追悼。

今年は、以前お世話になった同病の方二人が旅立たれた。

ひとりは、私が手術をドタキャンするときに、
すがるためのワラをネットで探して、連絡を取った方。
ドタキャンしても他に行くあてがなかったので
その方からすぐに返信がなければ、
諦めて当初予約した手術を受けようと思って連絡したところ、
すぐに返信くださった。
患者のお仲間たちにもつないでくれ、そのお仲間さんたちが、
遠方の病院に1人で入院していた私の様子を見に来てくださったりして、
本当に助けられた。

もうひとりは、がんイベントでご一緒した人で
以降、SNSでゆるっとつながっていた。
趣向が似ているので、コラボしてなにかしたいねと言っていて
そのままになってしまった。
その人も、独身で、子供がなく、親御さんを見送って…と共通する部分があり
勝手に自分に重ねてあれこれ想像してた。

私と違って人望のある人だったので、お友達がたくさんいたけれど、
この状況で病院に行くことがかなわず、
ひとりでの入院、さぞかし不安だっただろうな。
最期が辛かったり、苦しかったりしなかったことを願うばかり。

これを機に、普段なるべく考えないように蓋していたことの蓋が開いた。
自分は、がんであっても、他の原因であっても、
コロナ渦であってもなくても、
子供や孫たちに囲まれて旅立つという状況はぜったいないということ。
考えてもしょうがないから、またそっと蓋を閉じたけど。

おふたりとも、病気との長い付き合い、本当にお疲れさまでした。
私を助けてくれて、考えるきっかけをくれて、ありがとうございました。
私は施設のイケてるおじいさん（イケおじ）たちに惜しまれながら
旅立つ可能性に思いを馳せています