がん治療中というお母さんがいて
治療ですっかり姿かたちが変わってしまった娘を見て
「私なんて死ぬのを待ってるだけなんだから
できることなら娘と代わりたい」とおっしゃってました。
(盗み聞きですが
ちなみにそのお母様は「死ぬのを待つ」というような
高齢では全然なかったです。

うちの母は、私が昔から眼にトラブルがたえず、
いつも合うコンタクトがなくて、ものが見えにくい生活をしているので
「もし眼球を簡単にくりっと取り出せるなら眼を代えてあげるのに」
と何度も言ってました。

再建手術前には、私が「自家組織で再建した人に胸見せてもらったら
すごくキレイだったけど、健康な部分を切るのはイヤだ」と言っていたら、
(この頃見せてもらった自家組織再建胸が
すごーくうまくできていたのです
母が「私があんたにあげられるものは肉ぐらいだから
家族の肉でも作れるのなら、私の体はいくらでも切っていいよ。
病院で聞いておいで」と言いました。

この頃はたとえ自分の組織でも生着しないことがあるなんて
知らなかったので、臓器だって移植できるんだから、
お肉だって移植できるでしょと思い、真面目に病院で質問して
大笑いされました。

これ以外にも数々の感動秘話があり
病気を代わってやりたいとか自分の体の一部をあげてもいい、
自分のことはどうでもいいからなんとかしてやりたい
と思える存在がいるってどんなだろう?と思うに至ったわけです。

昔は、カーネーションもらってほんとに嬉しいわけ?
プレゼントもムリに喜んでるっぽくない?なんて
思ってましたが、今はそういう自分より大事な存在から
母の日に花とかもらうってどんなかんじか味わってみたいものだ
と思うようになりました。
歳とったせいもあるのでしょうかねー。

そんな思いが胸中に渦巻く中、
母の日なので、黒木瞳のこくまろカレーのCMっぽく
カレーとナンを母に作ってみました。

カレー、おいしくなかったです。

カレーって誰が作っても失敗の少ないメニューのひとつなのに
それがおいしくないって… 

ちなみにナンはハート型ではありません。
母もハートの髪飾りはつけていません。


プレゼントにはカード代わりにこんなのをつけてみました。

母の扁平ゾウ足でこのソックスを履いたら
広がりすぎて何の文字と絵が編みこまれているか
わからなくなること間違いなしですが、
プチプライスだし、ま、いいか。


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8 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
ゆーこさんへ (猫山)
2009-05-28 20:47:09
手紙なんてもらったら泣いてしまいそうだぁ

子供のいる生活というのはこういうふう
なのか~と思いながら、いつもゆーこさんの
ブログ読んでます。(_ _)フムフム…

「ばばぁ、うぜーよ」は、可愛がられて
育ってるあ○○ちゃんを見てると
(画面上でですが)言いそうにもないです
けどね
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カーネーション1本 (YUKO3811)
2009-05-28 10:00:34
こんなに嬉しいものだとは思っていませんでした。お花っていうよりも手紙が1番嬉しかったかな♪
「ばばぁ、うぜーよ」←これは近いうちに言われそうでそして、アタシが恐れていることでもあるかも。


身代わりに...なんていってくれるお母さんステキですね☆カレー&キュートな靴下をプレゼントした猫山さんもいい娘さんですよ♪

味わう事はないなんて言わず.....是非(o´・ω-)b ネッ♪
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スマイリーさんへ (猫山)
2009-05-11 22:47:29
>血の繋がりだけが“母”ではない気がします。
それはそう思います。
極端な話、血の繋がっていない犬猫をわが子
のように、またはそれ以上に愛している人も
たくさんいるわけですし(うちの母も私=
長女、犬=次女という同等の扱いです)。

でも、これは年齢とともに私の中で起きた
変化ですが、大好きだった、そして歳と
ともに外見も性質もそっくりになってきた
祖父母らの血を次へ繋ぎたかったという
気持ちが大きくなりました。
まぁ、こればかりはなるようになれ~
ですけどね。

スマイリーさんは学校にお勤めだから
かわいい高校生を日々見ているのですね。
男子高校生に「おかぁさん」と呼ばれたら
それは萌えますね(笑)

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whitebirdさんへ (猫山)
2009-05-11 22:33:03
whitebirdさんに褒められちゃったキャッ。

私もお彼岸好きです。墓参りも好きで、
「そこに私はいません~♪」と言われても
暇さえあれば墓参りという婆さんのような
日常です。

うちは頭数1で、期待も心配も1人に集中して
しまうので、頭数の多いうちはいいなぁと
思っていたのですが、多いなら多いなりに
苦労があるのですね。
隣の芝は青い…

>自分が誰かにしてあげられることは、
>命とか体とか、それだけではないから、
>私は自分の分をそのときできるだけやろうと
>思っています。
そう思います!小さなことからこつこつと。
(西川きよし?)
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OPALさんへ (猫山)
2009-05-11 22:12:44
なるほど。そういう冷静で肝の据わった
お母様に育てられると、OPALさんのような
しっかり者ができあがるわけですね。
猫山母娘はWビビリです…

私もその顔面移植のニュースを見て、
これができるなら胸なんて余裕でしょと思ったのですが、
よく考えたらニュースになるということは
それだけ珍しいケースだったってこと
ですよね。でも素人の質問を笑うなんて
ひどいと母は怒ってました。

そう、、高速で巻いていかないといけないん
ですけど、どこかに何かが引っかかってる
みたいで、巻けなくなってます
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Unknown (スマイリー)
2009-05-11 20:04:41
>私に母の日のプレゼントをくれる人は
>いないんだなぁってこと。

あ~、私も考えたことあります。
でも、例えば職場などで「心の母」みたいな存在になって、歳の離れた若い社員から「この職場での母だから」的なコト言われたら感激しちゃうかも~と1人で妄想を繰り広げるのでした。

血の繋がりだけが“母”ではない気がします。

余談ですが、生徒(男子高校生)から冗談半分に「おかぁさ~ん」と呼ばれた時にゃ、「こんな子、産んだ覚えはな~い」と思いました。

「こんな息子が欲しいわ」と思ってしまうような子がいる反面「この子の親は大変だろうよ」という子もいますからねぇ…。ははは…。
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Unknown (whitebird)
2009-05-11 10:04:33
うんうん、そうよね。
私もちょうど同じふうに思いました。
だから「*の日」って苦手よ~。
だって家族がらみばっかりなんだもん。

緑の日、海の日そのあたりがいいわ~、
いちばん好きなのは春分と秋分です。お彼岸なら死んだ人だもん、それくらいはアテがあるし!(←なんつー発言)

私は姉弟の頭数が多いため、全て1/頭数計算になりますので、若干めんどくさく...
そんでもって、いまだに病気のことはわかってない(わかりたくない)…ま、受け入れがたいのでしょう。

母もそれぞれ。
自分が誰かにしてあげられることは、命とか体とか、それだけではないから、私は自分の分をそのときできるだけやろうと思っています。
ささやかながら。
功徳じゃ功徳。

それにしても、猫山さんっていい娘さんですね
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Unknown (OPAL)
2009-05-11 01:13:53
お母さんは偉大ですね。
自分以上にわが子を大切に思う気持ちは私にははかり知れないですけど。

猫山ママってば~娘の胸のために自分の肉を提供するってのがすごい!
やっぱダメですか~
でも先日顔面移植した女性のニュースやってたくらいだから、胸のほうが簡単そうなんだけどなぁ。

うちの母はかつて病院勤務だったせいか、父、愚弟が危険な状態に立ち会った経験によるものなのかはわかりませんが、私の病気に対しても割りと冷静でした。
本人の私以上に心配してるなぁと感じますが、代わってやりたい的な発言は聞いた事はないかな・・・

かわいいソックスですね。
猫山ママこんなの履くのねフフフ♪

猫山さん!ママになりたいならまだ間に合いますよ
巻いていかないと~ガンバレ!
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