患者の集い

患者さんたちの集まりに出席してきました。

今回は健康な人から言われて傷ついたあんなこと、
こういうことは聞かれたくないってこと
という話題がたくさん出ました。

他の人の話を聞いていて、
「私も今ままでにそういうことを誰かに言ったかもしれない」
ということが多々あります。

また、こういう患者同士話す場に出ると
必ずと言っていいほど
「私のあの発言はあの人にとって不快だったかもしれない」
とか地雷を踏んだのではないかと思われることが
思い返すといくつか出てくるのです。

今回もそうです。

何かを言うときは「これは口に出しても大丈夫か？」と
一応自分の中のフィルターにかけてからにするようには
していますが
あれこれ心のうちを語っているうちに、フィルターをかけずに
つるりと言ってしまうこともあり
「あんなこと安易に言うんじゃなかった」って
一日中気になります。

みなさん、病気になって、他人の（または家族の）何気ない一言に
本当に敏感になっているのを痛感します。

私は病気のことは誰にも話していないので
そのことで何かを言われることは日頃ないのですが
同じ病気の人から言われて凹んだことがいくつかあります。
相手の人が私を元気づけるために言ってくれたことで
「この人は私を励まそうとしてくれているんだ」とわかっているのに
それでも傷つくときは傷つきます。

言葉って本当に怖いです。

同じ病気とはいっても、年代や環境が違えば悩みも違い、
病状も一人ひとり違います。

「私はこうなのに、あの人は…」という気持ちも生まれて
当然なのだと思います。

それと、最近、再建のことで大騒ぎしている私ですが
そんなの、再発や転移、化学療法やホルモン療法の副作用で
苦しんでいる人たちから見れば
どうってことのないことです。

だからこうしてブログでこっそりブツクサ言うにとどめて
他の人の前であれこれ言うべきじゃないなと思いました。

今回も「で、再建はどう？」と水を向けられ
思わずあれこれブツクサ言ってしまいましたが。

患者の集いのある人は
「悩みは人それぞれなんだから、そんなこと気にしなくていいよ」と
言ってくれましたが
命とは直接関係のないことに大騒ぎをしている自分に
罪悪感すら覚えるときがあります。

とはいっても、胸のことを考えない日は1日たりとも（1時間たりとも）
ないので、これからは一人静かに気持ちに折り合いがつけられるまで
すがるワラを探し続けます。

元の病院には戻れない雰囲気だったから、なんにせよ
新たな「身元引き受け先」を探さねばいけないし。