ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

上野蓬莱屋のとんかつの愉悦

2006-10-08 21:20:13 | グルメ&スポット
 発作的にアメ横に行きたくなり、あの独特のラビリンスを体感したあとで、上野でおいしいものが食べたくなった時に行く店の最右翼の一つであるとんかつの超名店の蓬莱屋さんに直行した。でも、行くのは1年ぶりぐらいだったが。
 18時前に入店しても、待ってる人がいた。私の前にひれかつ定食が置かれるまで30分以上はかかったろう。
 生ビール飲んでひれかつ食べたら4千円近く取られる店に並ぶ人が絶えない現実、これがこの店を雄弁に語ってる。
 学生時代から、とんかつの食べ歩きの年季が入っている私だが、やっぱりここは格別においしいと改めて思い知らされた。
 肉自体の味と心地よい弾力、衣の感触と香ばしい風味、そしてご飯のおいしさ。食べていてうれしくて浮き浮きしてくる味である。とんかつ食べてて浮き浮きしてくる店というのは、私には他にないみたい。
 これでは、他の店の2-3倍取られても、私はまた行くね。
 ひれかつでは、やはり大好きなのが横浜の勝烈庵で、ここもまたまことに捨てがたく、とくにあのソースとカツのアンサンブルが絶妙だが、味の品格というのかなあ、味のクラスが一つ蓬莱屋の方が上のような気がする。
 
 驚いたのは、接客の女子店員さんに若い中国人の女の子が何人もいたこと。明るくてはきはきして気持ちいいんだけど、声が大きすぎる。狭い店に甲高い声が響き渡って、耳栓がほしくなった。味と関係ないから、別にいいけどね。

 蓬莱屋さんを出て、これもまたお約束のコースでうさぎやのどら焼きを買いに行ったら、残念ながらお休みで買えず、がっくりした。

 私が評価する味って結局何なのかと自問してみると、やっぱり味のメリハリとコクだと思う。くどい味というのではないんだねこれが。むしろ、決してくどくはない味付けの中でメリハリとコクをどう出すかなんだと思う。味が立っているとでも言うのかなあ。私が格別おいしいと思う店はみんなこうだもんね。

 最近雑誌などで紹介される「おいしい店」に行くと、こういう味とは思えないことが多い。スマートで軽妙なんだけど、スカスカの味で心に素通りする。こういう店がほんとに多いと思う。特に港区方面とか都心に多い。味に背骨がないとでもいうのかなあ。若い人にはこういう味が珍重されるんだろうか?単に味のセンスがないだけのような気がするんだが。一方で、やたらくどい味というのも結構あるけど、味がくどいのと味にコクがあるのとは決して同じじゃないからね。

 比較するために、明日は勝烈庵に行ってみようかなあ。




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