nekomitu日記

ポンコツ日記

生きずらい

2015-11-06 09:34:09 | 日記

ブログデビューから、何となく思い付きのブログを日々綴っていますが…私の本業は..人の心と向き合う仕事…
今日は、ヘビーな内容ですが、一番多いクライアントさんの悩みのパターンをちょっとだけ綴ってみようと思います。
その悩みは、「何故か苦痛な恋愛遍歴や人間関係を繰り返してしまう…」というパターンの悩み…
これは、男女共通の悩みです....

例えば…

●誰かに「愛されたい」という欲求がとにかく顕著であること
●「愛されている実感」が得られず常に相手を疑ってしまっていること
●不安になると、相手を試すため又は、愛情を確認するための問題行動やリストカット、大量服薬、飲酒、薬物、などの自傷行為をしてしまうこと
●怒りの抑制や感情のコントロールができなくなり、相手を徹底的に罵ったかと思えば数分後には涙の謝罪をする…というように 愛してほしい欲求が強いほど、
相手に対して傷つけるような暴言を吐いてしまう。
●愛されているにも関わらず常に孤独感に苛まれている
●捨てられるのではないか?という強い不安感から、自分を犠牲にしてまで相手に必要以上に尽くし執着する。そして相手からも執着されることを無意識に望んでいる
●自分が否定された、拒絶されたと思い込み、昨日大好きだった人が、今日は大嫌いになり「ほら…やっぱりあなたも皆と同じように私を見捨てるのね..」と嘆き、
又別な異性や友人に同様の事を求めてしまう。
こういった対人関係・恋愛パターンを繰り返す人は、男女とも恋愛だけではなく人間関係全体において同様の行動をとっている場合が殆どです・・。

上記の●の項目の対象を、恋人・友人・親・職場の同僚・上司等に置き換えてみるとわかりやすいかもしれません..。

このように、衝動性・攻撃性や感情の不安定さ・対人関係のトラブルの多さが特徴的なんですが、本人は無意識だからこそ繰り返してしまうんです。

さて、この辛い恋愛遍歴や人間関係の破綻・・・いったい何が原因なのか?
誰も好き好んでそうしている訳ではないのです・・

本当は、いつも誰かに温かく見守っていて欲しい、どんな時も家族・恋人・には自分の味方でいてほしい、大切な人に見捨てられたくないという強い欲求を抱えているんですね。
でも、激しい感情表現や寂しさ・極端な対人評価などによって人間関係が上手くいかないことが多くなってしまうのです。

そうなると、自分の存在意義や、承認欲求が枯渇して、生きがいを見失い、そういった虚無感や虚しさの感覚によって対人関係(異性関係)やギャンブル、ドラッグ(アルコール含む)、食事(摂食障害)などの自傷行為に依存してのめり込みやすくなってしまうんですね。

感情が不安定なので、さっきまで「あの人は素晴らしい人だ..大好きだ..」と褒めていたような人に対しても、何かしら自分にとって否定的な発言(思い込みの場合が多い)
などがあると急に攻撃的な罵倒が止まらないほどに興奮してしまう場合もあります。(実際にカウンセラーである私が罵倒され批判されることも、しばしばあります…)

しかし、簡単に「こうゆう性格だから..」と片付けられないほど本人は
繰り返されるこのパターンに、とても「生きずらさ」を感じて苦しんでいるのです。
だからカウンセリングを受けようと思うんですね…。

このような傾向(パーソナリティの歪みと言っています)がある人の
見捨てられるんじゃないか…という不安や孤独感の根っこには、幼児期の母子関係で十分な愛情・保護を与えられなかったこと(慢性的な愛情飢餓状態)
や児童期のいじめ・暴力(虐待)などに遭ったことが関係しているとも言われています。

また、感情・気分の調整と関係して『セロトニン系・ドーパミン系』の脳内の神経伝達過程の障害が引き起こすという仮説や、遺伝的素因(先天的要因)が関係しているという仮説もあります。

全てに当てはまる訳ではありませんが、いずれにせよ、心と向き合うプロである以上、ただ、ひたすら親身になって優しく接するだけでなく、「健全な自立を達成し、
孤独に対する耐性をつけること」という将来を視野に入れ、健全な人間関係の維持や、一人で過ごす時間の充実など、クライアントの過度な依存欲求を強めないようなカウンセリングに配慮しています。

過剰な怒りや攻撃性といった人間関係を破綻させるリスクのある感情を、適切な表現レベルでコントロールできるようになってくれば、希死念慮も弱まり、
自傷行為などの自己破壊的行為の頻度も徐々に減ってきます。

それと並行するように、衝動的な行為や、嗜癖行動(薬物・セックス・アルコール・買い物への依存症、ギャンブル)も改善が見られ、それまでグルグルと変化していた情緒も安定し、
対人関係や社会への適応も回復してきますから、そこに至るまでは、根気強く症状を落ち着かせ、克服するためのカウンセリングを継続して行う必要があると思っています。

このように..
私の仕事にゴールはありません..

「はい!ここまでやったらOK」という事もありません..なぜならば向かい合う対象が、心も感情もある「人」であるからです。全て違うんです..。
全て上手くいくとも限りません…
だからこそ遣り甲斐も感じますし日々精進しなけらばなりません..。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自信がない (名無し)
2015-11-06 23:49:13
ひとくくりにするわけではありませんが、列挙されたパーソナリティーの歪みが強く見られる方の共通点て自分に自信がなく、劣等感が強くあるような気がします。

私みたいに根拠のない自信を持ってたり、
大小関わらず、なにかをやり遂げて自分で得た自信て必要ですね

愛されてないことにも気づかない、
否定されたことにも気づかない

まあ。いいか…で納得できる人がいますが、それはそれでいいのかもしれませんね
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名無しさんへ (nekomitu)
2015-11-07 09:43:07
コメントありがとうございます♪(^-^)
みんな、何らかの生きずらさを持って生きてると思います…求めても求めても得られない苦しみは、自分を見失い自分を傷つけてしまいます…
インナーチャイルドを癒して、手放して解放して…もっと楽に穏やかに生きていけるようにと願うばかりです…
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