ネコバカ北京日記 Ver.3

超些細な北京生活を綴る独り言日記。
夫+トミカ狂の幼稚園児+主張の激しい1歳児+猫。4人+1匹暮らしです。

春節といえば・・・Ayiについて

2012-01-20 | 北京で生活
春節。それは中華社会の一大イベント。餃子を食べて大型花火に爆竹。連休前はお正月の礼品を配る車で大渋滞&TAXI不足、更には春節(旧正月)を実家で過ごすために、ン十億人の民族が大移動します。

私にとって春節といえば・・・Ayiさん。今まで2人のAyiを春節で失っているので、ついついこの月は神経過敏になってしまいます。それに加えて頭が痛いのが紅包(ボーナス)に休暇の対応です。


ところで北京で見かけるAyiさんは大別すると、①地元の北京人 ②地方からの出稼ぎ ③フィリピン人の3種類があります。

①北京人の場合、大抵年配のAyiさんになります。なぜなら若い方はメイドの仕事などに見向きもしないから。彼女達は実家が北京なので長期連休中に帰省する必要も無く、通常は国家の決めた休日通りにしか休みません。北京人は気位が高いのか、お金も煩く無い人が多い印象を受けます。といっても元々北京人Ayiは時給も高目なので文句を言う所では無いのかも。

②地方からの出稼ぎが一番多いパターンのAyiです。大抵春節時は帰省しますが、遠方&安いチケットで帰省する為、家に着くまでに30時間かかるなんて人もザラにいます。大変な出費と労力で帰省するので普通は1週間くらいでは戻って来ません。2週間から長いと1カ月は休暇を願い出る人もいます。また実家に戻って里ごころがつくのか、はたまた他の良い職を見つけるのか、そのまま戻ってこない事も多いです。

③は欧米人が良く使うAyiさんですね。デフォルトで英語が話せるので中国語が使えなくてもコミュニケーションが取れるし、物事の常識がより欧米人に近い人が多いのでゼロから教え込まずに済んで快適。私は経験無いのですが、フィリピン人Ayiの場合ならVISAサポートや住居の提供もしなくてはいけないと聞いたことがあります。


私は5年半の北京滞在で今まで8名のAyiを使っています。北京人Ayiが3名、外地人(地方からの出稼ぎ)が5名です。何でこんなに多いかと言うと、Ayi達が様々な理由を付けては辞めていったからです。

北京人Ayi、その1は高齢を理由に退職、その2は会社に就職して辞めました。その3は1カ月のトライアル後に私からお断りしました。Ayi経験の全然無い方で、どうやら彼女はAyiをやっている友人から定年退職後のお小遣い稼ぎに最適だと勧められ、コネを伝って我が家にやってきたようでした。

外地人Ayiその1は手術が必要な病気なので実家に戻って静養するといって退職(北京の病院費用は高額)、その2は別のお宅で窃盗の疑いをかけられて投獄されて来なくなり、その3は私がサービスアパートに引っ越したのを機に、自身で他の職を見つけて退職、その4は春節で帰ったっきり現れず、SMS1本で「新しいAyiを探して下さい」と送ってきてドロン。

で、現在のAyiも外地人なのですが、今日から早々と春節休暇に入りました。中国では電車のチケットは乗車日の10日前からしか発売されないらしく、戻る日は不明のままです。この「不明のまま」っていうのが落ち着かなくてまた嫌なの~新しいAyiを見つけて再度仕事を教え込んで、子供が慣れるのを待つのはヒジョーに労力がいるので、今回はちゃんと帰ってくると良いのだけど。


休暇についても本人が休みたいと希望した分は休ませてあげています。でも今までのAyi達は代替出勤を自ら申し出てきたのです。そして私もそれが当然だと思っていました。でも今のAyiは違ったのです・・・。安徽省に帰るから休みたいと言ってきた時に、「長く休んでも構わないけど、お給料は日割り計算するから」と伝えたら、彼女は真っ赤になって動揺し「何でですか?春節なのに!たった数日の休みなのに!」と捲し立て始めたんですよ・・・。今のAyiは掃除だけでなく子供の面倒も見てもらっているので、後々禍根を残してはイケナイと思い「ではその数日の休みは取ってもいいけど、代わりに今週末1日だけ代替出勤して」と譲歩したらそれも拒否。「実家に戻る準備がありますから」の1点張りで受け付けず。結局お給料は1カ月分支払って、彼女の要求のまま休ませることになりました。


でも自分で決めたとは言え少々腑に落ちないし内心モヤモヤするので、夫の中国人同僚にどう思うか尋ねてみました。彼女は1歳児のママで夫は別の都市で勤務中、日頃の子供の世話と家事全般は住み込みのAyiさんに任せているという仏語ペラペラの(フランスに住んだことも無いのに凄く上手)キャリアウーマン。彼女からの回答はこうです↓
「契約時に日雇いで雇ったなら自己都合で休んだ分は減給して支払う必要は無し。月極めなら例え仕事してなくても支払うのが普通。ボーナスは給料の半月分を渡しているけれど、他にも五一と国慶節の長期休暇に分割して支払っているので、1年間合計で1カ月分のボーナスを渡している。」


彼女の話を聞く限り、今回の私のケースは甘く見られたというよりは普通の対応したということだったようです・・・ボーナスに関しては今回のAyiさんは勤務開始月が3月だった為、1年間分払うのは止むを得ないと思っていましたし。でもこれも雇い月が10月や12月だとどの位支払うか悩むだろうな~。


さてさて、やはり春節は中華圏の人々にとっては特別な時。仕事量は減るのにボーナスと月給は支給されてと大盤振る舞いのまさに新年快楽というわけですね